向の岡工業高等学校(定時制・総合学科)

掲載日:2015年5月27日

生徒からの学校革命-夜間定時制高校教育の意義-【神奈川県立向の岡工業高等学校(定時制・総合学科)】

 年々、子どもの貧困をはじめ様々な子どもを取り巻く諸課題が、社会で問題視されています。本校・定時制に入学したからこそ、「定時制」と「総合学科」を組み合わせた柔軟な学びの仕組みと、昼間のまとまった時間を労働や諸課題の解決に使い、次の進路につなげて巣立っていく生徒も多くいます。
 本校・定時制は、全日制が開校した翌年の昭和38年に機械科・電気科・建築科の3科を開設し、平成19年に3科が統合再編し、総合学科となりました。
 共通教科の他に、「工業」を中心に「情報」「専門体育」、定時制としても総合学科としても珍しい「理数」などの専門教科も含めた選択科目から、幅広く学ぶことができます。定時制としても総合学科としても全国で唯一「知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業実施校」に指定されており、「工業」教育に限らず知的財産教育を推進しています。
 15時35分からの自由選択授業や県立横浜修悠館高等学校(通信制)との連携による定通併修、学校外の学修などからも単位を修得することができ、3年間でも卒業することができます。平成27年度より、県立東部総合職業技術校(愛称 かなテクカレッジ東部)との連携による単位認定も可能となりました。生徒の学びのニーズに合わせ、教育活動を行っています。

生徒からの学校革命 一人ひとりが誇れる学校づくり

 平成26年に新校舎が完成しました。この時の生徒会本部役員たちから「新校舎とともに、生徒からの学校革命を行いたい。」との声が上がり、生徒総会で生徒会長から生徒会本部として、次の三つを宣言しました。

1.生徒会本部からの情報発信
2.生徒一人ひとりからの意見を学校生活へ反映
3.委員会の活性化

1.生徒会本部からの情報発信
 定時制生徒会新聞「Revolution」を2か月に1回程度発行。平成27年5月現在、第7号まで発行しています。創刊号のはじめに、生徒からの学校革命についての思いが書かれています。

(見出し)

生徒会新聞Revolution発行にあたって

(本文)

 生徒会本部では、定時制の生徒1人1人を大切にし、この向の岡工業高校 定時制・総合学科に通っていることを、生徒全員が誇れる学校になるよう、私たち生徒から声をあげて行動していこうと考えています。そう、生徒会革命Revolutionです。その思いで、生徒会新聞の名前をつけました。

2.生徒一人ひとりからの意見を学校生活へ反映
 生徒の学校生活の要望について意見を募るため、平成26年度は、生徒会アンケートを2回実施しました。その結果として、校舎内に自習スペースを設営しました。この他にも、体育祭の種目やボウリング大会のルールなどについても、各クラスから意見を集め、多くの生徒の意見を反映できるように工夫をしました。

生徒会アンケートによりできた自習スペースで勉強する生徒の様子
生徒会アンケートによりできた自習スペース

 

3.委員会の活性化
 本校・定時制には、六つの委員会があります。どの委員会も生徒たちの自治で運営できるように知恵を出し合いました。平成26年度は本部役員が各委員の前に立ち、委員たちと話し合いをもちました。平成27年5月には、一斉委員会を初めて行い、各委員会の司会進行は生徒会本部役員で行いました。

一斉委員会が行われている様子
一斉委員会(環境委員会)

 

大学で夜間定時制高校の教育の意義を語る ‐定時制生徒初!?大学で授業-

 生徒会本部の「生徒からの学校革命を行いたい」という姿勢とその活発な活動が評価され、平成26年度に青山学院大学の「教育課程編成論」、横浜市立大学の「教職課程論b」の授業の時間に、ゲスト講師を務めました。

横浜市立大学でのゲスト講師を務めている様子
横浜市立大学でのゲスト講師

 

 

 

 

 横浜市立大学の授業では、「定時制・総合学科の教育課程」、「自分たちの生活」、「本校・定時制生徒会活動」についての講義を行った後、大学生たちのグループワークに参加し、生徒会活動や定時制教育の大切さを確認しました。

(生徒の感想)

 グループワークで大学生が一番気になっていたことは「夜間定時制は不良が多い?」という意見や、「朝から仕事をして学校行くのはつらい?」などがありました。定時制に通っている私たちには当たり前の感覚ですが、大学生からすれば、驚かれるということがわかりました。

 工業(ものづくり) × 定時制・総合学科 × 生徒の自治 = 人財づくり

 平成27年3月に「生徒からの学校革命」を掲げた生徒会本部役員のうち半数が、定時制・総合学科の学びの仕組みを活用し3年間の高校生活を終え、次の進路へ巣立っていきました。
 4月になってからも、定時制生徒会室からは、生徒一人ひとりが誇れる学校づくりのため、いつも能動的かつ建設的な議論が聞こえてきます。平成27年度生徒会本部は、全日制生徒会本部との連携を図り、ともに向の岡工業高校全体を発展させることを掲げています。

全日制生徒会本部役員との顔合わせの様子  
全日制生徒会本部役員との顔合わせ

 

 

 本校・定時制には、昼間のまとまった時間を労働などに費やしている生徒が数多くいます。これらの経験を、進路選択や科目選択、部活動やホームルーム活動など学校生活に生かしている生徒も多くいます。
 定時制開設以来続く工業(ものづくり)教育と、「定時制」と「総合学科」を組み合わせた柔軟な学びの仕組みに加え、生徒たちの自治活動の発展から、創造力・実践力・活用力を培い続けられる「人財づくり」を行うとともに、生徒一人ひとりが誇れる学校であり続けるように支援していきたいと思います。

お問い合わせ先

神奈川県立向の岡工業高等学校(定時制・総合学科)
電話:044‐833‐6544


(このページの内容は平成27年5月27日現在のものです。最新の情報は学校のホームページでご確認ください。)

 

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