更新日:2023年10月30日

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水資源の開発(酒匂川総合開発事業)

酒匂川総合開発事業について紹介します

5 酒匂川総合開発事業(基幹施設:三保ダム・飯泉取水堰)

県内における水資源開発は、もっぱら相模川水系に水源を求め、その開発を行ってきました。しかし、水需要の急激な増大に対して、相模川水系の水源のみで供給量を確保することが困難となったため、初めて酒匂川水系に水源を求め、その開発に着手しました。これが、昭和40年に策定された「県第三次総合計画」における水需要計画の根幹ともいえる酒匂川総合開発事業で、三保ダムの建設はこの事業の中核をなす貯水施設です。
この事業は、酒匂川水系河内川の山北町神尾田地先に多目的ダム(三保ダム)を建設し、洪水調節、発電(最大出力7,000kw)を行うほか、下流の小田原市飯泉地先に取水堰を建設して、新規に水道用水180万9,500立方メートル/日(20.95立方メートル/秒)の開発を行ったものです。この事業の特徴としては、相模ダムが県の単独事業、城山ダムが県と横浜、川崎、横須賀3市の共同事業であるのに対し、企業団方式を採用したことです。即ち、各事業体の重複投資を避け、経営の合理化を図るため、昭和44年に県と横浜市、川崎市、横須賀市を構成団体とする「神奈川県内広域水道企業団」を発足させ、同事業の推進を図ったことです。
【酒匂川総合開発事業】
三保ダム(土質しゃ水壁型ロックフィルダム(注))
昭和54年完成
ダムの位置:足柄上郡山北町神尾田地先
ダムの高さ:95.0m
総貯水量:64,900,000立方メートル
開発水量:1,809,500立方メートル/日
20.95立方メートル/秒
湛水面積:2.18k平方メートル
集水面積:158.5k平方メートル
調査・工事期間:昭和36年から53年
水没戸数:223戸
(完成当時の県の総人口:6,748,927人)三保ダムの写真三保ダムの容量配分図
(注) ロックフィルダムとは、堤体本体として、大きいものは数トンもある石塊を積み上げて構造的な強度をもたせて貯水による荷重を支え、上流面または堤体内部にしゃ水壁を設けて水密(水をとおさないこと)の目的を果たしたダムのこと。

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