フッ素樹脂加工したフライパンのテスト

掲載日:2014年9月8日

1 はじめに

 フッ素樹脂(テフロン)加工したフライパンを空焚きしてしまったが、有毒ガスが発生するのではないかと心配している、という相談が寄せられています。そこで、フライパンのフッ素塗膜についてどれだけの高温に耐えられるか、またガスが発生するか、発生するとすればどのようなガスなのかを調査しました。

2 調査の概要

 
 対象商品フッ素樹脂加工(テフロン加工)したフライパン
 対象件数4件

 調査内容
(調査方法)

注意表示調査
フライパンのフッ素塗膜の耐熱調査
(フライパンの表面温度を測定,サーモグラフィーを使用し観察)
ガスの発生が目で見ることができるかを調査
(レーザー光使用目視検査)
どのようなガスが発生するかを調査
(ガスクロマトグラフによる機器分析)
 調査期間 平成22年12月から平成23年1月
 検査機関 社団法人 日本海事検定協会食品衛生分析センター

3 調査結果

(1)注意表示:以下のような記載がありました。

注意表示内容
○ 空焚きは絶対にしないでください。フッ素樹脂塗膜の損傷、取っ手の損傷、本体の変形や溶解等によるやけどや火災の原因となります。なお調理前に予熱する場合は中火で1分以内にしてください。
○ 熱した本体に冷水をかける等急激な温度変化を与えないで下さい。変形の原因となります。
○ 火力を中火以下でご使用になるとフッ素樹脂塗膜が長持ちします。
    
(2)カセットコンロによりフライパンを加熱すると5分で370℃に達し、フッ素樹脂塗膜は 400℃を超えると熱分解が起こりました。
(3)フライパンの空焚きによって423℃でガスの発生が認められました。ガスの発生は目視では感知できないことが判明しました。
(4)発生したガスは以下のとおりでした。

フッ素樹脂から発生したガス

 
No.発生したガスの名称ガスの性質人への影響の恐れ(出典)
1テトラフルオロエチレン無色、無臭呼吸困難(CAS:注1)
2ヘキサフルオロプロペン無色、無臭めまい、窒息(CAS)
3プロペン無色、微石油臭眠気、めまい(CAS)
4クロロメタン無色、微芳香臭吐気、頭痛(CAS)
5ブテン無色、無臭眠気、めまい(MSDS:注2)
(注1)CAS:アメリカ化学会(Chemical Abstracts Service)、当該化学物質は番号を付してCASに登録されている。
(注2)MSDS:製品安全データシート(Material Safety Data Sheet)、指定化学物質等の性状及び取扱いに関する情報。
4 消費者への注意事項
 通常調理用に使用する場合は、フライパンに食材が入っているため、強度の高温にはならないものと推定されます。   今回は、誤って空焚きした場合を想定して、テストを実施しました。
 消費者が注意することは以下のとおりです。
○ フライパンの空焚きをしないように気をつける。
○ 水分を飛ばすためなどの空焚きは慎む。
○ 空焚き状態となってしまったら、気づいた時点ですぐに火を止め、窓をあけて、空気を入れ替える。
○ 体に異常を感じた場合は、医師に相談する
神奈川県

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