内水面試験場業績発表大会 相模川の仔アユ降下量

掲載日:2017年8月1日

相模川の仔アユ降下量

内水面試験場 業績発表会

[目的] 
 本県河川の総漁獲量のうちでアユの占める割合は極めて高く、河川漁業においてアユ資源の維持培養を図ることが重要となっている。
しかし、河川での生息量を左右する要因となる海産稚アユの資源量や遡上量については年変動が大きく、河川漁業における資源確保及び漁場管理に支障を及ぼしている。
 このような背景から本県のアユ資源の変動要因の解明とその対策のための基礎データを得るため、仔アユ降下量調査を行った。

[方法]
 調査地点は、寒川堰下流で実施した。採集は神川橋下流を基本とし、神川橋下流が潮汐の影響で全く流れの無いときは寒川堰魚道直下でおこなった。
採集にはネット(口径25×60cm、長さ150cm、目合GG38)3個を使用した。
ネットの入り口には濾水計を取り付け、濾水量を測定した。
採集した仔アユ及び流下卵は10%ホルマリンで固定して試験場に持ち帰り、実体顕微鏡下で計数した。
 調査は1998年10月7日から1999年1月12日の間に12回実施した。
11月4日から5日及び11月17日から18日は午前中から翌日の午前中まで1時間毎に15分間採集を行い(24時間調査)、その他の日は概ね17時から23時で2時間毎に15分間採集を行った。
 仔アユ降下数は実際の採捕尾数(n)と濾水計数値(立方メートル/h)から流下密度(n/立方メートル)を求め、寒川堰下流放水量(立方メートル/h)から河川全体について推計した。
また、採集の欠測時刻及び欠測日の流下密度は、採集間の密度が直線的に変化すると仮定し、欠測前後の流下密度の平均値を使用した。

[結果]
 仔アユは調査期間の10月7日から1月12日のすべてにおいて確認され、11月4日の23時に最高尾数を記録した。
11月10日に採捕尾数が急激に減少しそれ以降は緩やかに減少したことから、仔魚降下の盛期は10月下旬から11月中旬であったと推定される。
平成10年度の仔アユの総降下量は約7,858万尾で、1995、1996、1997年度によりもはるかに多い数ではあったが、降下量が非常に多かった1994年の約7.3%にとどまった。
 仔アユ降下数の日内変化は、2回の24時間調査とも同じような傾向を示した。
1998年11月4から5日の調査では19時頃から降下数が増加し、23時頃にピーク示したのち7時までに急速に減少した 。
11月17から18日の調査においても19時頃から増加し、深夜0時頃にピークを示し6時までに減少した。

仔アユ降下量
仔アユ降下量の日内変化

神奈川県

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