矢上川地下調節池事業の紹介|川崎治水センター

掲載日:2017年3月8日
矢上川地下調節池事業紹介の画像

川崎治水センターが実施している矢上川地下調節池事業を紹介します。

事業の概要 工事の内容 工事の手順と進捗状況 工法紹介


事業の概要

 矢上川流域は、流域の市街地率が90%を越える県内で最も市街化が進む地域で、雨水の浸透や保水する機能が減少しているため、洪水被害が起こりやすくなっています。

 矢上川を含む鶴見川流域では、昭和54年から河川と下水と流域が一体となって総合治水対策を進めてきましたが、それら流域の一体的取り組みを法的に定めて推進するために、平成19年3月に「流域水害対策計画」を策定するとともに、河川法に基づく具体の整備計画として「鶴見川水系河川整備計画」を策定しました。

 これら2つの計画において、矢上川では約60mm/時間(10年に1回発生する規模)の降雨対策として、洪水の軽減を目的とした洪水調節施設が位置づけられています。

 現在の矢上川の川沿いは人家が密集した市街地で、また、川底はコンクリートで覆われているところが多いため、現況の川幅を広げたり、川底を掘り下げたりする改修工事を行うには、多くの時間と費用を要します。そこで、総合的な治水対策を検討した結果、洪水調節施設としてのトンネルを河川の地下に設置することとしました。

全体計画平面図

工事の内容

 洪水を取り込む越流堤と、取り込んだ水をトンネルに導く立坑を、矢上川と有馬川にそれぞれ1基設置します。

 矢上川の流入施設及び立坑は、川崎市宮前区にあるJR梶ヶ谷ターミナル駅敷地の隣接地に設置します。有馬川の流入施設及び立坑は、川崎市高津区にある川崎市営住宅の野川東団地対岸に設置します。

 平成23年度から事業に着手し、平成25年度から施工を開始した中間立坑本体工事は、平成29年3月に完成しました。この中間立坑は、直径25.5m(内径19.5m)、深さ62.1mの円筒形であり、流入口から調節池へ流入させる機能と流入した水をポンプにより排水する2つの機能を有しています。施工方法は、ニューマチックケーソン工法により施工しました。

中間立坑部分のイメージ図 

 

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工法紹介

   

【ニューマチックケーソン工法】について

ニューマチックケーソンの「Pneumatic」とは「空気の」、「Caisson」は「潜函」という意味です。

つまり、空気を用いて函を沈めるという工法です。

コップを内部の空気が逃げないように傾けずに水中に沈めると、器の中に空気が閉じ込められて水が入ってきません。これは器の中に空気があるからで、この空気は水中に深く沈めるほど、水の圧力により余計圧縮されますが、決して水は器の中の空気と入れ替わることはありません。

ケーソン

ニューマチックケーソン工法は、ちょうど内部の空気が逃げないようにコップを逆さまにして、水中に押し込んだ状態のように、水の侵入を空気の圧力によって防ぐ原理を応用したものです。

コップの中がケーソン作業室、コップの先端がケーソンの刃先にあたります。

ケーソン2

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