茅ケ崎北陵高等学校

掲載日:2015年9月25日

「授業が変わる!」茅ケ崎北陵高等学校における組織的な授業改善の取組み【神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校】

 本校は、平成25年に創立50周年を迎えました。「確かな学力向上 人づくり」を掲げ、「学習」、「部活動」、「学校行事」を3本柱として、幅広い教養を身につけ、大学進学の先を見据え、足腰の強いバランスのとれた社会人の育成を目指しています。宇宙飛行士の野口聡一さんをはじめ、優れた卒業生が各界で活躍しています。
 本校は、平成25年度より県教育委員会指定の「確かな学力向上推進」に係る研究推進校として、授業改善を推し進めています。平成26年度に行った創立51年目の学校検証をもとに、次の50年、100年に向け、さらに進化し続け、県民や学習者のニーズに応えるべく学校をあげて取り組んでいます。
 今回は、様々な仕掛けや工夫を凝らした授業をご紹介します。 

情報

 「情報の科学」(1年生・2単位)では、一斉授業、生徒の個別学習、グループ等の協働学習を織り交ぜ、問題解決型の学習を行っています。「わが校の学食‐魅力をアップするにはどうすればよいか‐」など、身近で具体的な題材を用いて、付箋を使って意見をまとめたり、タブレット端末のカメラで記録を蓄積しながら、模造紙でのプレゼンテーションを行ったり、生徒の主体的な活動を促す授業を行っています。
 平成26年度より国立教育政策研究所教育課程研究センターが実施する研究指定事業として、共通教科「情報」における問題解決型協働学習の研究をしています。教科として、各単元で、思考力、判断力、表現力の育成に適した題材による問題解決型の学習を、言語活動を取り入れて行います。そのため、単元を通じて一斉、個別、協働学習を織り交ぜ、RPDCAサイクル(※1)にのっとり、授業改善を推進する研究となっています。
 具体的には、ある日の授業では、教師の説明の後、生徒が自分の考えをピンクと青の付箋に書き分け、タブレット型端末で記録します(個別学習)。そのあと、グループで協議し、互いに意見交換しながら、項目を整理し、書き出しながら、付箋をまとめ直します。グループとしてまとめを確認した後に、タブレット端末で記録。次に、グループの考えを発表し、他のグループの協議の内容を互いに評価します(協働学習)。ここで、再び個別学習に戻り、グループ協議等を通して、自分の考えがどう深まったか、確認する時間を持ちます。
 生徒の学習の状況は、教師が様々な角度から観察し、毎時評価します。生徒の変容をどう評価するかも重要な研究課題です。この研究では、学習の達成状況を評価するための評価規準表を作り、「ルーブリック評価」(※2)を実践しています。
 この研究は、様々な教科からなるプロジェクトチームが主体となって進めていることから、この研究の取組みは、情報科だけに留まらず、他の多くの教科・科目へ広がっていき、こうしたことで、「授業は変わっていく!」のです。

「情報の科学」の様子(その1)の画像
「情報の科学」の様子(その1)。生徒は自分の考えをまとめ、タブレット端末に記録。

「情報の科学」の様子(その2)の画像
「情報の科学」の様子(その2)。話し合いを通して自分の考えを深める。このような学習活動を「ルーブリック評価」で評価。

「情報の科学」の様子(その3)の画像
「情報の科学」の様子(その3)。グループ協議の内容をクラス全体に発表。

 家庭科の授業でも、視覚教材や協働学習を積極的に行い、生徒同士の発表の場を数多く取り入れ、実習の場面でも、作品や教師の手元を映し出して見せるなど、ICTの利活用も進んでいます。

こんな授業も・・・・!

理科では・・・・

 2年生までは共通性を重視した教育課程を編成しており、「物理基礎」・「化学基礎」・「生物基礎」(各3単位)の3科目を生徒全員が学びます。3年生の理系では5単位又は7単位の理科の科目を取ることができます。授業でも生徒の意欲や関心を高め、生徒の考える力を伸ばす工夫をしています。仮説や考察を効果的に行うための実験や、教師の問いに対する生徒の反応をその都度個別に「見る」授業、ICTの積極的な利活用などに取り組んでいます。もちろん、授業研究や協議は、教科・科目の枠を超えて行われます。

「化学基礎」の様子
「化学基礎」の様子。教師の問いに対して、生徒が「クリッカー」(※3)で個々に回答。その結果はすぐにスクリーン上に表示される。

英語でも・・・・

 平成20年度から2年間、国立教育政策研究所の研究指定校として、英語の指導方法の研究を行いました。
 その成果を活かし、オールイングリッシュはもちろんのこと、生徒のアウトプットを意識し、実践的な英語力の向上と進学に向けた力がつくよう指導しています。どの学年も、課題や宿題を多く出しますが、生徒は主体的に取り組んでいます。1年生の「コミュニケーション英語1」では6月後半に授業で扱った「Madagascar(マダガスカル)」をきっかけとして、「AFRICA(アフリカ)」について調べる課題が夏休みの宿題として出されています。8月31日よりクラス内でグループによるプレゼンテーションが行われ、活気に満ちた取組みとなりました。

図書室での話し合いの様子の画像
図書室での話し合いの様子。「コミュニケーション英語1」でのプレゼンテーションに向け、教室以外でも、グループで調べ、検討を重ねる。

プレゼンテーションの様子の画像
プレゼンテーションの様子。3人一組で、会話形式で進める。

 その他にも「FROZEN(アナと雪の女王)」の読破も課題です。読み終えたら、全員で映画を観ます。さらには、音楽の教師による「Let It Go(アナと雪の女王の主題歌)」の指導もあり、熱唱しました。
 今後も、生徒の個々の英語力と意欲をさらに高めるため、平成27年度からは、外部機関を利用し、1、2年生全員が「TOEIC Bridge」を受けることになっています。

チーム北陵!

 これからも、本校は、生徒の「確かな学力向上推進」のため、教科・科目の枠を超えて、チーム北陵として、授業改善に取り組んでいきます。

※1 RPDCAサイクル:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)に加え、Research(調査・研
  究)を加えた改善の手法
※2 ルーブリック評価:観点と尺度からなる表で学習の到達度を判断する評価規準を示したもの
※3 クリッカー:テレビリモコンのような端末(レスポンスカード)でボタンを押して回答すると、結果が即座に集計
  されてスクリーンなどに表示されるシステム

  お問い合わせ先 

神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校
電話:0467-51-0311

神奈川県

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