港北高等学校

掲載日:2015年11月25日

続 やがて大樹になるために-「アクティブ・ラーニング」への挑戦【神奈川県立港北高等学校】

生徒参加型の授業

 2年生の古文Bの授業では、毎時間ペア学習を行い「3段読み」という独自の音読方法を採っています。具体的には、まず文章を一文ずつ読み合う音読を行います。つぎに授業で扱う文章すべてを作品ごとに読みあう音読を行います。最後に大きな声ではっきりと流ちょうに音読します。この「3段読み」は「古文は英語より難しい(抵抗がある)。」と生徒に言われた一言をきっかけにしてできた音読方法です。「3段読み」のねらいは、文章への親しみを深めていくことや、体験的活動である文章を読み深める学習によって課題解決力の育成を図ることです。生徒が古典を親しむ一助としてこのような活動に取り組んでいます。
 2年生が現代文Bで現在行っている夏目漱石の「こころ」では、単元での発問を一つにしています。生徒は与えられた課題を解決するため、個別や集団での読みの確認と議論を進めています。また、ワークシェアを1回の授業に2回取り入れて生徒の活動のサポートを行っています。ワークシェアとは、各班の半数が他班の着席している生徒へインタビューする活動です。生徒の感想の一部を紹介すると、「他の班とシェアすることで、課題解決の方法がわかってきた」、「授業外でも教科書を読み、ひたすら考えていた」など生徒の思考を深めることができた単元になりました。
 このように、「自学力」を育成する学習支援と「アクティブ・ラーニング」という生徒の主体的・協働的な学習活動を取り入れた授業の実施により、日々生徒の思考が活気づいています。
 授業は、生徒を主役としたエンターテインメントです。アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を積極的に行うためには、教員による創意・工夫が必要です。生徒を「自主」の軌道に乗せていくには、教員の声や表情、体の動かし方、喋り方など、まず目の前に立つ教員のパフォーマンスでいかに生徒の思考を活気づかせることができるかが勝負になります。「自己研さんが自らを創造し、明日の教育を拓いていく。」その言葉を胸にこれからも授業研究を進めて行きます。

生徒参加型授業の様子
    生徒参加型の授業の様子

 3年生の選択科目「子どもの発達と保育」では授業の一環として、港北区地域子育て支援拠点「どろっぷ」に協力していただき保育実習を行っています。「どろっぷ」は0歳から幼稚園就園前の子ども達とその保護者が集う場所です。生徒達はここで子ども達と接することにより保育に関する実践を学んでいます。また「どろっぷ」のスタッフの方々による支援で、子育て真っ最中のお母さん達の話を聞かせていただいたり、近くの公園遊びのイベントに参加させていただいたりしながら、色々な場面での実習を行っています。
 「どろっぷ」に到着すると、直感的に「この人達は遊んでくれる!」と分かるのか、子ども達の視線が一気に生徒達に注がれます。最初の実習の時は恐る恐る子ども達と関わっていましたが、徐々に積極的に子ども達の中へ入って行けるようになりました。
 保育実習の後、生徒は毎回実習報告書を提出します。その内容から保育実習で課題に感じた事や、うまく出来なかった事などを授業で取り上げます。グループごとに話し合い、意見交換をして、どうすればより良くなるのかを自分達で導き出してもらいます。意見交換をすることで、教員が考えているより「なるほど」と思える答えが生徒達から出ることもあります。そして、また次の保育実習に臨みます。回を追うごとに生徒から「自分の行動が大丈夫だったのか不安な点が確認できた」、「今回は落ち着いて子ども達に対応できた」、「皆で話し合った事が保育実習で実践できた」という声が聞けるようになりました。
 教員がすぐ答えを出すのではなく、自分達で考えて行動する経験を重ねる事で成長していく生徒達がここにはいます。

「どろっぷ」での活動の様子
   「どろっぷ」での活動の様子

部活動

 本校吹奏楽部は、男子13名女子67名の計80名で、「地域に愛される活動」をモットーに日々練習しています。
 コンクールやコンテスト、定期演奏会、ウィンターコンサートなど通常の活動を中心にしながら、近隣の地域での活動や中学校・小学校との交流にも積極的に活動していることが特徴です。毎年1月に行われている「ハッピードリームコンサート」では近隣の中学校や小学校や社会人の団体と交流しながら200人以上での演奏で地域の方に楽しんでいただいています。「大倉山秋の芸術祭」や「大倉山さくらまつり」などにも積極的に参加しています。
 練習指導に外部の指導者の力も借りていますが、生徒が自主的に考える「演奏会でのパフォーマンス」も特色の一つです。歌や踊りや司会やソロなど、部員一同頭をひねって工夫し、自由な発想で楽しい演奏会を実現するように日々考えて行動しています。

吹奏楽部演奏の様子
     吹奏楽部演奏の様子

(参考)
 やがて大樹になるために―「自学力」を伸ばす教育【神奈川県立港北高等学校】


  お問い合わせ先 

神奈川県立港北高等学校
電話:045-541-6251

神奈川県

このページの所管所属は 教育局 総務室 です。