横須賀工業高等学校

掲載日:2017年1月25日

横須賀工業高等学校インターンシップ【神奈川県立横須賀工業高等学校】

学校概要

 県南東部の三浦半島に位置する横須賀市。軍港として栄えた歴史を持ち、自然環境に恵まれた温暖な気候のこの地に立つ横須賀工業高等学校は、創立75周年を迎えた、伝統ある工業高校です。機械科・電気科・化学科の3科からなる本校では、1学年より科別に専門科目を学習するため、3年間を通して基礎から応用まで専門知識をしっかりと学ぶことができます。そのため、生徒は早い段階から資格取得にチャレンジし、たくさんの資格を取得して卒業していきます。

 今回は、特色ある教育活動として取り組んでいる、2学年生徒全員を対象とした本校の「インターンシップ」を紹介します。

 

2学年生徒全員が体験するインターンシップ

 今から16年ほど前、化学科を中心にインターンシップに取り組み始めた本校では、翌年より「全員実施」の形に踏み切りました。生徒の職業観やインターンシップに対するモチベーション、全員を体験させるための事業所数の確保など、さまざまな課題を抱えながらも、多くの事業所の理解と協力を得て、全員実施のインターンシップに15年間取り組んできました。

 実施時期は10月の5日間(月曜日から金曜日まで)、実施学年を2学年としています。毎年200名以上の生徒を全員実施させるためには、かなりの準備や調整を必要とします。1学年では実施時期までに十分な準備時間を取ることができず、3学年では進路活動と時期が重なることなどから、2学年での実施が適していると判断し、実施しています。

インターンシップ実施に向けて

 生徒には1学年の時から折に触れて、インターンシップの内容や全員実施であることを告知しています。担当のグループは、実施する前年度の3月頃から受け入れ事業所の調査を開始します。受け入れ中止となる事業所もあるため、受け入れ事業所の新規開拓も考えます。2学年の4月から5月で、ある程度の事業所数を確保し、一つの事業所につき担当教員を1名割り当てます(3年担任や進路担当を除く、ほぼすべての教員で分担)。その後、生徒の希望分野を調査し、体験事業先を決定します。実施の大まかな流れは、次のようになります。

 

3月   受け入れ事業所の調査開始

4月   事業所の集約、生徒人数分の事業所の確保

5月   事業所担当教員の決定、事務連絡等開始

6月   保護者会での説明、生徒の希望調査

7月   生徒の希望を調整・決定、担当教員との顔合わせ

8月   事業所の事前見学(事業所と生徒の顔合わせ、諸連絡等)

9月   最終調整

10月   インターンシップ実施(平成28年度は10月17日から21日まで)

11月   終了後の事務処理、体験発表会準備

12月   インターンシップ体験発表会

1月    生徒感想文の発送

 

 60から70の事業所を確保し、一つの事業所で大体2名から5名を受け入れていただきます。業務内容は製造・保守管理・販売業などの工業関係が6割、保育などの学習支援事業が2割、介護などの福祉事業が1割、図書館などの公共施設が1割となっています。限られた枠の中で、生徒の希望を調整することは困難ではありますが、「知らない世界を知る」という点において、どの体験をしても得るものは必ずあります。学年全体や生徒個別に、定期的に指導をしながら、実施に向けての意識向上を図ります。

 

インターンシップの実施とその後

 今年度は平成28年10月17日月曜日から21日金曜日までの5日間で実施しました。5日間のインターンシップの体験は、生徒にとってはかなり長い期間と感じられるようです。事業内容は多様ですが、アルバイトとは違い、普通では取り扱いができないような機器を操作したり、組織の一員として取り組んだりすることで責任の重さを実感します。慣れない環境に身を置き、知力・体力を費やすことは、貴重な経験になっているようです。体験前は抵抗感を持つ生徒も少なくありませんが、毎年実施後は「やってよかった」「疲れたけど得るものが多かった」といった言葉を、とても多く耳にします。

普段使ったことのない機械に挑戦  機械作業の様子

  普段使ったことのない機械に挑戦           機械作業の様子

 体験後、生徒は各自、作業内容や感想などをまとめたインターンシップ日誌(報告書)を提出します。事業所には評価票(様式はこちらで用意)を提出していただき、生徒の報告書と合わせて評価・単位認定をします。

受け入れ先からの説明を聞く 受入れ先の組織の一員として参加

   受け入れ先からの説明を聞く      受け入れ先の組織の一員として参加する      

 また、12月には「インターンシップ体験発表会」を開催し、実施した体験内容の共有を図ります。今年度は平成28年12月16日金曜日に実施しました。参加者は1・2学年全生徒と3学年希望生徒、保護者、学校評議員、発表事業所および本校職員としており、1学年を全員参加させることで、次年度の実施に向けての意識向上に努めています。

 学年を代表して8事業所を体験した生徒達が各々の体験内容を発表しますが、プレゼンテーション資料をまとめるにあたっては、学校法人岩崎学園・情報科学専門学校の先生を外部講師としてお招きし、指導助言をいただいています。当日の発表会は「組織的な授業改善・特色ある教育活動」に係る公開授業としても位置づけられており、終了後は研究協議会を開催し、インターンシップのあり方、事業所や生徒の意識付け、次年度の実施に向けての協議を行っています。そして1月には、生徒全員の感想文をまとめた「インターンシップ感想文集」を、実施していただいた事業所に発送します。

 

最後に

 準備を含めると、ほぼ1年を費やす本校のインターンシップ事業ですが、工業高校として、生徒の職業観・勤労観を啓発するために、学校全体でこの事業に取り組んできました。15年という歳月の中、さまざまな課題に直面し対応してきましたが、今後も新たな課題に対応していくことになると思います。事業所や地域の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

  お問い合わせ先

神奈川県立横須賀工業高等学校
電話:046-851-2123

神奈川県

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