かながわ地球市民メッセンジャーからのお便り(2011年11月4日 光吉孝浩)

掲載日:2011年11月25日

氏名:光吉 孝浩(JICA派遣 シニア海外ボランティア)
滞在国:中華人民共和国
職種:テレビ番組制作
メッセンジャー委嘱予定期間:2009年12月~2011年12月

タイトル:桂林から神奈川の子供たちへ
日付:2011年11月4日

中国位置図

桂林から神奈川の子供たちへ

~水、緑、動物、自然の仲間たちと一緒に暮らせる世界は、とってもすばらしいよね~

桂林というと、みなさんどんな景色を思いうかべますか?

墨で描かれた白と黒の山水画の風景をおもいうかべるかもしれませんね。雨や曇りの時は霧がかかり、ほんとうに山水画のような風景が目の前に広がります。

太陽が顔を出すと、山には緑がいっぱい、そして、田んぼがいっぱい、カラフルでのどかな農村の風景がひろがります。そして大きな川、漓江がそのなかを流れています。昔からここ桂林は『桂林山水甲天下』と言われてきた土地です。これはどんな意味かというと、「桂林の山と水は世界で一番すばらしい」という意味なんです。

ですから、桂林のまちの中では高い建物は建ててはいけないんです。それは美しい山が見えなくなってしまうからです。

開発が進む中国の中でも、自然豊かな場所を求めて中国、そして世界中からたくさんの人が桂林に旅行にやってきます。ここには大きな工場なんてないけれど旅行と観光の町として500万人もの人たちがこの町で働いて生活をしています。自然を守った暮らしを続けることで、観光地を縁の下から支えているわけです。

農家の人も今も機械を使わず、水牛で田んぼを耕しています。夕方に道路を水牛が大勢で散歩していると、車もきちんと止まります。川くだりをしていると水牛が川にお風呂に入りに来ているのが見えます。動物と自然と人間が一緒になって毎日楽しく暮らしているのです。

私は日本にいるとき神奈川県の真鶴町で自然のすばらしさを伝える活動をしてきました(NPO法人『宙と海の友』)。真鶴町も海や森に囲まれたとても美しい場所です。真鶴町も美しい町づくりの約束があって、高い建物は建ててはいけないんです。ですから、東京にとっても近いけれど、豊かな自然が今も残っているんです。そして海ではたくさんの美味しいお魚がとれるんです。

桂林にはきれいな山と川がありますが、海がありません。ですから桂林に旅行に来る人には、次は真鶴の海も見てほしいな、といつも思っています。世界のお友達が神奈川そして日本に旅行に来てくれるまで、水や緑や動物に囲まれた豊かな自然をずっとずっと守り続けてくださいね。

桂林の山と川

撮影 みつよしたかひろ (写真転載禁止)

神奈川県

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