神奈川県水産技術センター メルマガ399

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.399 2012-7-6

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.399 2012-7-6
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□研究員コラム

○ “名もない海藻?”が「かながわブランド」に! (企画経営部普及指導担当 荻野隆太)

○ 巻貝とホタル (内水面試験場 山本裕康)

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○ “名もない海藻?”が「かながわブランド」に! (企画経営部普及指導担当 荻野隆太)

 私は、3年前の2009年から、鎌倉地区も普及指導担当エリアになりました。その頃の鎌倉の漁業者にとって、アカモクは海面一面に繁殖し、スクリューに絡み付いて漁の妨げとなる邪魔者扱いの海藻でした。地元では、アカモクがダラ-と長く伸びる様子から「ダラモク」や「ナガモク」、邪魔者扱いで「ジャマモク」といった不名誉な呼称で、不幸にもアカモクという本名さえ知られない“名もない海藻?”でした。

 そこで、鎌倉漁協所属漁業者の研究会、鎌倉漁協漁業研究会を対象に、アカモクの現物とトロロの試食を交えて、アカモクの食べ方、製品化の仕方、売り方(PRの仕方)等について漁業者研修会を開催しました。初めてアカモクを食べた皆さまからも「メカブと似てネバネバだけど、シャキシャキとした食感がちょっと違うね!」「これは旨い!」と、反響も上々でした。

 元々、鎌倉の湯がきワカメを初めとして、しらすやサザエ等、直売事業に長けている鎌倉の漁業者は、2010年より、早速アカモク乾物を製品化直売、2011年からはアカモク茹で冷凍品の製品化直売を始めました。また、昨年3月には、NHK「ふるさと一番!」でも、鎌倉の新名産として全国ネットで放映され、北は北海道から南は九州からも通信販売の注文が殺到し、大きな反響がありました。今では、アカモク生産で1軒当り1シーズン50-200万円の冬場の新たな収入源に繋がっています。

 また、今年4月26日にJAビルかながわで開催された、「かながわブランド品審査会」で、自らもアカモクの製品化・直売に取り組んでいる鎌倉漁協漁業研究会安齊会長(喜楽丸さん)が、試食を交えて、「鎌倉のアカモク」製品の魅力やこだわりについてプレゼンし、審査の結果、かながわブランドに認定されました!

 3年前まで、鎌倉で“名もない海藻?”だったアカモクを、かながわを代表する新名産にまで成長させるには、新たな食材の製品化へのチャレンジ精神と、徹底した品質管理、消費者へのアピールと広報等、様々な取り組みが必要です。鎌倉漁協所属漁業者の皆さまの努力と情熱に感服いたします。

 かながわブランド「鎌倉のアカモク」は鎌倉漁協や漁業者の直売所等で直売しておりますので、ぜひご賞味下さい。

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○巻貝とホタル (内水面試験場 山本裕康)

 今回は、試験場内の生態試験池について最近、思っていることを書いてみました。

 生態試験池とは、試験場内で見学者コースの一部にもなっていますが、試験魚をなるべく自然な状態で観察&研究するために小川風に作られた半循環式の人工河川です。行っている研究については担当の研究者が書く事もあると思いますので省きます。

 この人工の小川には魚はもちろん水棲昆虫や藻、水草などがかなり多く生息しています。さて、私の気になる生き物はここに住み着き環境によっては大繁殖をしている巻貝についてです。試験場内で見かける巻貝は、カワニナ、サカマキガイ、モノアラガイなどになります。生態試験池で一番よく見かけるのはカワニナです。この貝には、オスとメスがいて(外見からの区別はつきません。)メスは卵をお腹の中で育てて貝殻が出来たら、順次、産み出す卵胎生で増えます。また、ホタルの幼虫が好んで食べる巻貝です。

 生態試験池内のカワニナは水草が大量に生茂ってくると、それをエサにして一時的に大量に増えます。そこで、このカワニナをエサとするゲンジホタルを放したらどうかな?と以前より思っていました。試験場がある場所は建てられる前は水田や用水路があった場所になります。当時の用水路はほとんどがU字溝にはなっていましたが、一部には、側面は石組、底は泥土の水路もあり、数は少ないながらもホタルの飛び交う光景を目に出来ました。今の試験場周辺にも一部、水田(体験学習等に利用されているようです。)が残っており、私が採用された十数年前には試験場周辺で1、2匹のホタルを見かけたこともあります。

 しかし、最近は試験場内や周辺の水田でもホタルを見つけるのはかなり困難になっています。試験場にはエサになるカワニナは多く居てもホタルは居らず、周辺の水田にはカワニナが少なくお米の収穫後は水が無くなってしまう(用水もポンプ給水)ので、生き残るのが難しかったのではないかと思います。

 密かに試験場により近い相模川水系のホタルを入手する機会があれば、ホタルの飛び交う光景の再現にチャレンジしてみようかと考えております。

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