FM放送:アスリートにおけるライバル

掲載日:2018年3月1日

Q.こんにちは。今日は「アスリートにおけるライバル」ということですが。
A.はい。アスリートのライバルといえば、フィギュアスケート女子の浅田真央選手と韓国のキム・ヨナ選手や、記憶に新しいところでは、先日行われた平昌オリンピックでのスピードスケート女子500メートル金メダリストの小平奈緒選手と、銀メダリスト、韓国のイ・サンファ選手のことが思い浮かぶと思います。

Q.そうですね。感動をもらうこともしばしばですよね。ところで、そもそもライバルとは、どのような意味なのでしょうか。
A.はい。ライバルとは、互いに力量を認め合った競争相手という意味です。好敵手・宿敵と和訳されることもあります。スポーツの分野では、競争相手が存在することでそれぞれの選手が自身の技や身体能力を鍛えあい、より良い記録が出るようになる、という事につながっていく関係と言えると思います。

Q.ライバルの存在というのは大切なのですね。
A.そうです。学問においても競争相手の存在から、より知識を高め合う方向で努力する意欲を得ると言われています。ただし、このような関係は相互の信頼なくしては成立しません。相手の成功を不正なものだと考え、その欠点を探し回るような関係ではいけないのです。

Q.そうですよね。それでは真のライバルとは言えないと思います。
A.その通りです。スポ根漫画やドラマなど、ライバル関係を経て強い友情を築き上げるとか、よき協力者となる展開がしばしばあります。これが本当のライバル関係という事だと思います。

Q.バスケットボール漫画の「スラムダンク」がそうでしたね。
A.はい。先程お話した、スピードスケートの小平選手とイ・サンファ選手も、10年以上競い合ってきたライバルでしたが、レース終了後「お互い誇らしい存在」、「彼女のお陰で次のステップに進めることがあった」と深い友情を感じさせるコメントを残しています。

Q.それがレース終了後のあのシーンになるのですね。お互いのいろいろな思いが込められた非常に感動的な場面でしたよね。
A.そうです。オリンピックに限らず、スポーツには成績や結果だけではなくそこに行きつくまでの過程で学び・得られることがたくさんあるのだと認識させてもらえた素晴らしい場面だったと思います。

Q.そう考えると、オリンピックに限らずスポーツを観戦するときに、いろいろな見方ができると、今までとは違った面白さで観戦できるかもしれませんね。
A.その通りです。結果だけでなく、小平選手が涙するイ・サンファ選手を抱きしめたシーンにこそ「真のオリンピック精神」を感じることができたような気がします。また、オリンピック以外でもたくさんのドラマがあることに、我々はもっと気付くべきなのかもしれません。

Q.ちなみに、オリンピック精神とはどのようなものですか。
A.はい。オリンピックの父クーベルタンは、「スポーツを通して、心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」と唱えました。

Q.ライバルということからスポーツ観戦の楽しみ方、オリンピックの精神まで興味深く話を伺うことができました。今日はありがとうございました。
A.ありがとうございました。

神奈川県

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