ホーム > くらし・安全・環境 > 防災と安全 > 防災・消防 > 箱根山火山防災協議会 > 箱根山火山防災協議会審議結果【第1回】

更新日:2019年7月12日

ここから本文です。

箱根山火山防災協議会審議結果【第1回】

箱根山火山防災協議会の会議結果

様式3

 

審 議 結 果

審議会等名称

箱根山火山防災協議会

開催日時

平成28年3月9日(水曜日) 14時00分から14時30分

開催場所

神奈川県庁第二分庁舎6階 災害対策本部室

出席者

別紙 [PDFファイル/5KB]のとおり

次回開催予定日

未定

問い合わせ先

災害対策課 応急対策グループ 濱田

電話番号 045-210-3430

ファックス番号 045-210-8829

掲載形式

議事録

審議経過

1 開会

(1) 神奈川県知事挨拶

皆様、大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。この度、箱根山火山防災協議会の会長を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。昨年は、箱根にとって非常に厳しい状況でありました。噴火警戒レベルが2、3に上がり、人的被害ゼロ、風評被害ゼロを、皆様と共に力を合わせて取り組んできました。おかげさまで年内に噴火警戒レベルは1に下がりました。内外から様々な方々からご支援をいただいたことに感謝を申し上げます。ただ、残念ながら、まだ、ガスが出ているということで、完全に元の状態に戻っているというわけではまだまだありません。しかし、この箱根を支えるのはなんといっても観光です。これは、元とおり復活するということがとても大事なことでありますが、この人的被害ゼロ、風評被害ゼロということはやはり継続していかなければいけない。そんな中で、皆様と共に知恵を絞りながら一番いい方法を考えていきたい、そのように思っているところであります。

これから、我々のさがみロボット産業特区と連動いたしまして、火山の状態を調べるための様々なセンサー、地すべりを感知するセンサーだとか、そういったものをドローン等のロボットを使って現場に配置していくなど、観測体制を以前よりはるかに増して充実していることがあります。そういった情報を上手く考えながら進めて、再開に向けて知恵を絞って行きたいとそのように考えております。

本日は、この、新たな箱根山火山防災協議会として、来年度の取組方針を協議させていただくことになっております。来年度は、県、箱根町、関係機関、事業者が一体となって汗をかいて、中長期を見据えた安全対策を一気に整備していく年だと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(2) 箱根町町長挨拶

皆さん、こんにちは。ご紹介をいただきました、箱根山火山防災協議会 副会長、箱根町長の山口でございます。

本日は、新たに誕生した箱根山火山防災協議会に、ご出席いただきいただきまして誠にありがとうございます。

また、お集まりの皆さまには、昨年来の大涌谷周辺での火山対応だけでなく、箱根町の行政全般に対しまして、ご指導ご協力を賜り、この場をお借りしまして重ねてお礼申しあげます。

さて、皆さんもご承知のとおり、先月22日に活動火山対策特別処置法の改正に基づき、神奈川県と箱根町が火山災害警戒地域として指定を受けました。警戒地域の指定を受けて、神奈川県知事を会長に、関係機関の皆さま、さらには大涌谷園地関連の観光事業者の方々を新たに構成員として迎え、これまでの協議会の機能をより強化した「箱根山火山防災協議会」が誕生したことは、大変心強いことであるのと同時に、今後の各種火山対策の推進に弾みがつくものと期待をしているところであります。

箱根での火山対応に関しましては、防災としての万全の安全対策と観光振興の継続といった相反する命題に関して、大変難しい舵取りが求められますので、委員の皆様が、それぞれのお立場で意見を出し合い、十分に協議を重ねながら官民一体となった対応を図っていかなければなりません。

噴火警戒レベルが2に引き上げられ、観光客の方々の立ち入りを規制してから、すでに10カ月が経過しておりますが、火山性ガスの影響により、現在も大涌谷園地周辺を災害対策基本法に基づく警戒区域として指定し、立入規制を継続しています。

それと同時に、火山性ガスに対する観測体制の強化を進めており、園地事業者の皆さまや県の協力もいただきながら、24時間体制での観測体制が可能となってまいりました。箱根町といたしましても、万全の監視体制の強化と、箱根山火山防災協議会からの助言をいただきながら、段階的に大涌谷園地事業を再開させながら、最終的には大涌谷園地の全面的な利用再開を目指して、安全対策や避難計画を確立していきたいと考えております。

先週、箱根湯本を会場として、国内外の活火山を抱える観光関係者などの参加のもと、第1回火山温泉観光サミットを開催いたしました。火山は、温泉や変化に富んだ雄大な風景を利用した観光地として多くの恩恵を与えてくれています。しかし、一方で火山災害は、計り知れない被害をもたらす側面も持っており、この二面性を理解しながら、敬い、共に生きるという基本姿勢を共有することにより、減災へ繋げていくことと、安心して楽しめる観光地づくりを進めることが必要であると考えておりますので、関係機関の皆さま方の引き続きのご協力をお願いいたしまして、開会に当たってのあいさつとさせていただきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

2 報告

(1) 新たな火山防災協議会設置の経緯について

事務局より(資料1)を説明

(2) 大涌谷周辺の火山活動の活発化に伴う防災対応について

事務局より(資料2)を説明

→ 質問等なし

3 議題

平成28年度の取組方針について

事務局より(資料3)を説明

※ なお、大涌谷の噴気を観測するライブカメラの運用開始について、本日記者発表する。

→ 平成28年度取組方針につきましてはご承認いただきました。

4 その他

【神奈川県公園協会】

新しくメンバーに加えていただきまして大変ありがとうございます。当公園協会でありますが、大涌谷で駐車場の運営をしております。

昨年11月に噴火警戒レベルが1に下がりましたが、それ以降も火山ガス濃度が高く立入規制が続いております。そこで、どれくらいの火山ガス濃度が出ているのか、正しく知る必要があると考え、園地の他の民間事業者様と共同で、据置型の計測装置を3か所に設置しました。そこで、10月29日から約2ヶ月間の測定結果ですが、SO2はこれまでの最大で約2.24ppm、また、H2Sは約5ppmということでした。ガス濃度は全般的に時々上がったり下がったりしながらも全体的に低下の側面を見せている状況である。

私たちの測定によりまして、このようなことが分かりましたので、今後、この協議会で是非参考にしていただき、様々なご議論をしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【温泉地学研究所】

昨年は、本当に、大変なことになりまして、我々もきちんとした計測ができなかったのですけれども、結果的に、人的な災害がゼロに抑えられたので非常によかったと思います。昨年のことを受けて、新たに分かったことも色々ありますし、観測も今まで足りなかったことも強化いたしましたので、是非、皆さんのご期待に沿えるように、観測をきちんと行って、皆さんの安全安心につなげていきたいと考えています。

【知事】

所長、私が冒頭に申し上げましたけれども、地すべりのセンサーだとかガスの濃度を調べる検知器ですとか、ロボットを投入してもって行きました。大涌谷の観測体制が充実したといってよろしいですね。

【温泉地学研究所】

どこまで行けば安全であるかというのが言えないので、そこは、難しいところですが、少なくとも、今まで以上の情報を出せると考えています。

5 閉会

会議資料

資料1:新たな火山防災協議会設置の経緯について [PDFファイル/1.84MB]
資料2:大涌谷周辺の火山活動の活発化に伴う防災対応 [PDFファイル/4.11MB]
資料3:平成28年度の取組方針(案) [PDFファイル/1.29MB]
資料4:第1回箱根山火山防災協議会 平成28年度取組方針(案) [PDFファイル/4KB]
資料5:箱根山火山防災協議会 運営要綱 [PDFファイル/15KB]

このページの所管所属はくらし安全防災局 防災部危機管理防災課です。