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更新日:2021年6月16日

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平成25年度 実証実験結果報告について

平成25年度に「さがみロボット産業特区」で実施した実証実験の結果概要について

神奈川県では、「さがみロボット産業特区」の取組によって、生活支援ロボットの実用化を通じた地域の安全・安心の実現を目指しています。その取組みの一つとして、企業等のロボットの実証実験をサポートしています。今年度は、「公募型『ロボット実証実験支援事業』」と重点プロジェクト※を合わせて、16件のロボット実証実験を行いました。

また、2月28日に全ての実証実験について「結果報告会」を行ったほか、3月3日に非公開で実証実験を行った者を含めて全てのロボットを集めて「ロボット実証実験公開デモ」も行いました。

※重点プロジェクト:早期実用化によって普及の起爆剤となる案件を重点プロジェクトとして位置付け、実現プランを作成して支援を行っています。(現在12件。今年度はこのうち9件について実証実験を実施。)

 

結果報告会の様子 公開デモ 黒岩知事あいさつ
結果報告会の様子 公開デモ(黒岩知事あいさつ)の様子
 

高齢者の体力の維持・向上に活用できる対話ロボット(首都大学東京)

テーマ 高齢者支援
ロボット概要
  • 健康づくり支援のために、体操の手本を見せて高齢者と一緒に体操を行うロボット
  • 同時に、3次元センサー(KINECT)で体操時の高齢者の動作を計測し、結果を説明する技術をもち、体操を行うモチベーションを高めるなどの効果が期待される。
実証実験概要

介護老人保健施設の入居者が、ロボットとともに体操を行う実験を継続的に行い、その効果を検証した。

実験の様子はこちら[PDFファイル/70KB]
実証実験の実施状況
10月28日

場所:

神奈川県高相合同庁舎【公開】

介護施設関係者などによる、体験、意見交換を行った。

10月31日、

11月1日、

12月2日から13日

場所:

介護老人保健施設

フィオーレ湘南真田

介護老人保健施設

湘南苑

施設の入所者向けに、ロボットの機能紹介、体験機会の提供等を行った後、計7名の参加協力を得て、継続的な実証実験を行った。

体操終了後、身体的・精神的な影響についての感想、ロボットの印象等についてアンケートを行った。

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認知症高齢者のリハビリ・介護に活用できるロボットパートナー(首都大学東京)

テーマ

介護・医療

ロボット概要

  • リハビリ・介護活動として、日常会話やクイズ、ゲームなどのレクリエーションを提供するロボット
  • 認知症予防の支援などへの活用が期待される。
実証実験概要

特別養護老人ホーム等の利用者にロボットによるレクリエーションを体験してもらい、その様子を観察して定量評価することで、ロボットの活用による認知症高齢者への効果を検証した。

実験の様子はこちら[PDFファイル/28KB]]
実証実験の実施状況

12月21日、22日

1月12日、13日、18日

12月の実施場所:

特別養護老人ホーム幸園

グループホームホームマリア

1月の実施場所:

特別養護老人ホーム清菊園

特別養護老人ホーム希望苑

介護老人福祉施設ハピネス茅ヶ崎

ロボットによるレクリエーションを体験している認知症高齢者(約100人)の様子を観察し、ディメンティアケアマッピングという手法で定量評価した。

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放射線観測ロボット(明治大学)

テーマ 災害対応
ロボット概要
  • 人の立ち入りが困難な場所で、放射線観測を行うロボット
  • ソーラーパネルによる給電で、「無線による遠隔操縦」と、「センサーによって障害物を回避しながらの自律走行」の両方が可能である。
  • 福島第一原子力発電所周辺地域などへの投入が期待される。
実証実験概要

河川敷、公道等において、放射線観測ロボットの遠隔操作性等を検証する走行実験を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/146KB]

実証実験の実施状況
12月11日

場所:

相模川河原(座間市内)【公開】

遠隔操作によって悪路を走行する場合の課題を抽出した。

1月29日

場所:

海老名市内の公道、相模三川公園【一部公開】

遠隔操作によって市街地を走行する場合の課題を抽出した。

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患者見守りシステム(株式会社タウ技研)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • レーダー部(マイクロ波センサー)をベッドの下、椅子の背などに設置し、人体に触れることなく呼吸・心拍を測定し、異変の通報等を行い患者を見守るロボット
実証実験概要

病院において、マイクロ波を用いて、モニターの呼吸、体動、心拍を非接触で計測する実験を行い、医療関係者に対して、その機能を紹介し、意見交換を行った。

実証実験の実施状況
12月18日

場所:

とうめい厚木クリニック

医師等の医療関係者から、開発に向けた助言を得ることができた。

今後本格的な実証実験を行う予定となった。

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遠隔操作による超音波診断ロボット(早稲田大学)

テーマ

介護・医療

ロボット概要
  • 遠隔地の端末から、ロボット本体に搭載された4つのモーターを操作することにより、超音波プローブ(超音波を発生して、はねかえってきた超音波を探知する部分)を動かして、超音波診断を行うロボット
  • 遠隔地からの妊婦の診断や救急搬送時、離島での診療などへの活用が期待される。
実証実験概要

2施設間を通信で接続し、映像・音声・ロボットへのコマンドを双方でやりとりしながら、超音波診断による遠隔検診の可能性を検証した。(超音波に対して人体に似た特性をもつ素材を使用した訓練用モデルを使用)

実験の様子はこちら[PDFファイル/110KB]

実証実験の実施状況
1月29日

場所:

産業技術センター・こども医療センター【公開】

2名の医師が参加し、医師が操作する端末と遠隔地にあるロボットを通信で接続する際の課題が明らかになったほか、超音波胎児診断に実績のある医師から開発に向けた助言を得ることができた。

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心の健康計測システム(PST株式会社)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • 録音機で取得した音声データを、パソコン上の心の活力計ソフトウェアで解析し、心の健康度を数値データで出力するロボット
  • コミュニケーションロボットとして、ストレスや心の病の早期発見に貢献することが期待される。
実証実験概要

病院において、脳疾患患者のリハビリ期間の音声から心に関連した特徴を計測し、心の健康度を分析して検証した。

実験の様子はこちら[PDFファイル/107KB]

実証実験の実施状況
1月6日から31日

場所:

七沢リハビリテーション脳血管センター

臨床心理士の協力のもと、3名の患者に各4回の計測を行った。

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自律運転車椅子(よこはまティーエルオー株式会社)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • あらかじめ作成した地図と単一のセンサー(レーダー距離計)により位置を推定することで自律走行し、目的地へ到達することができる車椅子ロボット
実証実験概要

公道(横断歩道を含む歩道)と、大型商業施設において、自律運転車椅子の運動性能などを検証する自律走行実験を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/188KB]

実証実験の実施状況
12月9日から17日

場所:

海老名市内公道、ビナウォーク【一部公開】

活用が想定される場面(公道、商業施設)において、他の歩行者も通行する中を自律走行する際などの課題を抽出した。

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パワーアシストハンド(LLPアトムプロジェクト)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • 手指の甲側に取り付けてあるベローズ(蛇腹)が、空気の力で伸縮することで手指の動きをアシストするリハビリ支援ロボット
実証実験概要

病院、介護老人保健施設において、手指の運動麻痺のあるリハビリテーション患者等に、ロボットを使用してもらい、商品化に向けた検証を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/32KB]

実証実験の実施状況
12月2日から13日

場所:

介護老人保健施設さつきの里あつぎ

七沢リハビリテーション病院脳血管センター

8人のモニターに対し、使用後に、概観、装着感、使用における性能等についてのアンケートを行った。

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"KINECT"を活用した介護支援システム(北里大学)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • 理学療法や作業療法における、運動機能(関節角度、歩容解析など)の自動測定装置とその解析・表出のためのソフトウェア
  • 将来的には他の介護支援システムと併せてロボットに搭載することを目指す。
実証実験概要

病院において、病院職員、理学療法士、作業療法士に対して、運動機能を測定するロボットのデモンストレーションを行い、システムの利用方法や改良点などについて意見交換を行った。

実証実験の実施状況
1月28日

場所:

神奈川リハビリテーション病院

医療・介護関係者から、システムのニーズや開発に向けた助言を得ることができた。

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盲導犬ロボット(日本精工株式会社)

テーマ 介護・医療
ロボット概要
  • 視覚障害者をサポートし、施設内での移動に必要な情報の提供(施設案内、進路、階段等)および先導を行う案内ロボット
実証実験概要

病院の施設内において、モニターとして視覚障害者にロボットを使用してもらい、障害物回避、施設情報提供といったガイダンス機能を検証した。

実験の様子はこちら[PDFファイル/31KB]

実証実験の実施状況
1月21日、22日

場所:

神奈川リハビリテーション病院【一部公開】

公募によるモニター11人が参加した。

モニターに対し、使用後にロボットの操作性等についてのアンケートを行った。

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高齢者見守りシステム(株式会社CQ-Sネット)

テーマ 高齢者支援
ロボット概要
  • LEDライト、レーダー、無線送信機等を照明器具の中に一体化し、レーダーが人の動作を計測し、異変等を判断して、通報をするロボット
  • 1人暮らしの方や施設に入居されている方などの安全安心を提供するサービスとして期待される。
実証実験概要

高齢者向け住宅等において、モニターに、検知の必要性が想定される体勢(仰向け、うつ伏せ等)を取ってもらい、非接触のまま離床の検出や呼吸計測を行うシステムの効果を検証する実験を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/52KB]

実証実験の実施状況
12月19日、26日

場所:

産業技術センター

職員(26人)をモニターとして、転倒検出、離床検出、無呼吸検出機能のアルゴリズムの有効性と誤動作を確認し、性能評価を行った。

1月28日から30日

場所:

レジデンスタウン茅ヶ崎

施設入居者(7人)と職員(2人)をモニターとして、上記の実験結果から精度の向上を図った見守りシステムにより、同様の実験を行い、性能評価を行った。

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高齢者見守りシステム(沖電気工業株式会社)

テーマ 高齢者支援
ロボット概要
  • 「活動」「安静」「無人」の3状態を検知できる超高感度人感センサを搭載したロボット
  • 高齢者の見守りにおいて、異常等の早期発見・対処への活用が期待される。
実証実験概要

高齢者向け住宅において、モニターの居室に設置した、見守りシステムにより、3日間、高齢者の生活リズムの変化を計測し、電波センサーを用いた見守り技術の検証を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/22KB]】 【公開デモの様子[PDFファイル/773KB]展示パネル(沖電気工業(株)提供)[PDFファイル/470KB]

実証実験の実施状況
1月28日から31日

場所:

レジデンスタウン平塚やさか

施設入居者(3人)をモニターとして、実際の居室での高齢者の生活リズムの変化を計測する際の課題を抽出した。

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コミュニケーションパートナーロボット(富士ソフト株式会社)

テーマ 高齢者支援
ロボット概要
  • 人工知能を有し、人の⾔葉を理解し、会話やクイズの出題、歌、ダンス、体操なども行うことができる人型のロボット
実証実験概要

各施設において2週間、生活支援や介護予防等の機能と認知症の高齢者にも対応可能な機能を備えたロボットの検証を実施した。

実験の様子はこちら[PDFファイル/128KB]

実証実験の実施状況
8月2日から2月17日

場所:

藤沢市内の特別養護老人ホーム等
(23箇所)

最適な運用について介護現場からの情報収集を行い、実際の介護の現場で利用する際の課題を抽出した。

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被災者探索レーダーロボット(株式会社タウ技研)

テーマ 災害対応
ロボット概要
  • 距離認識機能を持つパルスレーダーと、地中を掘削するアースドリルを組み合わせ、災害等で地中に取り残された 生存者を、電波を利用して発見するロボット
  • 災害現場等での活用が期待される。
実証実験概要

模擬瓦礫施設の中にモニターが入り、呼吸の検出とモニターまでの距離計測実験を行い、ロボットのレーダー部分の機能の検証を行った。

なお、電波法の規制の関係で、模擬瓦礫施設の一部を電波シールド材(アルミ板等)等で覆った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/90KB]

実証実験の実施状況
2月12日 神奈川県消防学校【公開】 屋外でパルスレーダーによる被災者探索を行う際の課題を抽出した。

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災害状況遠隔調査車両(三菱重工業株式会社)

テーマ 災害対応
ロボット概要
  • 車輪の回転に合わせてクランクレッグが上下し、凸凹や泥濘(ぬかるみのある)路面を 確実に捉えて走行することが可能なロボット
  • 災害現場等での活用が期待される。
  • 三菱重工業株式会社、東京工業大学及び株式会社ハイボットとの共同開発
実証実験概要

新たなクランクレッグを用いて泥濘地・土砂災害現場を想定したエリア(水中、非整地のコース)において走行機構の性能を検証する実験を行った。

実験の様子はこちら[PDFファイル/113KB]

実証実験の実施状況
1月21日

場所:

相模川河原(相模原市内)【公開】

水中、非整地で走行する際の課題を抽出した。

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自動走行技術(高度安全運転支援技術)を装備した自動車(日産自動車株式会社)

テーマ 高齢者支援
ロボット概要
  • 周辺の道路状況を検知し、ハンドル、ブレーキ等を自動的に制御する自動運転技術を搭載した自動車
  • ナンバープレートを取得した、「日産リーフ」ベースの自動運転技術の実証実験車両
実証実験概要

さがみ縦貫道路において、安全運転を高度に支援するシステムを検証する走行実験を行った。

実験の様子はこちら

実証実験の実施状況
11月25日 さがみ縦貫道路
(寒川南ICから寒川北IC)
高速道路の入り口から出口まで全てを自動運転で走行し、「車線内走行・車間距離制御」や「自動合流・自動分岐」、「自動車線変更」などを行った。

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