森林を保全する

掲載日:2017年8月28日

 

 

保安林制度

私達が普段当たり前のように思っている安全で快適な暮らし。その裏には、 水源のかん養や山地災害の防止などをはじめとする多大な森林の働きがあります。

国や都道府県では、こうした森林の中で、私達の暮らしを守るために特に重要な役割を持つ森林を保安林に指定し、 その働きが失われないように、伐採や土地の形質の変更を制限したり、 植栽の義務を課すなどして、森林の公益的機能が維持できるよう必要な管理を行っています。

保安林にはその目的によっていろいろな種類と役割があります。県内には次の13種類が指定されています。

 

水源かん養保安林

流域に降った雨を蓄え、ゆっくりと川に流すことで、安定した川の流れを保ち、洪水や渇水を緩和する働きがあります。
 また、きれいでおいしい水を育む効果もあります。

 

土砂流出防備保安林

樹木の根と地面を覆う落ち葉や下草が雨などによる表土の浸食、 土砂の流出、崩壊による土石流などを防ぎます。

 

土砂崩壊防備保安林

山崩れを防ぎ、住宅や鉄道、道路などを守ります。

 

飛砂防備保安林

砂浜などから飛んでくる砂を防ぎ、隣接する田畑や住宅を守ります。

 

防風保安林

風の強い地域で、田畑や住宅などを守る壁の役割を果たし、風による被害を防ぎます。

 

水害防備保安林

洪水の時に氾濫する水流の勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぎます。
 また、樹根の働きにより河岸の浸食を防ぎます。

 

潮害防備保安林

津波や高潮の勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぎます。
 また、海岸からの塩分を含んだ風を弱め、田畑への塩害などを防ぎます。

 

干害防備保安林

簡易水道など、特定の水源を守り、水が枯れるのを防ぎます。
 また、きれいな水を供給します。

 

落石防止保安林

落石を斜面の途中で止めたり、樹木の根によって岩石を安定させたりして、被害や危険を防止します。

 

魚つき保安林

水面に陰をつくったり、流れ込む水の汚濁を防いだり、養分の豊かな水を供給するなどの働きで、 魚の繁殖を助けます。

 

航行目標保安林

船舶の航行の目標となって安全を確保します。

 

保健保安林

(1)  レクリエーションの活動の場として、生活にゆとりを提供します。

(2)  空気の浄化や騒音の緩和に役立ち、生活環境を守ります。

 

風致保安林

名所や旧跡、趣のある景色などを保存します。

 

保安林内では、立木の伐採や土地の形質を変更する場合は許可が必要です。

保安林に指定されると、固定資産税の免除などの特例措置があります。

 

 

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治山事業

台風や豪雨などにより森林の機能が衰えた保安林において、 森林の機能を復旧するため、治山事業を実施しています。

林地開発許可制度

保安林以外の森林であっても、水源のかん養、災害の防止、 環境の保全といった公益的機能を有しており、 県民生活の安定と地域社会の健全な発展に寄与しています。 また、これらの森林は、一度開発してその機能が破壊されてしまった場合には、 これを回復することは非常に困難なものとなります。

従って、これらの森林において開発行為を行うに当たっては、 森林の有する役割を阻害しないよう適正に行うことが必要であり、 なおかつ、それが開発行為を行う者の権利に内在する当然の責務でもあります。

林地開発許可制度は、このような観点から、これらの森林の土地について、その適正な利用を確保することを目的としています。

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松くい虫被害対策

夏の終わり頃から秋にかけてマツ(アカマツやクロマツなど)が 急に赤く枯れてきたら松くい虫の被害が疑われます。 松くい虫はマツノマダラカミキリによって運ばれるマツノザイセンチュウが寄生することで、 マツが急激に枯れる現象です。

県では保安林など公益的な機能が高い重要なマツ林を守るため、 次のような松くい虫被害対策を実施しています。

1 新たな感染の予防 (樹幹注入)

マツノマダラカミキリによって運ばれる松くい虫被害の病原体、マツノザイセンチュ ウをマツの材内で殺虫するために予防策として注入します。

2 被害木の駆除

被害木を放置すると翌年そこからマツノザイセンチュウを保持したマツノマダラカミキリが羽化して 被害を拡大することになるため、被害木を伐倒して、薬剤処理または焼却・破砕する方法です。

3 樹種転換

守るべきマツ林の周りのマツ林を、マツ以外の樹種、 または松くい虫に強いマツの森林に転換する方法です。

 

ナラ枯れについて(詳細リーフレット)

カシノナガキクイムシが媒介し、コナラやシイ・カシ類が集団的に枯れる、ナラ枯れという伝染病があります。平成29年8月に、足柄下郡箱根町湯本、三浦市三崎町小網代で、本県では初めて、ナラ枯れと見られる現象が発生しました。被害の蔓延を防ぐために早期発見がとても重要ですので、情報収集に御協力願います。

コナラ 木くず カシノガガキクイムシ

   急に葉が枯れたコナラ          大量の木くず             カシノナガキクイムシ

ナラ枯れと思われる現象を見つけたら、こちらまで御連絡ください。

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造林地獣害対策

ニホンジカによる被害は、昭和40年初めごろ丹沢の中心部で造林地に植栽したスギやヒノキの苗木に食害が見られ、 その後、丹沢全域に被害区域が拡大し、被害が激化するとともに、樹皮の剥皮害、 林床植生の消失なども見られるようになりました。 県では植栽木を保護するため、被害の発生が見込まれる造林地に対して防鹿柵を設置しています。

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神奈川県

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