更新日:2019年12月3日

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底魚資源調査

江の島丸の底魚調査の紹介

適正な資源管理のために

三浦市の三崎漁港や松輪漁港および横須賀市の長井漁港などに水揚げされるムツ・メダイ・キンメダイなどの底魚(そこうお)類はサバとともに本県の沿岸から沖合域の釣り漁業の重要対象種です。江の島丸はこれら底魚類の資源状況の把握や効率的な操業技術の開発のための調査を行っています。江の島丸の操業結果は常に漁業者の注目の的です。

底魚調査の流れ(新島南西海域「ひょうたん瀬」での調査例)

  1. 調査用具の準備が終わると、氷や餌を積込みます。
  2. 三崎漁港を出港!調査現場までは近いところで約2時間、遠いところで約9時間の航海です。この日は新島南西海域の「ひょうたん瀬」での調査でしたので、約6時間の航海でした。
  3. 現場海域に到着すると漁場の探索です。魚群探知機で魚を探すだけでなく、観測機器を水中へ降下して水深ごとの水温や流向流速(潮の流れ)など、さらに詳しく海洋観測し、様々なデータを基に船長がおよその調査位置を決定します。
  4. 試験操業の開始!操業は夜間(日没から夜明けまで)に行います。
  5. 捕獲した魚は一尾ごとに体長・体重等を測定します。貴重な現場データです。測定後、標識をつけて放流する場合もあります。
  6. 夜明け前に調査終了、一路三崎漁港へ戻ります。
  7. 三崎漁港に到着!試験操業の結果によっては魚市場に水揚げします。その後、船体清掃・用具の片付けを行って終了です。

操業は夜間帯(日没から夜明けまで)におこなわれます。

立縄機 底魚調査風景 底魚調査2
釣糸は立縄機を用いて巻き取ります。

捕獲したムツ 捕獲したムツ2釣り上げたムツ

捕獲したメダイ キンメダイ
釣り上げたメダイ 釣り上げたキンメダイ

精密測定 底魚の水揚げ
捕獲した魚の精密測定 三崎漁港での水揚げ風景


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