大型実習船の代船建造

掲載日:2017年10月6日

 県教育委員会では、県立海洋科学高等学校が実習で使用している大型実習船の老朽化に伴い、現在の「湘南丸」に代わる新たな実習船を建造しています。

 新たな実習船は、海洋科学高等学校の実習生が安心、安全で実りある実習が行えるよう、最新の実習設備や実習環境を整えています。また、平成28年1月から建造される船舶に適用された、国際航海に必要な環境設備を装備し、これからの水産高校実習船のモデルとなります。

 新船は、平成30年2月に造船会社から引き渡され、3月下旬に、横浜港で一般公開する予定です。

 ※建造中の大型実習船の船名を黒岩知事が揮毫!(平成29年7月4日知事定例記者会見)

主要目における仕様の比較
 新船現「湘南丸」
規模690トン程度646トン
用途漁船(マグロ延縄)漁船(マグロ延縄)

航行区域

または従業制限

第3種漁船(国際航海)第3種漁船(国際航海)
漁業種類マグロ延縄漁業マグロ延縄漁業
定員80名80名
全長×幅×深さ65.48m×10.10m×6.40m程度64.23m×9.80m×6.40m
環境設備あり(NOx三次規制対応)なし
建造年月日平成30年2月末竣工予定平成11年2月26日

代船建造の記録(新しい実習船はこのように建造されています)

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○ 艤装(9月)

   9月に入り、季節も秋を感じるようになりました。新「湘南丸」は、操舵室の塗装も終わり、外見は実習船らしくなってきました。

全景 新「湘南丸」の全景。青空がとても似合います。

操舵室全景 塗装中の操舵室です。

魚倉ハッチ 魚倉へつながるハッチです。三崎港に帰ってきたとき、ここから冷凍された魚を吊り上げて水揚げをします。

航海船橋甲板 航海船橋甲板の後部です。レーダーマストやクレーンがあります。

船尾甲板 船尾甲板の係船機です。この機械は、船が離着岸するときに使用します。

機関準備室 機関制御室です。エンジンをコントロールする船の心臓部です。狭い空間にたくさんの機械がつめこまれていますが、機関部の船員はすべて把握しています。

○ 艤装(8月)

   暑い中、風も通らない密閉した空間で作業をするため、産業用エアコンを設置して冷たい空気を内部に送り込んで作業が進んでいます。

操舵室 操舵室の中に新たな機械が設置されました。

生徒室 生徒室は電気の配線やエアコンの配管などの設置が進んでいます。

教室兼食堂 教室兼食堂も配線や配管の工事が進んでいます。

○ 艤装(7月)

   進水した、新「湘南丸」は、内部の設備や配管、配線等の設置工事(艤装・ぎそうと言います)を行っています。

操舵室全景 操舵室 操舵室(いわゆる運転するところ)の全景と内部(まだ塗装されておらず、内部の航海計器等も一部しか搬入されていません)

生徒室 生徒室となるところです。まだ部屋の区分けもされていません。

教室 教室兼食堂です。この部屋で航海実習中の授業や美味しい食事をいただきます。

機関室 船の心臓部である機関室です。エンジンはすでに設置され、配管や配線の工事が進んでいます。

ウインドラス ウインドラスという、錨を引き上げるための機械で、船首の甲板上に設置しています。

○ 命名・進水式(平成29年7月18日)

   新潟造船株式会社本社新潟工場にて、建造中の本船を「湘南丸」と命名するとともに、

  無事に進水したことを祝い、今後の建造工事が滞りなく進むよう安全祈願を行いました。

命名・進水式 命名・進水式

命名・進水式 命名・進水式

 本船は、岡野高校教育課長から「湘南丸」とあらためて命名されました →動画 [その他のファイル/2.81MB]

命名・進水式 命名・進水式

 海洋科学高等学校 榊校長が進水斧による支綱切断を行いました

命名・進水式

○ 進水(平成29年7月12日)

   漏水がないかどうか確認しながら、少しずつ海水が注入され、無事に進水しました。

   進水した船は、艤装(ぎそう)工事をするため、新潟造船株式会社の艤装岸壁に曳航され、無事に着岸しました。

進水 7月12日19時の湘南丸代船の様子です

○ 塗装(平成29年7月)

   進水(船を浮かべること)前に船体下部、及び煙突を塗装します。船名もこの時点で塗装されました。

   船名の公開は、7月18日(火曜日)の命名・進水式で行います。

塗装 塗装 塗装

○ 機器積み込み(平成29年6月)

   エンジンなど大きな機器や、進水(船を浮かべること)したら取り付けにくい機器は、この時点で搭載します。

機器搭載 機器搭載 スクリュー・舵の取り付け

機器搭載 機器搭載 エンジンの搭載

機器搭載 機器の積み込み後に操舵室(ブリッジ)のブロックを搭載しました

○ ブロック搭載(平成29年4月から6月)

   製作されたブロックをドライドックの船台に乗せて組み立てる「ブロック搭載」が始まりました。

ブロック搭載 船台には何も乗っていません

ブロック搭載 ブロック搭載

ブロック搭載 ブロック搭載

ブロック搭載 ブロック搭載

ブロック搭載 船体下方部のブロック搭載が終了しました

○ ブロック製作(平成29年2月から4月)

   切断したり曲げたりした鉄板を組み立てる「ブロック製作」が始まりました。

   大型船の建造では、船体を適宜の大きさに区分したブロックを工場内または地上で造り、

  それを運んで組み立てる造船法が一般的に用いられています。

ブロック製造 ブロック製造

ブロック製造 船の前方下部です

ブロック製造 船の後部、スクリューが取り付けられる場所です

○ 切断・曲げ・小組立(平成29年1月から3月)

   鉄板をレーザー加工機で切断したり、形状に合うよう曲げたりしながら、小さいものは組み立てが始まりました。

切断 船の外形を作る鉄板を切断しています

曲げ 鉄板を曲げて、外形を整えています

小組立 小さな部品から先に組み立てます

○ 起工式(平成29年1月21日(土曜日))

   新潟造船株式会社本社新潟工場にて、建造工事における安全祈願を行いました。

神奈川県

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