文命用水小水力発電の概要

掲載日:2016年4月1日

文命用水小水力発電の概要

1 小水力発電の取組み

  1. 農業用水の未利用エネルギーの有効利活用を目指して

 神奈川県では、平成24から25年度に、再生可能エネルギーの導入促進のため、学識経験者や関係団体で構成する「かながわ農業用水小水力発電技術研究会」を組織し、この研究会の技術的なアドバイスを受けながら、足柄平野の農地800ヘクタールを潤す「文命用水」に、低落差でも発電可能な小水力発電設備を設置し、発電性能等を確認する実証試験を行いました。

 この実証試験により得られた知見を広く公表し、農業用水を活用した小水力発電の普及促進を図ります。

 当設備は、再生可能エネルギー固定価格買取制度に基づく国の認定を、県内で初めて受けた小水力発電設備です。

 発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により全量売電し、実証試験後も発電を継続しています。

2 設置場所

位置図
神奈川県全図

南足柄市班目 及び 足柄上郡開成町金井島 地先  文命用水 放水路

位置図詳細位置図

詳細位置図 [PDFファイル/137KB]

3 水車発電機

                                  
水車の下流側水車の上流側
水車下流側写真水車上流側写真
 

4 発電のしくみ

 文命用水小水力発電は、「文命用水」の水門によって得られる水の圧力と速度を利用して発電します。

 水車は、「垂直2軸クロスフロー水車」を選定しました。

 取水口から流れ込んだ水が、縦方向に2基配置した羽根車の外側から中心部に流れ込み、再び外側へ流れ出る構造の水車で、羽根車の形は、エアコンのファンと同じ円筒形をしています。

 流水エネルギーが流入と流出の2回、羽根車に作用するので、低落差で流量が変動する農業用水路でも比較的効率よく発電できます。

 水路内に据え付けるだけでよく、身近にある農業用水などの水路を活用した発電設備として適しています。

 2軸式にすることで、同じ容量の1軸式よりもコンパクトでゴミが詰まりにくい構造になっています。

 クロスフローとは、水が羽根車の内部を通り抜けて流れることを意味しており、貫流水車とも呼ばれます。

水車を上から見たイメージ水車を横から見たイメージ
水車上から見た説明図水車横から見た説明図

5 発電設備の概要

有効落差

1.3 m

使用水量

1.3 m3/秒

発電出力

10 kW(三相200V)

発電電力量

約35,000 kWh/年(想定)

※一般家庭約10世帯分に相当

二酸化炭素削減効果

約30 t/年(想定)

 

水車

形式

垂直2軸クロスフロー水車

発電機

形式

永久磁石式同期型発電機

寸法

直径700mm×高700mmの円筒形

最大出力

7.5kW/台×2台=15.0kW

回転数

66回転/分

回転数

1470回転/分

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