平成28年度第2回神奈川県自然環境保全審議会自然保護部会 審議結果

掲載日:2017年3月13日
様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

    
審議会等名称平成28年度第2回神奈川県自然環境保全審議会自然保護部会
開催日時

平成29年2月8日(水曜日)  10時00分から11時30分まで

開催場所神奈川県自治会館3階301から304会議室
出席者

◎部会長 ○副部会長

岩田晴夫、熊澤收、小泉透、榊原由紀子、鈴木牧、武佐京、長嶋善満、中村道也、○羽山伸一、森勝美、吉武美保子、田村ゆうすけ、川崎修平、細谷政幸、◎久保寺邦夫、早稲田夕季、加藤なを子

次回開催予定日未定
問い合わせ先

自然環境保全課調整グループ 宮永

電話番号 045-210-4306

ファクシミリ番号 045-210-8848

フォームメール

審議経過

<事務局(自然環境保全課副課長)>

 お待たせいたしました。自然保護部会の開会に先立ちまして、事務局より現在の委員の皆様の出席状況を御報告いたします。

 現在、委員20名中17名の委員の御出席をいただいておりますので、神奈川県自然環境保全審議会条例第7条において準用する第4条第2項の規定により、本日の部会は定足数を満たしております。

開会に先立ちまして、村松緑政部長から御挨拶を申し上げます。

 

<緑政部長>

 緑政部長の村松でございます。

 本日は、皆様お忙しい中、御出席を賜り、誠にありがとうございます。

 また、委員の皆様方には、本県の自然環境保全行政につきまして、日頃から御指導・御助言を賜り、改めて深く感謝申し上げます。

 本日は、知事から、第12次神奈川県鳥獣保護管理事業計画案、第4次神奈川県ニホンジカ管理計画案、ニホンジカの狩猟期間の延長、ニホンジカの捕獲等の数の制限の解除、第4次神奈川県ニホンザル管理計画案について、諮問させていただいております。

 皆様におかれましては、よろしく御審議の程お願い申し上げます。

 また、本日は、第3期丹沢大山自然再生計画案について、報告事項がございます。

 皆様の忌憚のない御意見をいただきたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

<事務局(自然環境保全課副課長)>

 次に、資料を確認させていただきます。

 (資料確認)

 次に、会議の公開についてでございますが、審議会の全体会及び自然保護部会については、附属機関等の設置及び会議公開等運営に関する要綱に基づき、原則公開とさせていただいております。議事録につきましては、発言者の氏名及び発言の全内容を記載する議事録を事務局が作成し、出席委員の皆様に確認いただいた後、同要綱に基づき、県のホームページに掲載いたします。委員の皆様の氏名、会議の出欠及び発言内容が掲載されますので、御了承くださいますようお願いいたします。

 それでは、ただ今から平成28年度第2回神奈川県自然環境保全審議会自然保護部会を開会いたします。

 部会の議長につきましては、審議会条例第7条の規定において準用する第4条第1項の規定により、部会長が議長となることとされておりますので、久保寺部会長に議長をお願いいたします。

 

<久保寺部会長>

 それでは、ただ今から平成28年度第2回神奈川県自然環境保全審議会自然保護部会を開会いたします。お手元の会議次第により、議事を進めます。

 まず、「議題1 諮問事項」についてでございます。本日は諮問事項が4件ございます。

はじめに、「諮問事項1 第12次神奈川県鳥獣保護管理事業計画案について」の説明を事務局からお願いします。

 

<事務局(自然環境保全課野生生物グループリーダー)>

 諮問資料1-1及び1-2により説明

 

<久保寺部会長>

 それでは、ただ今事務局から説明がありましたが、これについて、御意見、御質問のある方は、順次御発言ください。

 

<川崎委員>

 寄せられた主な意見の中で、「狩猟免許を所持していない者が捕獲事業全般に従事できるよう緩和することについて、免許を持っている者とそうでない者を同等に扱うことは理解できない。」という意見がありますが、従事者の中で狩猟免許を所持していない者が捕獲業務全般に従事できるよう緩和した理由と、11次計画から12次計画に従事者として含むことができるとした大きな理由の変更点を教えてください。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 所持していない者が捕獲業務全般に従事できることについては、国の指針の中で従事者の中に狩猟免許を所持していない者を含むことができるという緩和が行われたことから、反映させたものです。ただし、狩猟免許を取得している者が監督することが前提となっていますので、安全を確保しながら実施していくことになります。こういったことを行うことで、捕獲の担い手を幅広く確保していく必要がある中で、有害鳥獣の捕獲等の担い手の確保を通じた対策を強化するものです。

 

<川崎委員>

 担い手確保のために要件を緩和したということでよいですか。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 はい。そういう趣旨です。

 

<川崎委員>

 今まで補助者だった人が捕獲できるようになると、どの程度できることが広がりますか。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 免許を持っていない方の従事ということなので、実際の人数は想定しにくいものがありますが、地域の方々、農家の方々が参加できるようになると期待しています。

 

<川崎委員>

 ありがとうございました。

 

<久保寺部会長>

 他にありますか。はい、森委員。

 

<森委員>

 シカの増え方が非常に多いということで苦悩されていることがよくわかります。2月4日土曜日の朝日新聞で、イギリスの例が挙げられていました。管理や狩猟について大学でそういった学部があり、その人達が卒業した暁には管理、狩猟、指導もできるような適正な管理ができる学問があります。日本でこれを始めたところがあるんですね。酪農学園大学という大学ですけど。それに倣って、これまで手をこまねいていたことを積極的に取り入れて国に持ちかける。神奈川県は色々な資料を作り、調査もされているので、現実問題として手に負えないから狩猟免許を持たない方も捕獲できるような対応をしているわけですよね。ですから根本的なことを解決しない限り、永遠に続くことと思いますので、県として、審議会として提言するべきではないかと思いましたがいかがでしょうか。

 

<緑政部長>

 確かにこれまで野生鳥獣につきましては、狩猟の系統のいわゆる鳥獣保護法と昔言っていた法律でやってきたわけですが、そういった関係で体系としては管理を専門的に扱うような人材養成のルートがないのは御指摘のとおりかと思っています。私ども県の関係ですと、林業関係を勉強してきて採用されている職員が、カリキュラムの中に野生鳥獣について勉強する場面があります。そういった勉強したものを活用するというのがこれまでです。そういったことにつきましては、昨年、一昨年、審議会でも鳥獣総合対策協議会でもそうですが、専門職員について考えるべきではないかという御意見をいただいておりまして、今現在は各地域県政総合センターに非常勤職員として専門職員を置いていますが、まだ具体的な合否の発表には至ってはいませんが、今現在任期制ではありますが、常勤の職員を1名来年度に向けて採用手続をしているところで、御指摘を受けまだこれから足りない部分は沢山あると思いますが、県としては人材の確保に向けて一歩踏み出したという状況です。ただ新聞報道されていましたのは、日本全国として人材の養成と専門知識を持った方による野生鳥獣の管理ということについての提案が、新聞の紙面にされていたと理解しておりまして、御指摘の点についてはそのとおりだと思いますが、これまでの人材養成の日本全体の体系などもありますので、今後そういったことについてどのような形になるかはもう少し見守っていきたいと考えています。県の鳥獣管理の体制としては、これからも人材も含め体制強化をしていくという視点は持っていなければいけないと思っていますので、一歩一歩で大変恐縮ですが、今後も取り組ませていただきたいと思っております。

 

<森委員>

 ありがとうございました。期待できそうで良かったです。頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

<久保寺部会長>

 中村委員。

 

<中村委員>

 諮問資料1-2、22頁の実施体制に関する事項で、担当職員の配置があります。専門職員の配置は保護管理を効果的に実施していくために必要だと常々思っていますので、ここは評価したいと思います。ただ具体的にどういうことを考えているのか読み取れないので御説明いただきたい。もう1つ、担い手のところで以前からお願いしていますが、神奈川県は取組が早く、例えば片方で保護しながら片方で管理をするということで、ワイルドライフレンジャーの採用や猟友会との連携等、全国に先駆けていると思っています。ただワイルドライフレンジャーの場合、予算が絡んでくるので難しいところであると思いますが、もう少し体制の充実を進めて、山の上と下とで猟友会と役割分担をしながら実施していくと、より効果的な成果が出ると思います。この数年実際に山の中を歩いていまして、管理捕獲というものの効果を感じていますので、是非進めていただきたいと思います。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 22頁の鳥獣行政担当職員の記載ですが、先ほど緑政部長から御説明したような専門職員を配置するということで、広域的に生息情報や対策の情報を収集することと、情報収集したものを分析して、そういったものを元に地域や市町村に対して専門的観点から地域がどういった取組をしたらいいかを支援していくことが大事なことと、専門職員だけでは対策の支援ができないと思います。まずは地域が主体的に取り組むことに県や市町村が連携して支援していくことが非常に重要だと思いますので、県や市町村の担当職員も鳥獣に関する知識を獲得していく必要があります。そういった県や市町村の職員に対する人材育成も、配置した専門職員の役割の1つであろうと、つまり地域に対する支援と支援する側の人材育成を、今後配置する専門職員が担っていくと考えています。もう1つ、担い手についてですが、ワイルドライフレンジャーの配置について、今まで非常に高い効果をあげていると考えています。そういった中ですが、予算等の制約もありますので、現在の取組体制をベースに猟友会の方々とも効果的に連携しながら取り組んでいくという考えです。

 

<中村委員>

 今の御説明ですと専門職は各地域の県政総合センターの担当職員と聞こえますが、こういった言い方は適切ではないかもしれませんが、県の職員は2年か3年で交代してしまいますよね。ですから、専門的知識を研修しても意識が出始めたころには異動してしまうので現実的に対応は難しい。自然環境保全センターには例えば森林や植生、土や水についての専門職がいます。水源の事業や丹沢の自然再生の事業に、そういう専門職の職員が助言や協力する体制ができあがっています。ここまで野生動物との問題が丹沢の自然環境に影響を与えるならば、野生動物の専門官が自然環境保全センターに1人いても、私はこういう時代では当然ではないかという気がします。そういうところの職員が各地域県政総合センターの担当課に指示や助言を与えることで、今のように単年度ごとの計画ではなくて、5年先や10年先を見据えた事業計画を立てられます。そうすると各地域の行政担当課が、それに基づいた事業を進めることができると思います。例えばワイルドライフレンジャーのように山の中で実際に業務にあたっている人達も、それに基づいて仕事ができるわけです。事業効果を考えるとそういう体制をなるべく早く組織として作っていただきたい。一生懸命やっていただいているのは分かるのですが、相手は野生動物、自然環境なので長期的な視点に立った計画が立てられるような組織を作ってほしいです。それともう1つ、これは要望なのですが、保護管理事業は確かに自然環境保全課の仕事ですが、自然環境保全課だけの一事業ではありません。水源環境保全課、森林再生課にも関わってくるというように1つの事業が3課に共有できるような事業にしていただくと、1つの担当部署がやった事業が、他の事業にもいい形で波及するような、関連する担当課同士が連携していくような、そういうことを進めていただきたいと思います。

 

<久保寺部会長>

 1つは質問で、1つは要望でしたが、最初の質問に対して答えていただき、2番目は組織で作ってほしいと、専門官を自然環境保全センターに1人置いてほしいという要望ですが。

 

<緑政部長>

 まず1つ目の件ですが、実は今日、来年度予算につきまして知事の記者発表がございまして、明日の新聞には載るのではないかと思います。そのため今日は詳しいことは説明を避けさせていただきたいと思いますが、先ほど申し上げました任期付きの専任職員の採用については、晴れて合格者が出た場合ですが、別の形で配置、体制について考えているところでございます。中村委員からお話がありました保全センターの体制強化には直接結びつかないということで、今日のところはその位のことでお願いしたいと思います。

保全センターの体制につきましては、丹沢大山全体についての野生鳥獣を所管しているセクションがあり、そこにワイルドライフレンジャー等もおりまして、全体としてやっているところですが、県全域についてトータルとして管轄するような立場で専門職員の配置が必要なのではないか、という提案として受け止めさせていただいていますので、それについては今後とも検討させていただきたいと考えているところです。

 

<久保寺部会長>

 それは前向きに検討するという理解でいいですか。

 

<緑政部長>

 自然環境保全センターの役割として体制強化は1つの課題であるという認識を示させていただいたと受け止めています。

 

<久保寺部会長>

 中村委員、今の回答でいいですか。

 

<中村委員>

なかなか上手な回答だなと。

 

<緑政部長>

 2つ目の要望につきましては、私が所管している緑政部内の3課の連携協力ということでございます。3課とも自然や山に関わる仕事をしていまして、絶えず日頃も連携をとって協力するということについては意識をしているところではありますが、行政組織はしばしば縦割りになってしまうことがありますので、そういったことに改めて気を付けるようにという御指摘をいただいたと受け止めさせていただききます。今後ともそういったことには意を用いながら、部内の運営に努めたいと考えております。

 

<中村委員>

 1つ申し上げたいのは、県政総合センターの各担当が一生懸命頑張っているのはよく分かるのですけれど、そこだけですとどうしても保護管理というより被害管理だけに行ってしまうのですね。農地に被害があったらそこでどう対応するかとか、具体的な被害管理だけに走ってしまう恐れがある。ですけれども、どこかにきちっとした専門職員がいて、先ほども申し上げましたとおり、長期的な計画を立てると保護管理の思想が生きてくると思います。ですから是非前向きに検討をお願いします。

 

<久保寺部会長>

 今、中村委員の御発言は対応できる専門職員を置いてほしいということですが、前向きに検討してもらえるようお願いします。

 

<羽山副部会長>

 今のに関連しまして、23頁の人員配置計画ですが、目標設定がないというのは計画として不十分ですので、ここのところが今後書き込まれるように努力していただきたいと要望します。一昨年から各県の配置状況は国会に全て報告されていますので、環境省のホームページで公開されていますので見ていただければわかりますが、神奈川県の専門職員配置状況は、全国的にはまだ高いレベルですが、日本全体が鳥獣関係の職員の3%しか専門的職員がいない。こんな状況で適正な管理ができるわけがない。そういう意味では、目標設定をして一体何%の職員に専門性を持たせるのか、それはやはり神奈川として明示すべきではないかと思います。

 

<久保寺部会長>

 御提言ですね。ありがとうございました。

 小泉委員。

 

<小泉委員>

管理事業計画の25頁から27頁にかけてなのですが、傷病鳥獣救護が記述されておりまして、27頁に感染症への対応が書かれています。本来、傷病鳥獣の救護と感染症への対応というのは統一的に理解して進められなければいけないと考えています。傷病鳥獣が2次感染の原因になったり、感染症を拡大する原因になってはいけないと考えています。ということで26頁に書かれている傷病鳥獣救護システムフロー図はここではなく、感染症への対応の部分も入れて、全体としてシステムフロー図を別のところに掲載していただくようにお願いしたいと思います。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 記載表現について、どのような記載が良いか改めて検討します。

 

<小泉委員>

 よろしくお願いします。おそらく傷病鳥獣救護のシステムフロー図と感染症への対応するフロー図がイメージされるようなマニュアルが作成されていると思いますので、両方を統合させた形で全体のフロー図を書いてはどうかと提案させていただいたところです。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

御提案として受け止めさせていただきます。

 

<久保寺部会長>

 鈴木委員、どうぞ。

 

<鈴木牧委員>

 11頁の被害発生予察でいくつか加害鳥獣があげられていますが、タイワンリスがあげられていて、アライグマが入っていません。外来種は根絶するからここに書かなくていいということでアライグマが入っていないのかと思ったらタイワンリスが入っているので、どういう扱いにするのかその辺を教えていただきたいのと、タヌキの被害農林水産物に果樹がありますが、タヌキが果樹に被害を与えるのが意外だったので大丈夫なのかというのも教えてください。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 アライグマについては外来生物法に基づく防除実施計画を策定しているということから、こちらには記載しておりませんが、タイワンリスについては防除実施計画の県内全域の作成がありませんのでこちらに記載させていただいているところです。また、タヌキについて果樹とありますが、実際に被害を及ぼす範囲としてこちらに記載していますので、いも類、野菜、豆類含めて果樹にも被害を及ぼしているという被害の内容を記載しているところです。

 

<久保寺部会長>

 答弁はよろしいですか。

 他には。早稲田委員どうぞ。

 

<早稲田委員>

 県民からの意見聴取にも書かれていますが、2頁「イノシシについて第二種特定鳥獣管理計画を策定してもらいたい」とありますが、していない理由は何ですか。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 イノシシについては被害が大きいところでございます。こちらにつきましては生息状況を把握して保護をしながら管理をするというより、むしろ被害が起こっている所で捕獲や被害防除対策を着実に実施していくことが効果的だと、明らかに分かりきっているという状況です。従って生息状況を踏まえた計画を立てるよりも、速やかに被害が起こっている場所での対策を実施していくということで、こちらの計画については策定していません。

 

<早稲田委員>

 速やかに対策を実施していくものについては必要がないという認識でしょうか。例えばニホンザルは入っていますよね。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 本県で計画を策定しているシカ、サルについては生息状況を常に把握し、モニタリングしながら対策を実施していく必要があるということで計画を作っていますけれど、イノシシには今はその必要性がないと考えています。

 

<早稲田委員>

 そういうことでしたらいいのかもしれませんが、今後の参考とする意見の中に入っているので今後の状況も踏まえて検討していただきたいです。それから先ほども質問のありました、免許を有していない者が狩猟をすることができるように緩和され、免許を持っている人が監督をするということですが、免許を有していない方は単独ではできないという理解だと思います。ではそれをどのように担保していくのかということはどうお考えですか。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 監督者については捕獲許可を出す時に、どういう体制で行っていくのかということをきちんと出していただき、あらかじめわなのかけ方などについての研修やそういったことをきちんと行うことを前提としています。

 

<久保寺部会長>

 よろしいですか。

 もう1人、岩田委員。

 

<岩田委員>

 補足が1点と要望が2点です。先ほどの11頁のタヌキのところで、果樹は例えば鎌倉で被害を見ていると、民家の柿が食べられています。タヌキは意外と木に登るのが上手なんです。それから要望ですが、32頁絶滅危惧の表でI類(鳥類)ミゾゴイは昨年環境省がミゾゴイの保護マニュアルを作成しました。全国で何か所か調査をして私も調査に協力したのですが、従来の緑地の樹林管理に加えて、生物多様性に配慮する保護管理がこれから必要になってきます。今回の第12次計画には間に合いませんでしたが、第13次計画には生物多様性の保全、確保ということで改善されることが望まれますのでこれをお願いしたいということと、5年後の第13次計画をまとめる際に、今回の変更点や改善点がどのような効果があったのか、なかったのか、簡単に分かるような資料を用意していただけるといいと思います。お願いします。

 

<久保寺部会長>

 資料の要望でしたが、事務局いかがですか。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 第13次計画に向けてというお話でしたので、委員の御指摘を踏まえて対応を考えます。

 

<岩田委員>

 環境省の保護マニュアルは入手していますか。なければメールで送ります。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 お願いします。

 

<久保寺部会長>

 榊原委員、どうぞ。

 

<榊原委員>

 県民の意見でも出ていますが、レッドデータ生物調査報告は平成18年発行となっていますが、その後10年経っているので、新しいデータや報告書はいつ頃出ますでしょうか。その作業は進んでいるか教えてください。

 

<緑政部長>

 レッドデータブックの更新につきましては、この審議会でも何回か話題になっているかと思います。長いこと作ったままという形になっておりましたが、来年度から部分的に、植物系のところから内容の更新に向けての作業に着手できるような準備ができるところになりました。全体は相当な時間をかけた形でということになるので、できあがりが何年かはまた改めてとさせていただきたいのですが、そのまま放置するようなことにならないように、県の環境農政局として一歩一歩取り組んで行くという形で進められそうになっておりますので、今日のところはその旨御報告させていただきます。

 

<久保寺部会長>

 他にいますか。いなければ以上としますが。

岩田委員。

 

<岩田委員>

 今の回答の件ですが、神奈川県植物誌調査会の方が熱心に調査されていて、データの蓄積があるので植物についてはできると思いますが、鳥獣については中々そういう体制が確保されていないので、是非予算化を検討していただければと思います。

 

<久保寺部会長>

 予算の要望なので承っておいてもらえればいいですね。

 この件についてはまとめさせていただいてよろしいでしょうか。

(はい)

 本件につきましてはみなさんの御発言を参考として、適当であると答申させていただいてよろしいですか。

(異議なし)

 御異議がないようなのでそのようにさせていただきます。

 ありがとうございました。

 

 続きまして「諮問事項2 第4次神奈川県ニホンジカ管理計画案について」及び「諮問事項3 ニホンジカの狩猟期間の延長及び捕獲等の数の制限の解除について」の説明を、2件まとめて事務局からお願いします。

 

<事務局(自然環境保全課野生生物グループリーダー)>

 諮問資料2-1、2-2及び3により説明

 

<久保寺部会長>

 それでは、ただ今事務局から説明がありましたが、これについて、御意見、御質問のある方は、順次御発言ください。

 

<中村委員>

 狩猟期間の延長についてなのですが、なぜその期間が狩猟期間であって、なぜそれを延ばすのか説明がないのですが、延ばすには延ばすなりの理由があると思います。これまで決まっていた2月15日までなら、2月15日までというその狩猟期間が、なぜそこで定まっていたのか、それをなぜ延ばすのか、その理由がよく分からないということが1つ。それから、目標設定は非常にいいと思いますが、先ほども申し上げましたように、やはり自然環境保全課の事業だけでなくて、森林整備や森林再生だとか、県有林の中で中標高域の森林管理をどうやって進めていくかというのが、シカの保護管理の基本になると思います。個体数の調整だけやっても、環境整備がほとんど行われていない。ここを進めていくためにはやはり専門官がいないと、森林をどうやって管理していくと、シカの管理に対して効果的なのかが出てくると思います。それがないとなかなか計画が前に進まないと思います。是非議員先生の力でお願いします。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 狩猟期間ですが、11月15日から2月15日と設定しそれを延ばしていますが、狩猟鳥獣についても春先は繁殖するということと、春になると人が活動して農作業もあるというようなことから、状況を鑑みて、通常は2月15日まで、更に延ばしたとしても2月末日までという設定をさせていただいているところです。

 

<久保寺部会長>

 この件については皆様からの御発言を受け止めさせていただき、本案に対して適当であると答申してよろしいでしょうか。

(異議なし)

 そのようにさせていただきます。

 

 続きまして、「諮問事項4 第4次神奈川県ニホンザル管理計画案について」の説明を事務局からお願いします。

 

<事務局(自然環境保全課野生生物グループリーダー)>

 報告資料4-1及び4-2により説明

 

<久保寺部会長>

 それでは、ただ今事務局から説明がありましたが、これについて、御意見、御質問のある方は、順次御発言ください。

 

<川崎委員>

 神奈川県が全国に先駆けて、ドローンを利用したニホンザルの追い払いロボットを開発して実験を始めるということを聞いたことがあるのですが、その成果、検証の状況とどの程度期待できるか、分かれば教えてください。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 ドローンによる追い払いということで、県の産業労働局の方で行っている公募事業で、民間の事業者が開発企業と鳥獣に詳しい会社が連携して開発しているというところでございます。開発に伴って現地で実証をするというふうに聞いています。

 

<川崎委員>

 まだ始まっていないのですか。進捗は。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 開発の進捗は現地で試している状況です。

 

<川崎委員>

 ありがとうございます。

 期待をしていますので、効果等がわかれば教えてください。

 

<久保寺部会長>

 よろしいですか。

 他に御発言があれば。加藤委員。

 

<加藤委員>

 今もドローンの追い払いのことがありましたが、やはり県民の皆さんは、生活被害、人身被害、農業被害を根絶してほしいと願っていますが、こちらにも対策の強化が必要であるとありますが、具体的に他に対策の強化はどのように考えているか教えてください。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 第4次計画では、群れ管理を通じた地域個体群の管理という考え方で、群れ管理を重点的にしました。そのため、それに伴い群れ管理のための個体数調整の考え方を、適正配置ということを念頭に置いて想定しています。更に、これまでその場に来たものを追い払うのが中心だったものを、目標を定めて適正な配置に追い上げるという考え方も入れています。そういったことから、対策については、より人とサルが棲み分けて、サルについては適正な生息域を考えた上での対策ということで、考え方自体を群れ管理ということにシフトすることで、それに伴って対策が強化されていくものと考えています。更に、地域で取組が非常に困難な場合は、県も日常的に技術的支援等を行いますけれど、更に大変困難な状況にあるものについては、県も対策を一緒に取り組んでいくことも考えていき、より市町村と連携を強めて進めていきます。

 

<加藤委員>

 市町村も大変苦慮しているところには県にも是非支援を強めていただきたいと思いますが、やはりサルが山で生活しにくくなっている、エサが不足している、ここにも森林整備を行う必要があるとありますが、その辺の具体的な取組をお聞きしたいのと、群の適正な個体数30頭から60頭とありますが、根拠を教えてください。

 

<自然環境保全課野生生物グループリーダー>

 森林整備については、サルが棲むための森林整備という考えではありません。山自体について、今ある山ですと荒れて下層植生も茂っていない状況ですので、森林整備の取組として、山の間伐等を通じて日が当たるようになることで、下層植生や森林も広葉樹を含めて山が整備されていけば、シカのみならずサル等自然の鳥獣が棲みやすい環境になるというようなことで、森林整備を通じてサルの生息環境を整備するという考えです。また30頭から60頭ということですが、これまでの経験から30頭から60頭であれば分裂する可能性が低いのではないかと、それよりも多すぎても分裂するし、少なすぎても統制が取れず散り散りになってしまうということもあり、分裂すると被害拡大する恐れがありますので、そういった観点から30頭から60頭としています。

 

<久保寺部会長>

 よろしいですか。ありがとうございます。

 他に御発言はありますか。

(発言なし)

 御発言がないようですので、まとめさせていただきます。

 

 本件につきましては、本案に対して適当であるということで答申をさせていただいてよろしいでしょうか。

(異議なし)

 そのようにさせていただきます。ありがとうございました。

 

 次に、「議題2 報告事項」でございます。

 「報告事項 第3期丹沢大山自然再生計画案について」の説明を事務局からお願いします。

 

<事務局(自然環境保全センター自然再生企画課長)>

 報告資料1-1及び1-2により説明

 

<久保寺部会長>

 ただ今事務局から説明がありましたが、これについて、御意見、御質問のある方は、順次御発言ください。

(発言なし)

 御発言がないようですので、これで報告事項の質疑を終了いたします。

 

 これで全ての議題が終了いたしました。

 以上をもちまして、平成28年度第2回神奈川県自然環境保全審議会自然保護部会を閉会いたします。

 委員の皆様、大変お疲れ様でした。

会議資料

次第 [PDFファイル/5KB]

委員名簿 [PDFファイル/32KB]

諮問書 [PDFファイル/202KB]

諮問資料1-1 第12次神奈川県鳥獣保護管理事業計画案について [PDFファイル/23KB]

諮問資料1-2 第12次神奈川県鳥獣保護管理事業計画(案) [PDFファイル/434KB]

諮問資料2-1 第4次神奈川県ニホンジカ管理計画案について [PDFファイル/123KB]

諮問資料2-2 第4次神奈川県ニホンジカ管理計画(案) [PDFファイル/1.37MB]

諮問資料3 ニホンジカの狩猟期間の延長及び捕獲等の数の制限の解除について [PDFファイル/20KB]

諮問資料4-1 第4次神奈川県ニホンザル管理計画案について [PDFファイル/18KB]

諮問資料4-2 第4次神奈川県ニホンザル管理計画(案) [PDFファイル/1.13MB]

報告資料1-1 第3期丹沢大山自然再生計画案について [PDFファイル/43KB]

報告資料1-2 第3期丹沢大山自然再生計画(案) [PDFファイル/1.66MB]

参考資料1 神奈川県自然環境保全審議会関係規程 [PDFファイル/71KB]

参考資料2 神奈川県自然環境保全審議会の運営に関する申合せ事項 [PDFファイル/7KB]

参考資料3 神奈川県自然環境保全審議会傍聴要領 [PDFファイル/7KB]

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神奈川県

このページの所管所属は 環境農政局 緑政部 自然環境保全課 です。