ハンセン病対策事業について

掲載日:2017年9月13日

1 日本のハンセン病対策について

 ハンセン病は、かつては「らい病」と呼ばれた、感染力の極めて弱い病原菌(らい菌)による、慢性の感染症です。1943年以降、化学療法の発達により治る病気になっています。
 日本においては、戦前・戦後を通じて、患者に対して施設入所政策など誤った政策がとられたため、患者やその家族に極めて厳しい苦痛を与えてしまいました。また多くの人々がこの病気に対して偏見をもつ要因にもなりました。
 今日では、「らい予防法」は廃止となり、施設入所政策もなくなっています。しかし、ハンセン病に対する偏見や差別は払拭されておらず、元患者の皆さんの社会復帰を妨げる一因になったり、この病気の治療をスムーズにしにくくしています。 ハンセン病に関する正しい知識をもち、この病気にかかった人たちが他の病気と同じように、当たり前に共存できるような社会を築いていきましょう。

(1) ハンセン病はこんな病気です

                            
原因
  • らい菌という感染力のきわめて弱い病原菌による感染症です。たとえ感染しても発症することはまれです。
治療方法
  • 有効な治療薬により治癒します。1943年にプロミンという薬が米国で開発され、その後さまざまな薬が開発されています。
  • 早期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。
  • 治癒した後に残る変化は単なる後遺症にすぎません。
その他
  • 遺伝病ではありません。
  • 致死的な病気ではありません。
 

(2)ハンセン病Q&A

                                                        
Q1現在でもハンセン病に罹る人は多いのですか?
A1 年間に数名の新規患者が生じる程度です。らい菌はきわめてうつりにくい菌であり、感染しても現在のような社会経済状態では、発病することはまれです。
<詳細>
 らい菌はとても感染力の弱い菌で、乳幼児などの免疫力の弱い人がらい菌と接触したときに感染します。戦前などのように社会・経済状態の悪い場合にはじめて発病し、現在の私たちのような生活環境ではほとんど発病しません。今日の日本では、ハンセン病を発病する人は年間5名前後です。
 これまでに療養所の医師や看護師などでハンセン病にかかった職員は一人もおりません。回復した患者(外見上は後遺症があったとしても)から感染する可能性はまったくありません。                              
Q2ハンセン病は遺伝病ではないのですか?
A2遺伝病ではありません。
<詳細>
 以前は同一家族に患者が現れることも多く、潜伏期間が長いことなどから 遺伝病と誤解されることもありましたが、先に説明したように、らい菌による感染症です。きわめてゆっくり病気が進行したので、遺伝病と誤解されてしまったのです。
 このような誤解から、ハンセン病患者だけでなく、その家族も本当につらい思いをすることになりました。
 ぜひ、解いてほしい誤解の1つです。
Q3なぜハンセン病の人たちは施設に入所しなくてはならなかったのですか?
A3 国が「らい予防法」を制定し、それによって隔離政策をおしすすめたためです。そしてその法律が戦後も無くならなかったため、施設入所が続けられることになってしまいました。
<詳細>
 国は1907年「らい予防法」を制定し、すべての患者を終生療養所に隔離する政策をとりました。
そのために、家族が強制的に別れさせられたり、偏見や差別を受けたりするなど 悲惨な事件が起きてしまった歴史があります。
 この政策は病気の現状にそぐわないものであり、とくに戦後、特効薬ができてからも隔離政策が続けられたことは、患者と家族にとって、大変不幸なことでした。1996年、「らい予防法」は廃止され、2001年にはこの法律が日本国憲法に反するものであったという判断が国によって下されました。                              

2 神奈川県の取り組み

(1)ハンセン病療養所訪問等事業

 神奈川県出身の方で全国の療養所に入所されている方への訪問を横浜市、川崎市とともに行っています。

 (2)ハンセン病患者家族生活援護事業

 ハンセン病問題の解決の促進に関する法律第19条、第20条に基づき、ハンセン病元患者の方々の家族の支援を行う事業です。

3 ハンセン病資料館&療養所訪問ツアーの開催

 東京都の東村山市にある国立ハンセン病資料館及び国立療養所多磨全生園を訪問するバスツアーを横浜市、川崎市と合同で実施します。

ハンセン病に対する正しい理解のために、資料館と療養所を訪れてみませんか?

日時:平成29年11月11日(土曜日) 8:10集合から17:30まで ※時間は道路状況により変動する可能性があります。

内容:神奈川県庁本庁舎(正面口)に集合し、国立ハンセン病資料館及び国立療養所多磨全生園へ訪問します。

 ※ツアーの詳細及び申込はこちら [PDFファイル/175KB](平成29年度ハンセン病資料館&療養所訪問ツアー)をご覧ください。

 ※本事業は神奈川県、横浜市及び川崎市職員の「ハンセン病療養所入所者見舞金等の募金」により実施するものです。

4 ハンセン病関連リンク

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神奈川県

このページの所管所属は 保健福祉局 保健医療部 健康危機管理課 です。