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更新日:2018年8月27日

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総合計画審議会第74回計画推進評価部会 審議結果

総合計画審議会第74回計画推進評価部会の審議結果

様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

 
審議会等名称

総合計画審議会第74回計画推進評価部会

開催日時 平成27年11月2日(月曜日)9時30分から11時00分まで
開催場所 横浜市開港記念会館 2階7号室
出席者

牛山久仁彦、○大久保一郎、関ふ佐子、大木洵人、木村麻紀、池本美香、岡谷恵子、木曽順子、朱銘江、原大祐、三井逸友、浪江遊、山本亮一〔計13名〕(◎部会長、○副部会長)

次回開催予定日 未定
問い合わせ先

政策局政策部総合政策課計画G 松田

電話番号045-210-3061(直通) ファックス番号045-210-8819
審議経過

議題1 かながわグランドデザインの評価について

《資料1「『かながわグランドデザイン』の進行管理について(案)」、資料2「かながわグランドデザイン評価報告書2015(仮称)様式案」、参考資料1「『かながわグランドデザイン』の評価について」、参考資料2「総合計画の策定等について(答申)」、参考資料3「今後のスケジュール(予定)」について事務局から説明。》

 

 牛山部会長:それでは、ただ今説明いただいた、かながわグランドデザインの評価について、皆さまからご意見いただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

 三井委員:評価については、私も長くお手伝いしてきましたので、そういう立場からあまりネガティブにならず、ポジティブな意見を申し上げたいと思います。若干問題があるとすれば、県民ニーズを明確にするということは前回から出てきていて、それはまさに政策そのものの根本なので大事なことだとは思いますが、満足度を出すというのは難しく、かつ悩ましい問題だと思っています。と言うのは、ニーズというのは幅広く共有されるのですが、満足度というのは実際の施策の直接的な当事者になる人とあまり関係ない人とでは受け止め方が非常に違います。ただ、こうした評価については、当事者の方に直接満足度を聞くということは実質的には不可能だと思いますので、果たしてどれだけの意味があるのか疑問を感じるところであります。特に怖いのは、満足度という形で出てくるとどうしても一人歩きをすると思います。だから、県は努力しているが、満足度は上がっていないということになって、何が足りないのかと責められるおそれもあります。満足度を軽視しない方がいいということは分かりますが、どこまで指標として一人歩きするのかということを明確にしないとまずいのではないかと思います。つまり、私どもが努力して評価して、それを県民のみなさんにお示ししたときに、総合計画審議会の委員の考えていることと県民の実際の満足が全然違うというように突っ込みどころになってしまうということもあるので、満足度を取り上げることの意味は分かりますが、相当慎重にしないと一人歩きが怖いという感じがします。

もう一つは、総合分析を出すこと自体は積極的な意味があると思います。改めてこれまでの報告書を見ていくと若干分かりづらい感じがして、全体的にそれぞれのプロジェクトがどうだったのかということが明確になった方がよいのではないかという点があります。ひな形ではそれが上手く出てきて分かりやすいと感じます。ただ、分かりやすいのはいいのですが、順番はこれでいいのかなと思います。つまり県の一次評価がまず出てきて、その次に総合計画審議会の二次評価が出てくると、県の評価が一人歩きしているような気もします。県民の立場から見れば、手前味噌ではないかという印象を与えなくもないと感じます。その辺りの扱い方、書き方というのは、色々と考えていただいた方がよいかと思います。

最終的には、前から評価に関わる中で、過去の振り返り、反省の中にもありますが、あまり数値目標だけが一人歩きするような形というのは、総合評価に対して非常にまずいと思います。数値目標を立てるときに非常に議論があって、この数値目標でこのプロジェクトに対して意味のある数値なのかといったことが議論になりました。数値というのは先程の満足度と同じように一人歩きしやすい部分なので、この数値ばかりが重視されるような印象を与えないほうがいいと思います。

あとはそれぞれのプロジェクトについて各グループで大いに議論があると思いますので、また大変なことになりそうだなという印象を持っています。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。どういう数値を取るかということは、これから具体的に議論を進めていかないといけないと思いますので、十分に配慮してということになるかと思います。それから、どの項目をどの順番で持ってくるかということについては、他の委員の方にもご意見を伺いながら事務局に考えてもらうことになると思います。今のご意見の中で重要なご指摘かと思いますが、県民の満足度について、事務局としてはどの程度満足度を測っていけると考えているか、詳しい考えがあればお願いします。

 

 水谷副課長:毎年、県民ニーズ調査の項目について県民局が見直しを行っています。そこに総合政策課として意見を言わせてもらう機会がありますので、総合計画の進行管理に資するような調査項目にしてもらっているという経緯はあります。三井委員がおっしゃったように、数値目標だけが一人歩きすることも避けたいという思いがある中で、どういう指標を捉えていくかという点で、1つはプロジェクトの成果とは何かということが分かる指標を考えたときに、最終的には県民の満足度が向上することが重要であろうと捉えて、資料1のような記載をさせていただいています。重要度と満足度の両方がバランスよく記載できれば客観的な評価につながるかと考えています。

 

 三井委員:ニーズ調査と満足度調査は全く同じ所でやるのですか。別々にやるわけではないですよね。

 

 水谷副課長:項目は別ですが、対象者は同じです。

 

 三井委員:そうすると先程申し上げたように、満足度の意味が、直接的に関わる人達と、あまり関係ない人達とでは、意味付けが変わってきてしまいます。

 

 中谷総合政策課長:私どもも悩んでいて、今お話のあったような議論がありました。満足度が県の取組みをどれだけ反映できるのか、私どもも一生懸命努力をしていますが、3,000人の無作為調査の対象者の方にどこまで届いているのか、なかなか的確に表しているかというと難しい部分があることは正直感じています。まさにその懸念を三井委員からご指摘いただきましたので、そこも踏まえて検討していきたいと思っています。

 

 牛山部会長:なかなか難しい問題です。少し相談させてもらいながら議論していきたいと思います。それから、記載の順番について三井委員からご意見がございました。始めに県の評価が来て、その次に総合評価が来るという形でよいのかとか、他にも、最後に課題と対応方向の記載もありますが、その辺り、順番や記載の内容について他の委員の皆さまからもご意見があれば伺いたいと思いますがいかがでしょうか。

 

 山本(亮)委員:私は「今後の課題と対応方向」も1ページ目に来て、それで1ページが完結して、2ページ以降は全部データという形が良いかなと思います。

 

 牛山部会長:最後にある「今後の課題と対応方向」を1ページ目に持ってきた方が良いのではないかということですね。

 

 山本(亮)委員:そうするとデータのページとコメントのページが完全に切り分けられるかと思います。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。今回示された資料2ではたまたま分量が少ないので1ページ目で収まっていると思うのですが、そこは並びとしてその方が良いということですか。

 

 山本(亮)委員:1ページで完結させるという努力をした方が良いかなという気もします。ここだけ切り離して見ても分かる方がいいかと思います。そういう意味もあって、1ページに分析があってデータのところと完全に切り離した方が良いかなという感じを受けました。

 

 牛山部会長:それは、記載する内容を縮めてもということですかね。

 

 山本(亮)委員:内容を縮めてもということです。

 

 牛山部会長:少し検討したいと思います。今、「今後の課題と対応方向」の項目を1ページ目に持ってきた方がいいのではないかというようなご意見をいただきましたが、他の委員の皆さんはいかがでしょうか。浪江委員どうぞ。

 

 浪江委員:資料2の裏面の「県民ニーズの動向」ですが、もしこのように重要度と満足度を両方載せるのであれば、先に重要度を棒グラフで示して、それに対して満足度がこれくらい、というように示した方が、重要度に対してどれくらい満足度があるのかということが分かりやすいのではないかと思いました。

 

 牛山部会長:重要度と満足度を同じグラフに表すということですか。

 

 浪江委員:はい。棒グラフで、例えば(2)と(3)は同じ設問です。「地震、台風、火災などへの対策が十分整っていること」という設問に対して(3)の重要度が9割になっていて、それに対して(2)の満足度は9%となっていますので、一緒に載せるのであれば、重要だと思っている人がどれだけいて、満足度はどれくらいと示さないと、どの程度達成しているかということが分からないのではないかと思いました。ただ、満足度の数字をどう出すかという指摘が先ほどありましたので、場合によっては少し難しいのかもしれません。

 

 牛山部会長:1つのグラフに、例えば棒グラフで、重要度を記載して。

 

 浪江委員:重要度を記載し、その下に満足度を記載して、重要度に対して満足度がどれくらいという比較ができるようなグラフがあるかと思うのですが。

 

 牛山部会長:両方とも棒グラフにして。

 

 浪江委員:はい。棒グラフで、例えば重要度は緑、満足度は青でグラフが並んでいるようなものがあると思います。重要度に対して満足度がどれくらいということが、一緒に見られた方が良いと思いますので、数字でパーセンテージを載せるより、グラフの方がぱっと見て分かりやすく、多く情報が載せられるのではないかと思いました。

 

 牛山部会長:事務局いかがでしょうか。

 

 水谷副課長:技術的には可能だと思いますが、先ほど三井委員からもご意見がありましたので、満足度という数字が一人歩きしたり、誤解を与えないように、慎重に考えていくべきかと思っています。

 

 牛山部会長:その辺りの表現の仕方について検討が必要ということですね。ありがとうございます。大木委員どうでしょうか。

 

 大木委員:満足度に関する議論が盛り上がっていますが、議論をしていく際に留意していただきたい点として、重要と考えているかどうかということは、啓発や啓蒙などの成果に左右される、逆に言うとその数字自体が意味合いとして大事になってくるところがあると思います。要は防災意識を持っているか持っていないか、あるいは、障害者のことや高齢者のこと、外国人の方のことなどを重要と思っている人が少なかった場合に、少ないから目標を達成していますという考え方になると、それ自体が根本的に間違いだと思います。つまり、重要だと思えていないということ自体が、ある意味、その問題について気がついていないということを示している可能性があるので、一概にこのまま満足度と重要度というのを入れるというのは、そもそも議論として同じテーブルに乗っていないのではないのかなと個人的には思います。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。その点について、先ほどからご意見をいただいていますし、大変重要なことだと思いますので、検討していくということでよろしいかと思います。

先ほどご意見をいただいた「今後の課題と対応方向」を前に持ってくるというのは私も良いと思うのですが、「県による一次評価」と「総合計画審議会による二次評価」の順番についてはいかがでしょうか。もう少しご意見をいただければと思います。事務局はいかがでしょうか。最終評価を最初に持ってきて、その後に一次評価を持ってきてという記載の仕方というのはどうでしょうか。

 

 水谷副課長:そのような記載の仕方もありえると思います。ご意見のとおり、どこを見せていきたいかというところで、我々の中でも議論があった部分ですので、部会でのご意見をいただきたいと思っていたところです。

 

 原委員:総合分析というのは、県の各担当部局から出てくる自己評価ですよね。いつも思うのですが、各担当部局から悪い報告というのは多分出ないと思います。本当は、総合分析と最終評価との間にもう少し県民の意見を挟んでいただきたいと個人的には思います。今の流れだと一次評価があって、その後に総合計画審議会の評価があって、その評価について県民の方に問うということになると思うのですが、実際に各プロジェクトに関係する県民の方がどういう意見をお持ちなのかということを踏まえて総合計画審議会で評価しないと、先ほど三井先生が言われたように手前味噌のような感じが出てしまう気がしています。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。それは、進行管理についてということに関わりますが、要は一次評価を実施して、その後、総合計画審議会で二次評価をするわけですが、アンケートだけではなくて県民の評価をいただくようなことができないかということですね。

 

 原委員:ちなみに県民アンケートは、どれくらいアンケート数をとるのですか。

 

 水谷副課長:標本として3,000件取っていまして、そのうちの半分ぐらいが有効回答となっています。

 

 原委員:その3,000件というのはどのように抽出したのですか。

 

 中谷総合政策課長:無作為抽出ですが、国勢調査の結果を踏まえた人口の分布状況に応じて標本数も設定しています。男女バランスも取っていて、そういった配慮のもとで3,000件を設定しています。

 

 三井委員:今の原委員がおっしゃったことは非常によく分かります。評価ということを考えると、県と当審議会のような第三者機関と、当事者である県民からそれぞれの意見が出てくることがベターな状況であると思います。私の記憶では、過去において、グループ会議での議論に委員以外の方からの意見をいただくようなことをしていたように思います。ただ、これを行うにはお金と時間がかかり、簡単ではないことは理解しますが、なるべくなら参加型の評価ができればよいと思います。特に特定の当事者となる障害者の方や支援を必要とする若者、過疎化している地域の方などに意見を求めるような場があればよいと思います。ただし、これを年度ごとに実施していたのでは大変なことになるので、一つの考え方として、プロジェクトの終了年度においては、手間を掛けて丁寧に県民から意見を募集することも一つの方法だと思います。

 

 牛山部会長:今、ご指摘のあった過去の事例について、内容が分かれば事務局からご説明をいただければと思いますが、実際に、どのような方法で意見を聞くのかというのは非常に難しいことだと思います。ヒアリングのようなことを県のレベルでどの程度できるのかという難しさがあると思います。もし今のご発言のあった過去の事例について、この場でご紹介いただけるようであれば、事務局から少しお話しをいただければと思います。

 

 水谷副課長:過去の事例については、改めて確認をします。その他、スケジュールの観点から少しご説明をさせていただきますと、評価結果をなるべく速やかに次の政策形成に反映させていくには、参考資料3にお示ししたスケジュールとなります。そうした中で、手前味噌となってしまう評価をどうするかという問題とは別に、スケジュールの観点からは、非常に難しい状況があります。一次評価と二次評価の間に、ご意見を伺う機会を設けることは、相当に難しい状況であると申し上げさせていただきます。

 

 牛山部会長:スケジュールと手法によって生じる影響など、考えなければいけない課題は色々とあると思います。

 

 原委員:今、行っているようなアンケートのような手法ではなくとも、ソーシャルメディアを活用した意見募集等の中で、参考となる意見があれば、会議の場で出していただくような形式でも少しは違うように感じます。

 

 牛山部会長:そのような意見も含めて、手法とスケジュールの観点から可能かどうかを検討してみるということでいかがでしょうか。

 

 三井委員:先ほども申し上げたように、年度ごとの実施はスケジュール的にも無理があり、難しいことは理解します。その上で最低限、プロジェクトの終了年度においては、少し丁寧な評価を行い、その結果を次につなげていくような手法をとっていただければと望んでいます。

 

 牛山部会長:県民意見の反映という点では、先ほどから議論となっている「県民重要度」や「県民満足度」との捉え方も含めて、少し検討をしていただきたいと思います。

 

 関委員:今、ソーシャルメディアの活用といった話がありました。確かに一次評価と二次評価の間に実施することはスケジュールとして厳しいことは理解しますが、一次評価の前や二次評価の審議前までに、ホームページ等で常にグランドデザインについて意見を募集して、その意見を参考に見せていただくということはできるのでしょうか。

 

 水谷副課長:総合計画の策定に当たっては、県民からの意見募集を実施し、その結果を踏まえて本年の7月に実施計画を策定したところです。その後の進行管理に当たっては、前回の実施計画でも同様に、毎年7月に評価報告をまとめた後に、評価結果に関する意見募集を実施し、その結果を政策運営に反映していくような流れとなっています。

 

 関委員:評価結果に対する意見の募集であって、グランドデザインの実施に関する意見募集とはなっていないということですか。

 

 水谷副課長:評価報告に反映していくような意見募集とはなっていません。

 

 関委員:それは難しいということですね。

 

 水谷副課長:事務局としては、その意見募集に代わるものとして、県で実施している県民ニーズ調査の重要度や満足度を評価の視点の一つとして組み込めないかと考えているところです。

 

 牛山部会長:当審議会での評価が第三者評価という位置づけにもなっていて、県とは違う県民の側からの視点での評価として議論をすることとなっております。もちろん、それによって県民からの意見を聞かないということではなく、様々な手法を考えなければいけないところです。それが、先ほどから出ているような県が行う調査から読み取れるものと、それだけでは不十分であるといったご意見があるのであれば、どのような手法が取れるのかスケジュールも含めて考える必要があります。ただ、色々と出していただいた意見と、一般的な意見のずれをどのように評価するのかも議論が必要なポイントとなります。そのような意味で、なるべく広く意見を聞くことを基本にしながらも、委員の皆様との議論を進めさせていただきながら、これから手法を決めていく中で可能性を探っていくということでよろしいでしょうか。

 

 木曽委員:お話を伺っていて分かりにくかったのが、このグランドデザインは、県民のニーズや重要度の高いものがプロジェクトに位置づけられ、反映されているものと思います。評価報告書での一次評価や二次評価は、プロジェクトの進捗状況に対する評価や課題であり、県民ニーズ調査による評価や満足度は、プロジェクトの目標に対して、どれ位、満足度が上がったのか、下がったのかというレベルのものであり、それをそのまま評価として扱うことが非常に難しいということは理解できます。そのため、満足度といったときに、ここでの評価と県民の評価というものが食い違っている可能性があると思います。また、目標に対する達成状況が記載されていて、非常に参考になると思いましたが、少し違和感があるのが、この達成状況の部分に目標値の設定根拠が記載されていないために、達成率100%と言われても、目標値を低くすればそれは容易なことなので、目標設定の根拠がもう少し明確になるように記載を工夫していただければと思います。

 

 牛山部会長:目標値は計画で策定していると思いますが、それをここに書くということですか。

 

 木曽委員:その根拠ですね。プロジェクト編を拝見してきましたが、この中にも例えば、1年間でいくつ支援するというような数値目標が出てきますが、その数値目標の根拠がかなり明確に書かれている場合と、一体この数値はどういう根拠で決められているのかが分からない場合があります。評価報告書を見るときに、達成率100%と書かれていたとしても、その目標値が一体どういう根拠で出されたものかが分からないと、100%という達成率自体を評価できないという感じがします。

 

 牛山部会長:数値目標も含めてこの計画を策定してきたわけですから、それをきちんと示すということでよろしいですか。

 

 木曽委員:そうです。県民の方がデータとして見たときに、もう少し説明があればいいかと思います。

 

 牛山部会長:事務局から今の件について何かありますか。

 

 水谷副課長:部会長がおっしゃったように、計画策定時に決めた数値目標は、お手元のプロジェクト編の83ページ以降に記載されていまして、それぞれ数値目標の設定の考え方については一つ一つ記載しています。木曽委員のお話ですと、ここに書いてある説明をできるだけ評価報告書にも記載することになるかと思いますが、紙面の都合も考えなくてはいけないかと思います。

 

 木曽委員:そうは思いながらも、やはり分かりにくいと思ったのですが、こっちを見ればという形でもいいのかなと思います。そのようにお書きいただくと、何か根拠がある数字なのだということを納得できるのかなと思います。

 

 水谷副課長:注釈などで対応ということですか。

 

 木曽委員:それがいいのかなと思いますが、お考えいただければ。

 

 水谷副課長:工夫を考えてみたいと思います。

 

 大久保副部会長:先ほどから、重要度と満足度の話が出ていて、これをどうしようかということを議論するのでしょうが、結局3,000人をランダムに抽出しているということは、横浜市の意見に引っ張られるということです。これを例えば、政令指定都市とそうでない自治体に分けるとか、この数字はかなり一人歩きするので、もし使うのであれば、地域差を少しでも反映できたほうがいいかと思います。それがどこまで可能か分かりませんが、ただ、一つの数字だと、たぶん横浜、川崎の意見かなと思ってしまいます。この数字を使うのであれば、その辺りの考慮も、可能であればしたほうがいいのではないでしょうか。

 

 牛山部会長:アンケートそのものは県民局が行うアンケートで、そこに総合政策課からこういう項目を入れてくれないかという形でやっていくという段取りですね。ですから、アンケート自体を変えるということは難しいですよね。

 

 大久保副部会長:例えば、3,000人のうち1,500人が横浜市だとして、相模川より西側の地域をまとめるといったことが考えられます。要するに、今の調査体系の中で、これはある地域の意見、横浜市の意見、あるいは政令指定都市とそれ以外の意見といった分け方をするなど、調査票から再分析できないのでしょうか。

 

 中谷総合政策課長:標本数3,000の内訳を地域別に見ると、3,000のうち、横浜市については1,180で約3分の1。川崎が450ですから、横浜・川崎で半分。そういう意味では政令市以外の県域もそれなりの数を取っているという状況にあると考えています。

 

 牛山部会長:「県民ニーズの動向」欄は、今のお話のように、政令市とそれ以外など、これを細分化して掲載することが可能かなど、この部分は先ほどから出ているいろいろな意見がありますので、事務局と検討させていただきたいと思います。大事なことだと思いますし、また一方で、県民のみなさんがどう考えているかをどういう風にとっていけるかということに関わりますので、今のところこういう形で出ていますが、いろいろとご意見をいただきましたので、検討していきたいと思いますがよろしいでしょうか。

 

 関委員:先ほどの木曽委員の意見と似ていますが、数値目標はグランドデザインに記載されていることが分かったのですが、その他の、例えば、「2015年度の主な取組み」欄に上がっている項目はどのように選ばれたのでしょうか。また、「県民ニーズの動向」欄や「その他の社会環境を表す指標」はどういう基準で選ばれたのでしょうか。

 

 牛山部会長:これは例示ですね。

 

 関委員:これから作成に当たって、どういう基準で選ぶのかということです。

 

 中谷総合政策課長:グランドデザインのプロジェクト編の中に、「具体的な取組み」が記載されていまして、これに対応して、その年度の主な取組状況を「2015年度の主な取組み」欄に記載し、あとは、その項目について、実質的な成果として何をやってきたかを具体的に記載するようになっています。吹き出しにあるように、それをもう少し従来よりも、数字的な部分で成果が表されるような表記に工夫していきたいという案となっています。県民ニーズの動向については、基本的に総合分析を行う所管局で選定するのですが、県民ニーズ調査は毎年行っており、先ほど部会長からお話があったように、このプロジェクトに相応するアンケート項目を入れてもらうよう依頼をしています。そのアンケート項目の結果をここに反映するようにしています。それに限らず、それ以外に参考となるデータ等があれば、適宜ここに入れ込んで分かりやすく表記しているという状況です。

 

 関委員:そうすると、例えば、ここで今回、プロジェクト編の中からピックアップして主な取組みに記載されたりすると思うのですが、それに対して、よりこういうところを見た方がいいのではないかという意見は、例えば、われわれが関与する評価のところで行うのではなく、それは次の年度で対応するものなのでしょうか。

 

 中谷総合政策課長:スケジュールとしては、先ほど言ったように、一次評価をした後に、4月の末から5月にかけてグループ会議というものを開きますので、その際にご指摘いただければ修正できるものもあると思います。物理的に難しいというものがあればおっしゃるとおり翌年のものに反映させるということもあると思いますが、ただ、時点としてはグループ会議が一番始めにございますので、そこでご指摘いただければ修正に応じることはできると思います。

 

 岡谷委員:県民ニーズの動向については、先ほど県民局の調査で項目を入れていただいてということですが、例えばプロジェクト11の減災についても減災に関する政策について県民満足度とか重要度というものを調べるということになるのでしょうか。そうなると、2015年度の主な取組みというのが幾つかあって、それぞれの取組み内容に合致した質問項目を沢山入れていくということはできないので、どうしてもオーバーオールに項目を作っていくことになると思います。そうなると、この主な取組みを全部一括してどのような質問項目でこの政策自体の満足度とか重要度とかを正確に知るかという、質問項目の作成の仕方がとても重要になると思いますが、それはどのように検討されているのでしょうか。例えばサンプルでいくと、この減災のプロジェクトでは、自助・共助の取組みの推進とか、災害対応力の強化とか、災害に強いまちづくりといった項目で、その下にもいろいろな具体的な取組があるのですが、それが満足度の質問だと地震、台風、火災などへの対策が十分整っていることという1つの項目になっています。沢山あるいろいろな角度からの政策項目の満足度とか重要度を1つの質問項目でオーバーオールするのですから、その質問の設定によって重要度とか満足度とかを本当に正確に反映しているのかということをどのように見ればよいのでしょうか。

 

 三井委員:前回の「評価報告書2013」の一番後ろに県民ニーズ調査結果が掲載されています。

 

 牛山部会長:先ほどから同じような議論だと思うのですけれども、重要度と満足度というところで、県民がどれくらい満足しているのか測るということは本当に大事なことだと思うのですけれども、基本的にはこの計画の達成度ということで、まずはそれを見ていく。そこにこれまでお話のあった個別のものについて、できるだけ数値や実績を入れて記載していただいて、それを私たちの第三者的な立場としてきちんと評価していく。ただ、それだけではこれまでご意見が出ているように県民の意見が本当に反映されているのか、どこまで反映できるのかという先ほどのお話もありましたので検討していくわけですけれど、それを個別全部県民にアンケート調査をかけてこれについて満足しましたか、あるいはこれは重要でしたかということを聞いていくのは現状では不可能だということですので、基本的には達成度を今はチェックしていく、評価していくこと、それと先ほどから皆様から出ていますように、できる限りそういった県民の皆様のニーズとか重要度を反映できるような評価報告書にするということが基本的には皆様のご意見だと思いますので、その点で今の岡谷委員の意見を含めて、アンケートにどれだけ反映できるのかという問題はありますけれども精査していただいて、内部でも検討していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

 大木委員:先ほどの表記の仕方のお話で三井委員と山本委員の意見に賛成なのですが、最終評価が前回では最後に記載されていて、今回は前の方に移ってきてはいると思うのですが、例えばミシュランなどでは写真などが掲載されて、最後に星がいくつですという形態はまずないと思います。最初にこのお店は星いくつですと掲載した後に具体的なメニューや内容、場所といったものが書いてあるのだと思いますので、そういう意味では順番的には、それこそタイトルの「減災」の横に最終評価が記載されているくらいでもいいのではないかと思います。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。概ね皆さんのご意見だと、最終評価、総合分析、課題、といった順番がいいのではないかということです。それから、前回の例に倣うと概要版を作って、そこにはズラッと今おっしゃられた評価が並ぶイメージだと思います。そうしたものも合わせて作っていくということでよろしいですよね。

 

 中谷総合政策課長:はい。

 

 木村委員:総合評価、一次評価のところと「主な取組みと成果」のところの記述が若干オーバーラップしているところがあるという気がしていて、そのあたりをもう少し一体的な形で表現をすることによって、何をやってどういう結果が出たからこういう評価をしましたということが分かるようになればそれが一番今回の評価の目的に適ったものとなると思います。こういう分け方ではなくてできるだけ吸収していくような形にしていただいて、何をやってどういう結果が出たからこういう評価をしましたということが伝わると分かりやすくなると感じているので、ご検討いただけたらと思います。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。それでは本日ご審議いただきました評価案につきましては、今月26日に開かれる総合計画審議会にてご報告させていただきます。皆様からいただいた意見、特に県民意見のところなどの盛り込み方や内容については事務局と別途調整させていただいていただこうと思います。また順番につきましては、概ね今ご意見が出ておりますので、順番を入れ替えるという形で調整をさせていただきまして、あとは私と事務局に預からせていただいて、総合計画審議会に私からご報告させていただき、決定していきたいと思いますがよろしいでしょうか。

 

 一同:異議なし。

 

 牛山部会長:ありがとうございます。それではそのような形で総合計画審議会にはお諮りさせていただきたいと思います。議題2、その他ですが、事務局から何かありますか。

 

 中谷総合政策課長:本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。いただいたご意見には参考となるものが数多くございました。私どもとしても評価をしていく上でいかに客観的に評価を加え、いかに県民に分かりやすく伝えていくかが重要というところで、いただいた様々な意見・視点を参考にさせていただいて、検討していきたいと考えておりますので、引き続きご指導よろしくお願いいたします。

 

 牛山部会長:大変重要なご意見を沢山いただきまして、この評価もよいものになっていくのではないかと思います。また今後、内容の審議に入っていくことになると思いますので、その際はよろしくお願いいたします。以上を持ちまして本日の会議は終了させていただきます。熱心なご審議ありがとうございました。
会議資料

資料1_かながわグランドデザインの進行管理について[PDFファイル/230KB]

資料2_かながわグランドデザイン評価報告書様式案[PDFファイル/341KB]

参考資料1_かながわグランドデザインの評価について[PDFファイル/371KB]

参考資料2_総合計画の策定等について(答申)[PDFファイル/205KB]

参考資料3_今後のスケジュール(予定)[PDFファイル/101KB]

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