二子山山系自然保護協働事業について

掲載日:2015年4月20日

企業と県民による都市部のみどりの魅力向上に向けた取り組みがスタート

 大都市近郊にありながら豊かで広大な緑地が残る葉山町を中心とした「二子山山系」で、平成23年4月から、行政・県民・企業が一体となり、地域の魅力を向上させる新たな協働事業がスタートしました。
葉山の森関係図

二子山山系とは・・・

 湘南・三浦半島にある二子山山系の山々です。葉山を中心に逗子、横須賀に及ぶ200万坪(約660ha)を超える広大な緑地です。
 三浦半島最大で首都圏近郊に残る数少ない自然で、貴重な動植物の宝庫です。

二子山山系位置図

二子山山系自然保護協議会とは

 湘南・三浦半島地域で最大の自然環境を誇る二子山山系の自然を守り、行政・企業・NPO・市民・大学などの協働によって、人と自然のバランスの良い関係を構築し、緑を保全するとともに、自然に関わりながら、豊かな暮らし方を願う地域のニーズに応えることを目指している団体です。
二子山山系自然保護協議会への取り組みを、もっと知りたい方や、活動に参加したい方は、こちらまで↓

 平成23年度から西武鉄道(株)所有地を中心に活動を開始し、平成24年度には隣接する大和ハウス工業(株)所有地にも活動区域を拡大し、「都市部におけるみどりの保全と自然とのふれあいの促進」に取り組んでいます。

1 協働事業の意義

 林業者がいない山において、民間地権者と活動団体による自主的な保全活動を行政が支援していくという新しい「都市型の緑地保全」モデルとして期待されています。

2 取り組みの経緯

 二子山周辺の山林は、昭和40年代から首都圏近郊緑地保全法等の規制により、開発から守られてきた結果、今なお豊かな自然が残されています。その一方で、かつては林業や薪炭林などに利用されてきた森が利用されなくなった結果、樹木が巨木化し、下草が生い茂るなど、大変、暗い森となっています。
 また、周辺の山々は都市住民の憩いの場として古くからハイキングなどに利用されてきましたが、正式な登山道ではなく、大変歩きにくい状態でした。

 このような状況に対して、地元の有志を中心とした「二子山山系自然保護協議会」では、平成12年頃から、この地域で細々と登山道の維持管理の間伐などの保全活動を行っていました。しかし、広大な面積を所有する企業とのつながりがないことから、活動区域を広げることができませんでした。

 一方で、大規模地権者である企業では、地球温暖化などの環境問題に対して、社有地である緑地を有効に保全・活用し、CSRにつなげたいとの意向があり、協働の相手を探していました。

 こうした両者の意向を受けて、県が仲立ちを行い、団体と企業が協働事業を行うことになりました。
葉山の森

3 協働事業概要

 「緑を保全するとともに自然に関わりながら豊かな暮らし方を願う県民ニーズに応える」ことをめざし、登山道を中心に維持管理を行うことなどにより、県民が身近な自然とふれあう機会を増やすため、次のような事業に取り組んでいます。

1 緑地保全・再生活動事業

  (1) 登山道・広場等の整備 
    ・展望台広場の整備
    ・風倒木の除去、間伐、下草刈り
    ・登山道の巡視 

  (2) 湿地の再生 
      ・谷戸の復元
      ・小川・湿地整備

  (3) 親子里山保全
         
・ホタル観察会  

2 調査研究活動事業

  (1) 提案プロジェクトのコーディネート 
     ・林産資源活用
     ・農地活用・農業展開 

  (2)  意見交換会の開催 
     ・シンポジウム
     ・利用ルールの検討 

3 人材育成事業

   技術研修 

○ こどもたちを中心に自然保護の基礎と遊びを組み合わせた体験学習プログラムを実施しています。

体験学習プログラム

○ 登山道や展望広場の整備など緑地保全事業に努めています。

緑地保全事業













○ 平成26年4月 登山道巡視プロジェクトの開始

 4月20日に葉山町役場前にて巡視員出発式が行われ、葉山町長、逗子及び葉山警察署職員、葉山消防署職員、県環境農政局職員も参加しました。

葉山町役場 出発式 腕章の交付    警察職員とルート確認
巡視員の腕章の交付(左)              西武鉄道が整備した戸根山山頂の広場でルートの確認(右)

大和ハウス工業 道標            自然保護憲章プレート
巡視ルートの途中に大和ハウス工業が設置した道標(左)    上山口小学校近くの広場近くに協議会が設置した憲章プレート(右)

4 協働事業負担金の活用

 県からは、「かながわボランタリー活動推進基金21」による「協働事業負担金」を活動団体である「二子山山系自然保護協議会」に交付しそれを活用して様々な活動が行われています。
 この負担金の交付は最大5年間ですが、その間に参加者の増加や新たな事業化などを進め、将来に亘る継続的な取り組みをめざしています。
神奈川県

このページの所管所属は 環境農政局 緑政部 自然環境保全課 です。