丹沢発 山のトイレを考えようプロジェクト

掲載日:2015年8月12日

トイレ紙の持ち帰りで美しい丹沢を

たいとる

山のトイレを考えよう

活動紹介登山者に聞きましたプロジェクト

やまのといれ

  1. 丹沢・山のトイレ事情
  2. 利用のお願い
  3. キジ撃ちとお花摘み

1. 丹沢・山のトイレ事情

<排泄物の影響>

水道・電気・道路がない山の上では、浄化槽や汲み取り式のトイレを作ることはできません。昔から、山小屋のトイレも、し尿を穴に掘って埋める「浸透式」が一般的でした。

そんなトイレを嫌って野外で用を足す人も多く、使った紙が散らばり悪臭も漂う「お花畑」が、山のあちこちに見られました。

こうしたことが原因かはわかりませんが、丹沢山中の湧き水や清流に見える沢の源流部でも、水質調査の結果、大腸菌郡が検出されています。

位置図
丹沢の水場の水質調査地点(平成25年度以降) 詳しくはコチラ


<バイオトイレの整備>

近年、微生物の力を利用してし尿を分解し、周辺に排水を放流しない「バイオトイレ※」が開発されています。

自然環境保全センターは平成11年から、丹沢の主な山頂にバイオトイレの整備を進めてきました。これらのトイレはすべて土壌微生物の力でし尿を分解する「土壌処理方式」のトイレで、平成25年3月現在8箇所のバイオトイレが整備されています。

山頂  塔ノ岳 檜洞丸 鍋割山 丹沢山 南山
避難小屋  黍殻  畦ヶ丸 犬越路

バイオトイレ位置図

※周辺に排水を流さないことから「環境配慮型トイレ」「無法流式のトイレ」、作られる場所から「山岳トイレ」「自然地域トイレ」などとも呼ばれています。 

2.利用のお願い!

といれるーる

<トイレ計画を立ててから登りましょう>

  1. ルートによっては、バイオトイレは全くないルートもあります。
  2. 事前にトイレの位置を確認し、登山口でトイレを済ませてから出発しましょう。
  3. やむを得ず野外で用を足す場合も(登山用語では「キジ撃ち」「お花摘み」と言います)、環境への負荷が少ない方法を考えましょう。
    キジ撃ちとお花摘みの方法へ

<使用後の紙の“持ち帰り”を!>

  • 使用した紙(ティッシュ、トイレットペーパー)をバイオトイレに捨てると分解しにくくなってしまいます。
    もちろん、ゴミなどをトイレに捨てることは絶対にしないでください。

<協力金のお願い>

  • 電気も水道もない山の中では、清掃、修理、消耗品や道具の荷揚げなどの管理費用が通常のトイレよりもずっと多くかかります。
  • そこで、主要ルートの山頂(4か所)のバイオトイレでは、1回の使用につき100円の協力金をお願いしています。
    (収支は「トイレ運営委員会」(県・山小屋で構成)で管理し、トイレの維持管理に使われています。)

3. キジ撃ちとお花摘み

野外で用を足すことを、男性では「キジ撃ち」、女性では「お花摘み」と言います。 緊急事態発生!でも、あわてず騒がず、自然にやさしい方法を心がけましょう。

【必要な道具】  ・ゴミ袋  ・トイレットペーパー  ・スコップ(あれば)

【キジ撃ち、お花摘みのしかた】

  1. 登山道から見えず、安全が確保できる場所をさがす
  2. 場所を見つけて穴を掘る
  3. 用をたす
  4. 排泄物に土をかぶせる

【注意点】

  1. 沢筋や水場の周囲はさける
  2. なるべく周辺の植生を踏みつけないよう心がける
  3. 使用済みの紙は持ち帰る。トイレットペーパーであっても、自然界ではなかなか分解されません。
  4. 排泄物が見えないようにするとともに、分解を早めるために土をかぶせる

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活動紹介

  1. トイレ紙持ち帰りキャンペーン
  2. 展示
  3. 巡視中の啓発活動

1. トイレ紙持ち帰りキャンペーン

かながわパークレンジャーが中心となって、神奈川県自然公園指導員や県立ビジターセンター職員とともに、登山口で、登山者の方にトイレ紙持ち帰りの呼びかけや、トイレ紙の持ち帰り用マナー袋を配布しています。

キャンペーン用ブース

キャンペーンは主に登山口で行います。
写真は西丹沢自然教室の前に作られたキャンペーンブース。

掲示したパネル

掲示したパネルです。
自然にやさしい山のトイレの方法を紹介しています。

解説するパークレンジャー

出発前の登山者に解説するかながわパークレンジャー。
登山者の方々も熱心に耳を傾けてくれています。
丹沢の自然を守りたい気持ちは皆同じですね!

トイレ紙持ち帰り用マナー袋配布しているトイレ紙持ち帰り用マナー袋です。しっかり結べば臭いも気になりません。

キャンペーンの様子は、かながわパークレンジャーのホームページ内で詳しく紹介されています。
かながわパークレンジャー 普及啓発・県民協働 のページへ


2. 展示

丹沢にある県立ビジターセンターでは、山のトイレについて展示で紹介しています。

宮ヶ瀬ビジターセンター展示宮ヶ瀬ビジターセンター展示「丹沢 山のトイレ事情」

その他県立ビジターセンターでは丹沢の様々な情報が得られますので、ぜひお立ち寄りください!

<丹沢のビジターセンター>

 3. 巡視中の啓発活動

 かながわパークレンジャーや県立ビジターセンターの職員は、丹沢地域内を定期的に巡視しています。そのザックに、プロジェクトの旗を装着していることがあります。
見かけたら、ぜひ声をかけてみてくださいね!

かながわパークレンジャーの活動は、かながわパークレンジャーのホームページをご覧ください。

巡視中のパークレンジャー巡視中のかながわパークレンジャー。
その背には・・・?
ザックに旗を装着このように「丹沢発 山のトイレを考えようプロジェクト」の旗が装着されています。
旗アップ旗のアップです。

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登山者に聞きました

  • 丹沢ではトイレ紙の持ち帰りをお願いしていますが、訪れる登山者の皆さんはどのくらい知っているのでしょう。プロジェクトではアンケートを行い、皆さんに認知度と意識を聞いてみました。

  • アンケートは県立ビジターセンター内や、登山口、職員の巡視中などに登山者の皆さんを対象に行いました。
    ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。これからご協力いただく皆さま、よろしくお願いいたします。

Q1. 丹沢では使用済みトイレ紙の持ち帰りをお願いしていることについて、知っていましたか?

Q1-1Q1-2


Q2. 使用済みトイレ紙は持ち帰っていますか?

  • Q1で持ち帰りについて「知っていた」人のうち、98%の方が使用済みトイレ紙を持ち帰っています。

Q2-1

  • Q1で持ち帰りについて「知らなかった」人のうち、54%の方が使用済みトイレ紙を持ち帰っています。

Q2-2


Q3. 使用済みトイレ紙を持ち帰るのに抵抗はありますか?(抵抗は少ない・とても抵抗がある)

Q1で持ち帰りについて「知っていた」人で、

  • 使用済みトイレ紙を持ち帰る人のうち、17%の方がとても抵抗があると感じています。
  • 使用済みトイレ紙を持ち帰らない人は、全員がとても抵抗があると感じています。

Q3-1

Q1で持ち帰りについて「知らなかった」人で、

  • トイレ紙を持ち帰っている人のうち、24%の方がとても抵抗があると感じています。
  • トイレ紙を持ち帰らない人のうち、57%の方がとても抵抗があると感じています。

Q3-2

<とても抵抗を感じる人の理由>

  • においが気になるから
  • 衛生面
  • 持ち帰る準備をしてなかったから
  • 普段の生活では持ち歩かないので
  • 他の荷物が汚れないか心配
  • 抵抗は感じるが、仕方ない
  • 分かった以上は持ち帰る

Q4. 山でのトイレについてご意見・ご感想

  • 出来れば持ち帰りたくないです。ゴミ箱等設置してもらえると助かります。
  • 何十年も当然のことと持ち帰っています。山でティッシュが落ちているのを見ると、とても不快です。
  •  自然環境保護のためには当然の対応だと思います。
  • 山のトイレにお金がかかるのは仕方ないと思う。利用者からお金を徴収しても良いと思う。
  • 有料でもバイオトイレなどがあると助かります。
  • 都会とはトイレ事情がちがうことをきちんと教育すべき。
  • 持って帰るマナーを正直知らなかったので、啓蒙することは良いことだと思う。

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<アンケートについて>

  • 実施期間:平成24年9月から11月
  • 実施場所:大倉登山口、丹沢山、西山林道終点、ビジターセンター内
  • アンケート総数:158件

山のトイレを考えようプロジェクト

 丹沢にある県立ビジターセンター(宮ヶ瀬、秦野、丹沢湖、西丹沢自然教室)と自然環境保全センターでは、登山者の皆さまに山に負担をかけない自然にやさしい山歩きを実践していただきたいと日ごろから考えています。
 そのうちの一つに「山のトイレ」があります。
 そこで私たちは”丹沢発 山のトイレを考えようプロジェクト”を立ち上げ、山でのトイレ事情の現状やトイレマナーについてどのように伝えたらよいか皆で検討しあい、活動を進めています。

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このページに関するお問い合わせ先

自然環境保全センター自然保護課

自然保護課へのお問い合わせフォーム

住所 〒243-0121 厚木市七沢657  自然環境保全センターへの地図
電話 046-248-6682
ファクシミリ 046-248-2560

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