丹沢ボラネット瓦版 2011年6月号 No.79

掲載日:2011年11月18日

2011年度丹沢大山ボランティアネットワーク総会の報告

 

2011年4月3日(日曜日)自然環境保全センターレクチャールームに於いて、丹沢 大山ボランティアネットワークの総会が開催されました。

ボラネット杉山代表世話人、自然環境保全センター松田所長の挨拶で始まりました。

松田所長は挨拶の中で、東日本大震災にふれられました。未だに余震が続いているので、特に丹沢など山に入る場合は「安全に注意を払って行動をしていただきたい。」と述べられました。パークレンジャーは3月いっぱい入山禁止になっていました。

次に22年度の活動及び決算報告、そして今年度の事業計画、予算案及び世話人改選について説明や意見交換が行われ、それぞれが承認されました。

写真_総会の様子総会の様子

平成23年度の活動計画

(1)水質調査 5月―6月
(2)登山者数調査 5月1日(日曜日)
(3)夏休み親子自然探検隊 7月24日(日曜日)
(4)ウラジロモミ等防護ネット巻き 9月24日(土曜日)
(5)会員、市民対象シンポジウム交流会  今後世話人会で検討

平成23年度 丹沢・大山ボラネット世話人(敬称略)   

世話人代表   杉山勉(グリーンタフ)
世話人副代表 平野秀樹(NPO法人北丹沢山岳スポーツセンター)
世話人 小野均(NPO法人四十八瀬川自然村)
世話人 鈴木茂(NPO法人みろく山の会)
世話人 米山英雄(NPO法人丹沢自然保護協会
世話人 小林昭五(NPO法人丹沢自然学校)
会計 大用ユキ子(神奈川県勤労者山岳連盟)
会計 栗林弘樹(丹沢ゴミ調査会)
監事 金子裕明(NPO法人神奈川ウォーターネットワーク)
事務局 萩原英雄(県自然環境保全センター自然保護課長)
               大木伸一(県自然環境保全センター 自然保護課)

写真_総会の様子総会の様子

 

今年度は通常総会の後、活動報告会を行いました。

1、平成22年度丹沢の緑を育む集い実行委員会助成対象活動

1,NPO法人みろく山の会
2,NPO法人野生動物救護の会
3,NPO法人丹沢自然学校
4,神奈川県山岳連盟
5,NPO法人北丹沢山岳センター

写真_丹沢自然学校の報告丹沢自然学校の報告

昨年度は5団体が「丹沢の緑を育む集い実行委員会」の助成対象となった活動を行いました。各団体とも意欲的に活動を行い、豊かな丹沢をつくるための、丹沢の自然環境保護保全に貢献しました。そして内容のある発表が出来ました。

 2、団体活動紹介

1,西丹沢の自然にふれあう会
2,NPO法人神奈川ウォーターネットワーク

 写真_盛況だった活動報告会の様子写真_盛況だった活動報告会の様子
盛況だった活動報告会の様子

次にボラネット参加団体の活動紹介などが行われました。これまた素晴らしい活動が報告されました。

NPO法人ウォーターネットワークの発表は、丹沢山麓から流れ出る河川の魚類の生態を調べるものでした。特にホトケドジョウなど、湧水に生息している魚類を調べていました。まだまだ「ホトケドジョウやシマドジョウなどの生息する河川」があることを知って、ホッとしました。生息河川の環境を大事に保存したいものです。

丹沢大山ボランティアネットワーク新加入団体の紹介

足柄丹沢の郷ネットワーク

足柄丹沢の郷ネットワークは、地域間の連携による地域共生型の市民ネットワーク社会の構築と、西丹沢地域にあります森林資源や農業資源、観光資源、歴史や文化、森や里地での人々の生業や暮らしの叡智を活用して、都市と農山村間の交流や学び、体験、実践などの多様なカリキュラムやプログラムを通じて、人と地域が共に学び、共に生き、共に発展していくための持続可能な仕組みづくりを提案していきます。

そして、それらを次代にしっかりと引き継いで、育成していく活動を行っていきます。

◆これから行っていく主な活動◆

・足柄キンタロウ大学
・あしがらミツバチプロジェクト
・西丹沢の森の健康診断と山里の聞き書き
・間伐材と林地残材の集荷運搬と地域通貨モリ券の仕組みづくり

以上のような活動を通じて、都市と農山村間の交流促進と情報発信、神奈川県西地域の観光や産業の活性化に寄与するとともに、歴史や文化認識の向上、環境、教育、社会福祉、青少年の健全育成など、さまざまな要素への良き波及が期待されるとともに、地域社会の中の機能として受け入れられ、持続可能で将来性のあるアプローチ並びに仕組みとなるようこ運営していきます。

それでは宜しくお願いします。

◆イベントのご案内◆

西丹沢の「森の健康診断」出前講座

開催日時: 平成23年8月28日(日曜日)   9時〜16時30分
集合場所: 神奈川県立丹沢湖ビジターセンター
実施場所: 丹沢湖ビジターセンターから移動して、山北町の人工林で実施します。

詳細はホームページを参考にして下さい。アドレス:www.ashitan.net

2011年度 丹沢大山水質調査の様子

丹沢大山30地点で水質調査中!

丹沢大山水質調査は5月―6月なので、まとめは次号で発表したいと思います。今回は調査の様子などを報告します。

調査は丹沢大山にある、主な30地点水場(湧水、表流水)で行います。丹沢自然保護協会、みろく山の会、北丹沢山岳センター、四十八瀬川自然村、神奈川フィールドスタッフクラブ、丹沢自然学校、西丹沢自然にふれあう会、の7団体が手分けをして調査を行います。内容は大腸菌数や周囲の環境の調査が目的です。この調査を続けることにより、丹沢の大気や水環境の長期変化を知る事が出来ます。また短期的には、水場利用の登山者などに情報を与えることが出来ます。

丹沢自然学校は 18,中ノ沢乗越水場 19,西丹沢県民の森 20,仲ノ沢法面湧水の3カ所の水場で調査を行いました。

 18,中ノ沢乗越水場    

この水場は丹沢中心部にある経角沢の源流付近で、ブナやヒメシャラなどの原生林の中にあります。いろいろな体験をしながら苦労して辿り着き、沢水を飲むだけの価値があります。早朝に家を出発する、1日がかりの素晴らしい体験が出来るコースです。皆さん、丹沢源流水を飲みにいってみませんか!

写真_中ノ沢乗越水場の水質調査中中ノ沢乗越水場の水質調査中

 帰りは同角ノ頭―同角沢分技―同角沢―東沢乗越―欅平―西丹沢県民の森コースのように下山をしました。

このコースは危険で道に迷い易いので、お薦めできません。熟練した登山ガイドと行動してください。

途中で「丹沢鉱山」跡や鉱山住宅跡や湧水などの見学ができました。江戸時代―昭和時代まで採掘していたようです。

丹沢鉱山跡
帰りに見学した「丹沢鉱山」跡 東沢の信玄の隠し金山との伝説あります。トロッコのレールが見える

20,仲ノ沢法面湧水

仲ノ沢法面湧水と西丹沢県民の森は車でも行くことが出来ます。玄倉から玄倉川沿いに登り小川谷出会から立間大橋を渡り、少し行くと左の山沿いに大量の湧水が出る小さな水源があります。ここで顔を洗い水を飲むのも良いでしょう。ほんとに冷たい透き通る水です。そこから2分ぐらい車で行くと、仲ノ沢法面湧水があります。ポリパイプから威勢良く出ています。ここは水汲みが目的で来る人が多いです。 

写真_仲ノ沢林道沿い湧水仲ノ沢林道沿い湧水

19,西丹沢県民の森水場

仲の沢法面水場から車で5分ぐらい登ると、西丹沢県民の森駐車場に着きます。階段を登り3分ぐらい歩くと森の休憩所の東屋に着きます。                                     

シカよけネットの前に2個の水道の蛇口があります。これが県民の森の水場です。周囲には石で造られた池があり、木が茂り昼食を取るのに良いところです。

写真_仲ノ沢法面湧水仲ノ沢法面湧水

水道の周りは砂利がしかれ、紙やビニール類が無く落ち葉や枯れ枝がありました。そして水道水は冷たくきれいでした。

東屋の周囲は大正の森と言います。大正4年1915年)に植えられ、大木になった貴重なスギ林はオゾンを放出し、森林浴の出来る癒しの森になっています。間伐され、光の入る手入れの行き届いた人工林です。

県民の森から丹沢中央部の石棚山、テシロノ頭、檜洞丸への登山口にもなっています。5、6月の尾根歩きは、神々しいブナ林やシロヤシオ、トウゴクミツバツツジなどが見所です。

写真_西丹沢県民の森水場西丹沢県民の森水場  

                       水質調査員 小林昭五(丹沢自然学校)

 

平成23年度 登山者数カウント調査レポート

蛭ヶ岳調査の様子                          

調査日5月1日(日曜日)に向けて、週間天気予報が好天を報じる中、2泊3泊の日程で調査に必要なボランティア6名にお願いして、翌日8時の開始に間に合うように前日の4月30日蛭ヶ岳に集合した。

1日、緊急事態として3人組のトレイルランナーの滑落事故の救助要請が10時30分に蛭ヶ岳山荘にあり、私達は山頂直下20分程度の滑落現場に急行し、救助にあたった。

一時意識不明であった滑落者が意識を取り戻し希望が出たが、救助ヘリが強風のため、救助を断念し地元津久井の消防所、警察が七名の救援隊を編成し徒歩で救援に来たが、残念ながら死亡が確認された。

16時より遺体の収容作業を開始したが、クサリ場が連続し続く険しい山道を収容に難航し、山荘に着いたのが夜中の0時となった。

翌日、ヘリでのご遺体の収容に期待したが、悪天のために、残念ながら人力で麓の青根まで下ろすことになり、8時間以上かけて遺族が待つ警察署まで搬送したとの事。

人命救助するレスキュー隊員の体力、責任感には、ただただ敬服するのみでした。

真夜中に吹き荒れる強風に翌日の登山者調査が気にかかっていたが、早朝から濃霧の中強風が荒れ、台風なみの瞬間風速30メートル/秒を超える中、山頂では風で体が浮き上がり危険なため、調査を実施すべきか否かを検討したが、次の理由で実施することにして各自調査体制に入った。

1,  ボランティアが今後3日間拘束される調査に再び協力できない。

2,  調査日をゴールデンウィークの第1日曜日としたが、過去悪天候の中で調査を実施した経過がある。

3, 幸いにして蛭ヶ岳山荘は北丹沢山岳センターが所有をしており、自由に活用でき、小屋の中から登山道が見通せる。

以上の理由から、丹沢山方面は自炊部屋から、姫次及び西丹沢方面は寝室の中の2階から調査を行った。

濃霧の中、登山者を見逃さないよう、目を凝らして調査をしたが、結果的には山頂にたどり着いたのは15名のみとなり、3名は宿泊者となったが残り8名はコースを変更し、安全な青根におり、4名は悪天候の中、西丹沢へのコースを強行した。

登山者数調査は天候により入山者数の増減が顕著に影響される。

今後の登山者数調査の検討すべき一つの課題ともいえる。

登山者数調査の前後、数日山荘に泊まったが、従来の中高年の登山者及び団体ツアーが目に見えて少なくなっており、替わりに若者(グループ・アベック・男女の一人登山)が多くなっているのを感じた。

特に小学生を10人程度目にしたことに少なからず驚きを覚えた。

今後の登山者数調査にどのような変化が出てくるのか興味を感じている。

全体の登山者数カウント調査報告まとめは次号で行います。

丹沢中央部丹沢中央部(檜洞丸―蛭ケ岳稜線)

 

 写真_シロヤシオ(ゴヨウツツジ)シロヤシオ(ゴヨウツツジ)

                                  平野秀樹(北丹沢山岳センター)

ボラネット団体等の行事案内

★北丹沢地域の活動報告会(北丹沢山岳センター)

丹沢・大山再生委員会の報告を受けて、地域での活動報告会に付いて、北丹沢地域では今年の活動計画として取り組むことを確認しました。

尚、今後地元に実行委員会を作り、再生委員会とも充分に調整します。当面各団体は下記の通りです。

神ノ川キャンプ場、青根地域振興協議会(地振興)傘下、自冶会、青根いやしの湯、このま沢キャンプ場、北丹沢山小屋組合(青ヶ岳山荘、蛭ケ岳山荘、神ノ川ヒュッテ)、神ノ川ヒュッテ友の会、蛭ケ岳山荘友の会、北丹沢山岳救助隊、高瀬野キャンプ場、うらたんざわ渓流釣場、北丹沢山岳センター、準備の中で参加団体を更に募ります。

 

実施日時:平成23年10月2日(日曜日)13時―16時

実施場所:青根緑の休暇村(相模原市緑区)

実施テーマ:緑の普及啓発活動の報告

 

★  秦野ビジターセンター企画展

「ひろげよう!表丹沢活動の輪♪ ―私たち、こんな事しています!―」

内容:表丹沢で自然環境に関わる団体の方々の協力を得て、それぞれの活動をご紹介。たくさんの力をつなげて元気な丹沢を取り戻そう!

実施期間:平成23年7月16日(土曜日)― 11月13日(日曜日)

場所:秦野ビジターセンター展示室 など

開館時間:9時―16時30分

休館日:月曜日(祝日開館)・祝日の翌日(土日開館)

★展示「岩石と化石が語る丹沢山地 ―あの丹沢でサンゴやオウムガイの化石発見!―」

  夏休み親子自然探検隊で講師をお願いしています門田先生(神奈川地学会会長)の協力により次のとおり展示と講演が行われます。

主催:くずはの家えのきの会

内容:解き明かされる1000万年以上前の丹沢山地の歴史。丹沢山地で発見された様々なサンゴやオウムガイ化石と今回水無川で発見された海底火山の証拠の枕状溶岩や戸川砥石に利用された岩石も展示。

実施期間:平成23年8月6日(土曜日)―8月11日(土曜日) 9時―17時(6日は13時30分から)

実施場所:秦野市本町公民館1階(イオン秦野店となり)

講演会:8月6日(土曜日)15時から本町公民館大会議室で

     「丹沢は昔南の海の火山島だった」  講師:門田真人氏

問合せ先、講演参加申し込み先:秦野市くずはの広場 電話;0463-84-7874

 ★  展示「丹沢からのおくりもの―戸川の砥石展―」

実施場所:秦野市立本町小学校 南校舎2階国際・歴史コーナー(電話;0463-81-1610)

実施期間:平成23年6月13日―8月5日(金曜日)の開校日

企画:県立生命の星地球博物館 電話;0465-21-1515

★ 夏休み体験教室「野生動物にふれあい 学ぶ!」

実施日時:平成23年7月28日(木曜日)10時―15時
       平成23年8月27日(土曜日)10時―15時

実施場所:自然環境保全センター

対象:小学生4年生から6年生 各日10名程度(多数の場合抽選)

内容:動物の世話(エサ配り・清掃等) 室内学習(野生動物について)  

応募方法等問い合わせ先:NPO法人野生動物救護の会 電話;0463-75-1830

★ 蛭ヶ岳山荘内写真展

神奈川県の最高峰蛭ヶ岳の蛭ヶ岳山荘では、現在の山荘が開設以来、丹沢の写真家の白井源三氏の四季をとおした写真が多数展示されています。

 

★ 自然環境保全センター企画展

「もっと感じてみよう里山の自然―生き物どうしの関係」

実施期間:7月10日(日曜日)―9月25日(日曜日)

場所:自然環境保全センター2階ブナの森ギャラリー

 

★お問合せ・連絡先(協働編集事務局)

神奈川県自然環境保全センター 自然保護課 大木伸一

〒243-0121 厚木市七沢657 

電話:046-248-6682FAX:046-248-2560

神奈川県

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