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更新日:2023年6月29日

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コンパクトに栽培した食味の良いネギ‘湘南一本’の出荷期間の拡大

‘湘南一本’をコンパクトサイズに栽培する場合、2月下旬から5月下旬にかけて種をまくと、7月上旬から1月中旬にかけて連続的に収穫できることが分かりました。収量はいずれの時期も概ね10a当たり3t程度となることも分かりました。

‘湘南一本’は農業技術センターで育成したネギの品種で、甘くやわらかな食感が特徴で、消費の拡大が期待されています。
コンパクトに栽培するネギは、白い部分(葉鞘)の長さが20から28cm、緑の部分を含めた全体の長さを40cmとなるようにします。普通の長ネギは全体の長さが60cm位ですので、コンパクトサイズのネギはその約3分の2の長さとなり、切らずに冷蔵庫に入れることができ、人数の少ない家庭でも使い切れる分量です。
図1 コンパクトサイズのネギ(左)と普通の長ネギ(右)
図1 コンパクトサイズのネギ(左)と普通の長ネギ(右)
これまでに農業技術センターでは、‘湘南一本’をコンパクトサイズに栽培する方法について検討を行い、通常のネギ栽培より省力的で、栽培期間が4ヶ月程度短縮できることを明らかにしました。
やわらかいネギ’湘南一本’をコンパクトに栽培
図2 コンパクトサイズに栽培した‘湘南一本’
図2 コンパクトサイズに栽培した‘湘南一本’
また、栽培期間が短縮されたことから、出荷期間が拡大することも期待されました。
そこで、2月下旬から5月下旬にかけて1ヶ月おきに種をまき、収穫可能な期間と収量について調べました。
図3 実際の試験の様子(左:定植作業、中:土寄せ作業、右:栽培の様子)
図3 実際の試験の様子(左:定植作業、中:土寄せ作業、右:栽培の様子)
その結果、2月下旬から5月下旬にかけて種をまくと、7月上旬から1月中旬にかけて連続的に収穫できることが分かりました。収量はいずれの時期も概ね10a当たり3t程度となることも分かりました。
表1 コンパクトに栽培する‘湘南一本’の栽培体系表1 コンパクトに栽培する‘湘南一本’の栽培体系
表2 種まき時期別の収量
表1 コンパクトに栽培する‘湘南一本’の栽培体系
なお、気象条件によっては収穫時期や収量に変動が生じることがありますので、実際に栽培される場合には、生育状況や病害虫の発生状況に応じた管理や防除作業を行って下さい。

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生産技術部(野菜作物研究課)
電話 0463-58-0333 内線321から327

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