海洋科学高等学校

掲載日:2015年8月25日

海洋科学高等学校における電波利用の発展に貢献する取組み【神奈川県立海洋科学高等学校】

 本校は、横須賀市の相模湾に面したところにある、水産・海洋を専門的に学ぶことができる、神奈川県唯一の水産・海洋系専門高校です。平成20年に県立三崎水産高等学校を改編して開校し、平成27年に創立8周年目を迎えました。
 昭和15年に神奈川県水産講習所として出発して以来、水産教育を伝承しながら、三崎水産高等学校、海洋科学高等学校と発展し、現在に至っています。
 本校は、海洋科学科一般コース「海洋電子・情報通信」、「海洋食品」、「海洋生物」、「海洋機械・機械システム」の4系列と船舶運航コース「航海」、「機関」の2系列があり、1年次に水産・海洋における各分野の基礎・基本を学んだうえで、2年次から各系列の専門的な学習や実習を行なっています。
 また、高校を卒業した後の上級学校として3つの専攻科を併設しており、海技士や無線従事者等の国家資格を目指して勉強をすることができます。専攻科生の国家試験の合格率は、全国でも1、2を争うレベルです。専攻科への入学は、大学等と同様に入試があり、「専攻科漁業生産科」「専攻科水産工学科」は、全国の水産・海洋系高校の航海系学科、機関系学科から、「専攻科情報通信科」は、情報通信系学科のほか県内のどの高校からでも進学できます。

大型実習船湘南丸の画像湘南丸無線室の画像
      大型実習船「湘南丸」           湘南丸「無線室」

電波の日・情報通信月間で表彰

 本校は、平成27年6月1日の「電波の日」に、総務省関東総合通信局長より情報通信分野の功績者として表彰されました。その理由は、「多年にわたり、無線従事者資格養成課程の認定校として、無線通信を担う人材の指導育成に尽力し、多数の無線従事者を輩出するなど、電波利用の秩序の維持と発展に多大な貢献をした。」というものです。
 これは、昭和37年4月に本校の前身である三崎水産高等学校に「船舶の通信業務や無線技術を学ぶ学科」として無線通信科を設置してから、半世紀にわたり多くの無線従事者を輩出してきたことや、現在では、無線従事者関係の認定学校は大学等も含めて非常に少なく、上級無線従事者(特に総合無線通信士)の養成は本校を含めて全国水産・海洋系高校の中でも7つしかない専攻科情報通信科が担っていることが評価された結果です。
 本校では、女子生徒も多く選択し、専攻科修了後は官庁船の通信士や海上保安官等として広く社会に貢献するべく各界で活躍しています。

電波の日表彰式の画像表彰状の画像
      電波の日表彰式                表彰状    

水産・海洋高等学校産業教育意見・体験発表大会 全国大会出場

 平成27年6月に開催された関東・東海地区大会において、「海洋電子・情報通信」系列3年に在籍する生徒が、「私の夢 無線従事者を目指して」というタイトルで応募したところ、最優秀賞を受賞し、平成27年8月6日に福島県で行われた全国大会に出場しました。

発表内容(概略)

 祖父のモールス通信の話をきっかけに、人命の安全を守る無線従事者になりたいという思いから海洋科学高校に入学しました。2年生になり、「海洋電子・情報通信」系列に入って、無線工学や電波法について学び、第一級陸上特殊無線技士に合格することができました。修学旅行では、無線機器メーカーや、明石海峡における船舶交通の安全性や効率性を向上させるための海上交通センターを見学させていただき、無線従事者の役割や重要性を認識することができました。実際に人命の安全を守る体験をするために、赤十字社が主催するボランティア活動や講習会に積極的に参加し、人とのかかわりの大切さも実感しました。卒業後は、専攻科情報通信科に進学し、更に上級の資格を取得して、社会貢献できるような無線従事者になる夢を実現させたいと思っています。

三浦電波監視センターの見学

 平成27年5月1日、専攻科情報通信科生徒全員で、三浦市初声町にある総務省関東総合通信局電波管理部の三浦電波監視センターを訪問しました。
 三浦電波監視センターは、船舶や航空機などが長距離無線として使用する短波帯の電波監視業務と衛星通信などの宇宙電波監視業務を行っている日本で唯一の施設で、国内や海外から到来する短波帯以下の周波数の電波と、人工衛星からの宇宙電波の監視を行っています。日頃教科書や画像でしか見ることができなかった様々な無線機器やアンテナを間近で見ることができ、電波監視業務の重要な役割を知ることができました。

電波監視センターの画像屋上で説明を受ける生徒の画像
       電波監視センター            屋上で説明を受ける生徒

今後の電波利用の発展に貢献する取組み

 現在、私たちの日常生活になくてはならない存在となっている携帯電話、テレビ、ラジオなどの無線を利用する機器は、電波法という法律の下に運用されており、機器を改造したり勝手に電波を発射することはできません。違法な電波は、日常生活に影響を与えるだけでなく、消防、救急、鉄道、防災行政、警察、飛行機、船舶などの重要な無線通信を妨害することにもなりかねません。「海洋電子・情報通信」系列では、船舶通信を主として技術や知識、電波法などを授業で学び、安全な電波管理のため無線従事者国家資格を取得しています。

モールス送信術の授業風景の画像
    モールス送信術の授業風景

 また、専攻科情報通信科に進学してさらに2年間学び、上級国家資格を取得して修了した後は、船舶通信士のほか、国土交通省航空管制運航情報官や海上保安官、自衛官、神奈川県職員などの職に就き、無線従事者として海、空、陸の安全や、みなさんの日常生活を守るために活躍しています。
 これからも電波利用の発展に貢献するため、一人でも多くの無線従事者を育て、輩出していく学校であり続けていきます。

  お問い合わせ先 

神奈川県立海洋科学高等学校
電話:046-856-3128

神奈川県

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