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更新日:2018年8月27日

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第115回神奈川県総合計画審議会 審議結果

第115回神奈川県総合計画審議会の審議結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

 
審議会等名称 第115回神奈川県総合計画審議会
開催日時 平成27年5月29日(金曜日)16時00分から18時00分まで
開催場所 神奈川県庁本庁舎3階 大会議場
出席者 清家篤、牛山久仁彦、斎藤聖美、大賀圭治、大久保一郎、金子勝、関ふ佐子、
川名和美、広瀬研吉、石井紀彦、篠原正治、角野?子、丸山善弘、木村麻紀、
大矢明夫、いとう康宏、楠梨恵子、佐々木正行、新堀史明、松崎淳、八木大二郎、
山口貴裕
〔計22名〕(順不同)
次回開催予定日 未定

問い合わせ先

政策局政策部総合政策課計画グループ 金岡

電話番号045-210-3061(直通)

ファックス番号045-210-8819

審議経過(議事録)

(事務局が、委員数30名に対しこの時点で22名の出席を確認し、半数を超えるため審議会が成立する旨発言。)

 

1 開会

 清家会長:ただいまから、第115回神奈川県総合計画審議会を開会いたします。本日、傍聴人が2名いらっしゃいます。当審議会は原則公開ですので、ここで入場していただきます。まず、議事に入ります前に、これまで副会長をお願いしていた江口隆裕委員から委員辞任の申出があったことから、後任の副会長に牛山久仁彦委員を指名いいたしましたので、ご了承願います。また、今年度この当審議会に初めてご出席される委員をご紹介いたします。関ふ佐子委員、大矢明夫委員、いとう康宏委員、楠梨恵子委員、佐々木正行委員、新堀史明委員、松崎淳委員、八木大二郎委員、山口貴裕委員です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2 議事

議題1 「かながわグランドデザイン実施計画(素案)」について

 清家会長:それでは、議事に入ります。議題1「かながわグランドデザイン実施計画(素案)」についてでございます。「かながわグランドデザイン」につきましては、ご案内のとおり、平成26年度末に実施計画の計画期間が終了しており、前回の当審議会において、計画期間3年間の結果をとりまとめた「かながわグランドデザイン点検報告書」の審議を行ったところでございます。その結果などから顕在化した新たな課題等への対応を図るため、4月20日に新たな実施計画の策定等について、知事から当審議会へ諮問がございました。委員の皆様には、これから闊達なご意見をいただきながら、新たな実施計画の策定について審議を進め、答申のとりまとめをしてまいりますので、ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。なお、実施計画の素案につきましては、先月の下旬の4月28日に計画策定専門部会において、既にご議論をいただいておりますので、本日の審議に先立ちまして、部会での検討の内容について、部会長である牛山委員からまずご報告をしていただきたいと存じます。それでは、牛山委員よろしくお願いいたします。

 

 牛山副会長:それでは、私から部会での検討内容についてご報告いたします。さる4月20日に黒岩知事から、総合計画審議会の清家会長あてに「かながわグランドデザイン実施計画」の策定について諮問がありました。これに伴い総合計画の策定に関する調査検討を行う計画策定専門部会を開催することとなりました。また、計画策定専門部会の委員には、計画推進評価部会の委員と同じ委員が指名されたことから、両部会の同時開催となりました。

その部会において、事務局から新たな実施計画の素案が示されましたので、素案の内容に基づき疑問点や検討すべき事項について議論をいたしました。また併せて事務局が諮問の翌日から素案の内容を公表して県民意見の募集を行っているとの報告もありました。それでは、まず事務局から素案の内容について説明いただき、そのあと私から部会において、どのような意見があったかご報告させていただきます。では、事務局から説明をお願いします。

 

( 事務局から資料および参考資料について説明 )

 

 牛山副会長:それでは、部会で行われました議論の内容について、私からご報告をさせていただきます。お手数ですが、配付しました資料1を併せてご覧ください。まず、資料1の1ページ目の「策定にあたって」ですが、この部分について、「実施計画策定の主な背景」のなかに、もう少し県独自の背景を示した方が良いのではないかとのご指摘がありました。また、この実施計画の計画期間の最終年度の2018年とオリンピックが開催される2020年、基本構想の終期である2025年などの関係性が分かりにくいので整理をした方が良いのではないかとのご指摘もありました。次にプロジェクトに関するご意見ですが、資料8ページのプロジェクト1「未病」に関してですが、記載されている「未病センター」の周知についてはどのように行っているのかとのご質問や、また、未病センター等で専門性を持たない者がカウンセリングを行うことの危険性などのご指摘がありました。次に資料9ページのプロジェクト2「医療」について、訪問看護ステーションの看護師によるケアが重要になっている現状がありますので、地域で働く看護師数を増やしていくことの必要性、また、大学の看護学科の定員を増加させる必要性があるのではないかとのご指摘もありました。次に資料11ページのプロジェクト4「障がい者福祉」ですが、ここでの障がい者の就労支援については、資料27ページの「雇用」のプロジェクトに記載のある、障がい者の就業、職場支援と同様の記載が必要ではないかとのご意見がありました。次に資料14ページのプロジェクト8「産業創出」ですが、ここでは、部会の複数の委員から、もう少しベンチャーの支援について盛り込んではどうかとのご意見がありました。資料15ページのプロジェクト9「海外展開」ですが、ここの記載にベトナムなどとのアジアとの関係を深める交流の推進といったように、ベトナムという記載が何度かでており、なぜベトナムなのかといった理由をたずねるご質問がありました。また、神奈川県は友好地域としてドイツと提携しており、そのようなことも記載してはどうかといったご意見もありました。次に資料17ページのプロジェクト9「マグカル」ですが、マグネット・カルチャーの略語で知事も推進している取組みですが、ここでの記載を「マグカル」としても分かりにくく、もう少し説明が必要なのではないかといったご指摘がありました。プロジェクト10「農林水産」では、農林水産業に従事している方々と、地域ならではの個性ある売り手のマッチングをしっかりしていく必要があるのではないかとのご意見がありました。次に資料24ページのプロジェクト14「子ども」ですが、ここには子育て支援等の推進が記載されていますが、保育士や教員の環境整備をしっかりやっていくことも必要ではないかとのご指摘がありました。また、未病の取組みと関連して、子どもの頃から生活習慣を確立させることの大切さや子どもの貧困と教育をつなぐ支援が必要ではないかといったご意見がありました。次に資料27ページプロジェクト17「雇用」ですが、外国人の人材の育成、活用については、実施にあたっての懸念や配慮など考えるべき事項が色々とあるのではないかとのご指摘もありました。次に資料29ページのプロジェクト18「地域活性化」ですが、ここに県西地域や三浦半島といった地域が記載されていますが、このように個別の地名を出すことの是非については賛否両論が出されました。また、商店街の取組みについても、地域産業の必要性といった視点をしっかりと持って取り組む必要があるといったご意見がありました。最後に資料の34ページのプロジェクト23「都市基盤」ですが、ここでは、地域の足の確保のための取組みも盛り込めればよいのではないかといったご意見がありました。大まかではございますが、私からのご報告は以上とさせていただきます。また、その他のご意見につきましては、参考資料4をご覧いただければと思います。それでは、ご審議のほどよろしくお願いします。

 

 清家会長:それでは、ただ今のご報告を踏まえまして、審議をお願いいたします。できるだけ多くの方からご意見をいただきたいと思います。今回は1回目の審議ですので、ご質問や忌憚のないご意見をいただいて、今後、実施計画に反映させ内容を充実させていきたいと思いますのでよろしくお願いします。では、ご発言のある方は挙手をお願いいたします。

 

 広瀬委員:大変、良い原案をお作りいただいていると思います。3点ほどコメントをさせていただければと思います。まず、医療のところですが、今、我が国はノーベル賞を受賞された山中先生のiPS細胞など再生医療が国全体として非常に積極的に取り組まれていると思います。ただ、日本全体から見るとやや西の方が、より積極的な状況でございますが、やはり先進県である神奈川県でも最先端医療の推進ということでiPSを活用した再生医療などを意識して積極的に取り組んでいただくことが必要かと思っています。2点目は、エネルギーの関連でございます。経済のエンジンの最初にエネルギーを持ってきていただいていることは、非常に力強い事であると思います。資料1の13ページに水素エネルギーの導入促進ということで、水素ステーションなどの導入促進がございます。これは日本の大手自動車メーカー、世界の大手自動車メーカーが水素を燃料とする燃料電池自動車にターゲットをおいて積極的に進めております。ただ問題は、ここに書いてあります水素ステーションがなければ燃料電池自動車も動かない訳でございまして、神奈川県が積極的に水素ステーションの設置について国等と連携して、また場合によっては世界の先進的に取り組んでいる地域と連携するなどして取り組んでいただければと思います。

それから、全体で23項目があるわけでございますが、プロジェクト5の「エネルギー」、プロジェクト22の「環境」、23の「都市基盤」、この3つの項目は密接に関係しますので、相互の連携を図りながら進めていくことが必要ではないかと思います。

最後に1点だけ、国際展開でベトナムと連携を進めていくといったアジアに向いた連携というのは非常に重要な事だと思います。国もさくらサイエンスプランというもので、科学技術の分野で青少年をアジアから招へいする計画に支援しており、日本の地方自治体でも、例えば愛知県、京都府は既にそのプログラムを活用して、アジアからたくさんの青少年を受け入れています。神奈川県もそういうプログラムを活用してアジアから青少年を積極的に招へいするということに取り組むことも重要ではないかと思います。以上でございます。

 

 清家会長:それでは関委員どうぞ。

 

 関委員:今回、委員をさせていただきまして、神奈川県民なのですが、恥ずかしながら初めて「かながわグランドデザイン」を読ませていただきました。これまで様々な議論があった中で今回の実施計画を立てられていると思いますので、未熟な意見かもしれませんが、初めて見るものとして、どのような印象をもったかをお伝えするのが、私の役割だと思いまして、前回の部会以来、少し全体について意見を述べさせていただきました。まず初めにグランドデザインを読ませていただいて感じたのは、基本構想との関係や、各項目の関連性が分かりづらく、何となく、すんなりと入ってこないというものがありました。これを解消するため、最初に相関図のような形で全体の見取図のようなものを入れることで、せっかく計画した内容も入っていきやすいのではないかと思いました。例えば、最初に目指すべき「神奈川の姿」を提示し、さらに現在の姿を提示し、これまでの背景を書き、そしてプロジェクトの柱と戦略を書いて、それがその後の4年後の姿やオリンピック、さらにその先の「神奈川の将来像」と設定しているものに、どういうふうに繋がっていくのかということを明示すれば良いのではないかと思いました。そうした観点から見ていきますと、背景のところを、もう少しプロジェクトと関連付けて整理をすると分かりやすいのではないかと思いました。例えば、健康寿命の柱と結びついて最終的に4年後の姿として、「未病を治し、健康長寿を実現」というように、全部つながる形で整理していく、もちろん、色々な背景がありますので、普遍的に関連しているものもありますが、こうした整理も一つあるのではないかと考え、もう少し背景のところを整理してみてはどうかと思いました。もう一つ、分かりづらかったのは、プロジェクトの柱と神奈川の戦略との関係です。神奈川の戦略はプロジェクト横断的なものだということを伺いましたが、そうだとすると、それが分かるように明確に明記し、柱とともに走っていることを見やすくした方がよいのではないかと思いました。また、神奈川の将来像として掲げている3つの点の中で、3番目の「県民総力戦でつくる神奈川」というものは、将来像というよりも、これがあって将来を築いていくというもので、他のものと性格が少し違うのではないかと考えました。そうすると、これは柱を進めていく上で、ずっと繋がっているものだということを明確にするために、最初の「策定にあたって」のところで、もう少し分かりやすく明示するとよいのではないかと思いました。他に見出しの表現などについて、例えば県名を変えれば、どこの県のものか分からなくなるような書きぶりではなく、神奈川らしさを示すようなサブタイトルですとか、4年後の姿のタイトルも、例えば「海も山も洗練された首都圏のオアシス」というような形に変えた方が良いのではないかと思いました。最後に、「障がい者福祉」ですが、先ほどの前回の部会意見にも出ていましたが、確かに福祉の面も大きいですが、具体的に挙げられている施策を見ても、障がい者の場合は雇用ですとか、権利擁護、自立を支援する側面の方が強いので、これは「健康寿命」の柱よりも、「ひとのチカラ」の方に持ってきたほうが良いのではないかと思っています。そういう意味では、高齢者も同じように「ひとのチカラ」に入れたいのですが、柱を一つ立てるのが難しいのであれば、高齢者は「高齢者福祉」として残し、分けるという選択もあると思いました。

 

 清家会長:では、さらに委員の皆さんのご意見を伺って、事務局のほうから必要な部分については、お答えいただきたいと思います。他にご意見はございますか。

 

 大賀委員:大きくは2点、実際は3点あります。ひとつは、私の専門であります農林水産分野のことで、プロジェクト10「農林水産」の関連です。ここの数値目標として「新たな販売契約数」や「ブランド数」という概念を使用していることです。これらは抽象的な数のため、数がそろえばいいというイメージになっていますが、実際には、それに伴う売上高のほうが大事ではないでしょうか。数を勘定したらどれくらいだったのかという大雑把な数字よりも、売り上げのほうが大事ではないかという印象を持ったということが一つです。それから、もう一つは、今、農協が新しく、どうあるべきかが大問題になってきています。農協自体も変わらなければいけないのですが、その農協の取組みとの連携という側面を、どこかに記載してはどうかということです。それも、その取組みなり数値目標なりにおいて、売り上げという具体的な形を出してほしいということです。だれの売り上げを対象にするかという問題もありますが、実際、農産物の販売では、農協が圧倒的な力をもっていますので、そこで捉えるということも含めて、農協との連携を図っていくという点でも、売り上げのほうが取り入れやすいのではないでしょうか。数だけでは非常にマイナーなものが並んでしまい、売り上げがないものの数を上げても仕方がないのではないかと思いました。これは農林水産の関連です。最後にもう一つ、高齢者福祉の数値目標に「特別養護老人ホーム整備床数」がありますが、これは私には、まだハードにとらわれているという印象です。大事なのは、プロジェクト「子ども」の「保育所等利用待機児童数」という言葉のように、高齢者の場合でも待機者がどれだけいるかということです。利用者の立場から言うと、どれだけ施設があるかではなくて、どれだけ需要に応じてといいますか、希望に応じて入れるかということです。私が聞いたところでは、何年も待たなければいけないという状態で、非常に深刻な状況にあると理解しています。需要に応じて整備しなければいけないので、施設を作ることが目的ではありません。プロジェクト「子ども」のところの待機児童数というのは非常にわかりやすい数値目標だと思いますが、特別養護老人ホームについても、待機者数なのか、待機者の率なのかは分かりませんが、そのような数字のほうが時代に即した目標ではないかと思いましたので、ご意見申し上げます。以上です。

 

 清家会長:ありがとうございました。それではここまでのところで、何か事務局からお答えいただけることはございますか。

 

 中谷総合政策課長:色々とご意見をいただき、ありがとうございます。広瀬委員からは、医療、エネルギー、基盤整備についてのご意見がありました。実施計画に掲げたプロジェクトについて、積極的に取組みを進めてほしいとのご意見と受け止め、その方向で進めていきたいと考えています。関委員からは、相関図的なデザインにして見直してほしいとのご意見でしたので、工夫していきたいと考えています。また、背景の並びについてのご意見もありましたが、ここは、基本構想の「神奈川を取り巻く状況」の指標と整合を図ってきたとの状況があり、そうした事情をご理解いただきたいと思います。その他のご意見につきましては、今後の参考にさせていただきます。また、農林水産の関係で大賀委員からご意見をいただきました。数値目標として「売上」を掲げてはといったご意見でした。「売上」をしっかりと把握できるのかといった問題はありますが、まずは売上等の実態を勘案し、ご意見として受け止めさせていただきたいと思います。

 

 清家会長:では、引き続きご意見はございますか。

 

 大賀委員:高齢者施設の待機についてはいかがですか。

 

 中谷総合政策課長:高齢者の対応がハードに偏っているのではといったご意見ですが、数値目標については、総合計画だけでなく、個別計画とも整合を図っている状況があります。高齢者に係る目標については、高齢者福祉計画とも整合を図っており、大賀委員のご指摘は、ハードの数値目標ではなく、待機児童ゼロといった人に着目した数値目標が、今の時代にあったものではないかとのご指摘でしたので、所管部局につなげて検討してまいります。

 

 清家会長:大賀委員よろしいでしょうか。それでは川名委員、丸山委員の順で発言をお願いします。

 

 川名委員:未病という言葉は、注意深く見ていれば見かける言葉ですが、一般的にはまだ解説がないと分かりにくいと思います。また、産業支援の部分で、ベンチャー支援をしっかりと打ち出した方がよいとのご意見がありましたが、私としても賛同します。ベンチャー支援だけではなく、日本の企業の99.7%を占める中小企業の産業施策を色濃くだした方がよいと思います。女性については、東京都をはじめ、様々なところで女性、高齢者、若者の起業支援が行われており、こうした起業支援は飽和状態となっています。そうした中、インターネットを使った在宅勤務や自宅を改装して美容関係の仕事を行うといった形が増えています。こうした働き方を雇用あるいは女性といったプロジェクトに盛り込んではどうかとも思いました。

 

 清家会長:丸山委員お願いします。

 

 丸山委員:先程の関委員の意見で、グランドデザインを俯瞰してみたときのイメージというのは、非常に必要だと感じました。その他2点ほど発言させていただきます。1つは、項目を出されるときの数字の1から3には優先順位といった重みが感じられます。資料9ページに「医療」とありますが、県民として暮らしていて、地元のいろんな人たちから話を聞いた中で、神奈川県の医療の取組みの一番が最先端医療の推進となっているが、今の神奈川県の状況からするといかがでしょうか。地域の医療が他の都道府県より充実している神奈川であれば納得できますが、決してそうでもありません。取組みの方向性としてそういったものを出されるのはいいのですが、まずは、医療体制の整備、人材の確保をしっかりやっていただきたいということが県民の気持ちとしてあります。 それから、もう一つは、実施計画の柱が5つあり、それぞれのプロジェクトも沢山ありますが、それぞれのところをしっかりやっていくことも大切ですが、1つのプロジェクトだけでは、課題が解決できないことも多くあると思います。その際の連携と言うか、課題を違う視点で検討するような場などについて、どんなふうに考えていらっしゃるのか。また、そのような視点も位置づけた方がいいのではないかと思います。例えば、高齢者福祉について、消費者団体の立場から地域社会の今の課題は何かと認識しているかと言うと、1つは、助け合いであり、福祉であり、医療であり、健康づくりであり、それが、生きがいづくりだと認識しています。これが地域社会で一番大切だと思っています。健康生きがいづくりと言うのは高齢者福祉のところにありますけれど、高齢者福祉の生きがいづくりと、後の方に出てくるまちづくりだとか、安全安心だとか、経済だとかという視点でこのテーマは考えられると思います。だから、そういうのを個々のプロジェクトだけで終わらせるのではなく、他の分野でも関連付けて考えたりすることも必要であると思います。そんなところを検討する場をつくったりしておくと、こぼれ落ちることはなくて、豊かな中身が出来ると思います。言い換えれば、例えば、ここに書いてあるまちづくりというものを、もう少し幅の広い中身で見ていただくとありがたいと思います。

 

 清家会長:ありがとうございました。他に何かご意見ございますか。金子委員お願いします。

 

 金子委員:先ほどの関委員のご意見で何となく何故すっきりしないのか多少よくわかった面があります。実施計画を5つの柱にくくっているというのは、このプロジェクトの柱との関係で5つとなりますが、冒頭の計画の背景として述べられている5つには対応していないと感じます。1の人口構造の変化や暮らしをめぐる様々な問題は、いわゆる災害の問題であるとか、犯罪、安心安全みたいな問題と、これと、2、3、4は、作業に関わるような項目になっていて、それが、必ずしもプロジェクトの5つの柱と対応していないのです。それから、神奈川の戦略の1と2は、実は特区で出ているプロジェクトで、3と4は、グローバル化とか、地方創生とかいう理念なので、この4つの戦略が一貫した姿になっていない、さらに、めざすべき4年後の姿というのがまた分かりにくいのは、5つの柱に対して、3だけが対応していないのです。3は、プロジェクトで言うと、8とか19とかいろんなものが、ごちゃごちゃ入ってきていて、1,2,4,5,6が、そのまま5つの柱にプロジェクトに対応しているわけです。それでなぜ3が入ってくるのかという理由がよくわからなくて、全てのプロジェクトの柱と目指すべき姿と、それでは、戦略的なものは、何か特別な意味づけをして、4つ区別をしているのか、全体をこれだと、あたかも全ての計画が、5つの柱と4つの戦略が相互にだぶっているように見えるのです。しかし、1と2は、例えば、ヘルスケアニューフロンティアの推進と言う時に、神奈川の都市部では、先端産業を育成しましょうという話であてはまりますけど、むしろ、高齢化が進んでいるような神奈川の西部とか、少し下の方などそういうところは、むしろ、非常に地味な地域包括ケアの仕組みを一生懸命つくるような話だと思いますし、ロボットだけを強調していますけど、それは相模原の特区がそうなだけで、それは環境やエネルギーというところと全然対応していないわけです。そういういうふうに考えると、無理やり戦略特区を位置付ける、あるいは、グローバル戦略や地方創生など4つの戦略というのが、どういう位置付けなのかというのが全体として分かりにくいです。つまり、5つの柱というのは、プロジェクトを分類したときに分かりやすく、4年後のあるべき姿というのは、3を除くと、この5つの柱に全て対応していて、対応関係がわかりにくくなっています。プロジェクトの実施計画の冒頭の5つの要因が、5つの柱に対応しているかといえば対応していない。それでは、5つの柱が神奈川の戦略に対応したものなのかといったら対応していない。という関係になっているので、それでは冒頭の5つは、例えば、5つの柱なり戦略を位置付けるときに、こういう要因だと、要因だけ挙げるのではなくて、こうだから、こういう5つの柱にしましたとか、4つの戦略を立てましたという説明がないので、5つの背景、5つの柱、それから、プロジェクトがあって、4つの戦略、あるべき姿は6つ、それぞれの対応関係がずれていて、視点がずれているので、その間の関係の説明がないので、読んだ感じで、みんなもうひとつすっきりしない感じというのを持つのではないでしょうか。だから、どうするということを言いたいのではなくて、もう少し視点を整理して、それぞれの柱というのがどういう意味があって、それぞれがどう対応していて、ずれが何で生じているのか、納得できるように説明していただけると、多分、多くの人にもっと分かりやすく受け止めてもらえるのではないかなというふうに思いました。

 

 清家会長:ありがとうございました。他に意見ございますか。よろしいですか。それでは、まず、これまでのところで、事務局からお答えいただけますか。

 

 二見政策局長:今の金子委員のずれの問題につきましてですが、実は先日の県議会で内容を見ていただいた時も、同じようなご指摘をいただきました。我々も、背景や目指すべき姿、プロジェクト、神奈川の戦略について、もう少しひとつひとつストーリーをきちんと説明できるようにしようという観点で、それぞれのプロジェクトの柱の記載ですとか、それぞれの関係がわかるように見直しをしていこうと考えています。ただ、目指すべき姿を6個つくって、柱を5つつくって、背景をいくつか載せてなど、数をきちんと合わせていくというところまでは、もしかしたらできないかもしれませんが、プロジェクトの柱の方から見た後ろの関係と前の関係は、きちんと整理し、いずれにしても、わかるようにしていこうということで、作業することにしております。次回、また、案として整理したものを見ていただいて、ご意見をいただけたらと思っております。

 

 清家会長:はい。金子委員よろしいでしょうか。

 

 金子委員:県の実施計画というのは、すべての地域をカバーし、あらゆる政策をカバーしなければならないので、どの県を見ても網羅的になります。それを5つなり6つに分類をしたということは分かりやすく、これはどこの県でもあるパターンです。5つの背景、つまり神奈川県が置かれた、産業集積であるとか、特区に指定されているなど、神奈川が置かれている条件がどのように踏まえられていて、通常はプロジェクトを5つに分類すれば、その中に細かい政策があって、包括的に全部やっていて見やすくしてある、そういう工夫と受け止めれば素直に受け止められます。5つの背景というのは神奈川の特殊な状況と考え、さらにここに出ていないのは、産業の創出の中で黒岩知事はエネルギーを重視してきたことと、新しく特区が指定されてきた、こういう条件を踏まえると、戦略的にこういうところが重点となり、そこに無理やりすべてのプロジェクトを位置付け直そうとするので無理があるように感じるのだと思います。むしろ、こういった理由で戦略的に県が重視せざるを得ない項目を別立てで書いているだけで、全てのプロジェクトの番号が入ってくるのがどう見ても不自然です。そこは、戦略というものの位置付けを、しっかり理由を付けて説明したほうが、無理やり全部が対応しているようにすると、5つの柱と4つの戦略がどういう関係なのか全く分からなくなってしまいます。それから、めざすべき4年後の姿を6つにしてありますが、一番理解できないのは3です。対応しているものが分かりません。5つの柱に対応するのであれば3はいらないように感じます。4つの戦略を特に重視しているのであればそれを明示して、5+1にすればいいわけです。関委員の説明だと、柱と戦略の両方が、めざすべき4年後の姿の6つに流れてきているようになっていますが、4つの戦略がどこに流れているのか分かりません。整理の仕方として、まず、政策は5つに分類しました。しかし、神奈川の置かれた特殊な条件があるので戦略は重点的にこういうものが置かれています。全体として戦略と5つの柱に合わせてくる。それをどのように表現して4年後のあるべき姿かと表現してもらえると、読み手としてはすっきりします。何かすっきりしないのは、4つの戦略に全部入り、5つの柱に全部入り、6つの姿がどれに対応しているか分からないがめざすべき姿になっているので、対応関係が不明です。ならば最初の5つの背景を踏まえて何かできているかというとその対応もよく分からないという関係なので、普通にある県の総合計画は、5つの柱と20数個の実施計画というのがよくあるパターンです。よくあるパターンを特色付けるのにわざわざ5つの背景と戦略を決めたら、それをきちんと説明して、4年後のあるべき姿を説明していただく、それで対応関係が明確になれば読んでいる県民としてはすっきりするのではないでしょうか。色々と申し上げましたが、読み手として考えるとそう感じます。

 

 清家会長:川名委員、丸山委員からもご指摘がございましたが、事務局からはいかがでしょうか。

 

 中谷総合政策課長:ありがとうございました。川名委員からは、未病の言葉自体が一般にまだ浸透していないのではないか、もう少し解説を加えた方がいいというご指摘でした。私どももそこは認識しており、資料の一番初めに未病という言葉がでてくるところで解説を加えています。実施計画の2ページ、(3)実施計画策定の主な背景の中で、「未病を治すという取組みをしています」という言葉が出てきているので、ここで一番初めに解説を加えています。資料の中段になりますが、健康状態というのは、ここからは健康でここからは病気といったものではなく、区分できない、連続的に変化しているそういった状況を未病と呼んでいるという解説を加えているのですが、もう一度全体を見て、解説を加えた方がいいのかというところを検討していきたいと考えています。二つ目に、ベンチャー支援の話がありました。資料の14ページのところですが、部会長からも説明がありましたように、部会でもいろいろなご意見をいただいておりますので、それを受け止めて、もう少し充実した記載ができないか検討しているところです。最後に、女性の起業等の話がありました。おっしゃるとおり、女性の起業等の取組みには着目をしておりまして、23ページのところに、女性というプロジェクトがございます。そこで本県の具体的な取組みとして、指矢印の上から2つめ「女性が開発に貢献した優れた商品を広くPRすることで、女性の活躍・登用を進めます」としており、県では、なでしこブランドとネーミングして、積極的に推進しておりますので、そちらの方でご意見を受け止めて頑張っていきたいなと思っております。丸山委員からは、数字(具体的な取組み)の1、2、3の優先順位ということで、具体的には9ページの医療のところで、最先端医療の順番はいかがかというお話を伺いました。私どもが最先端医療の取組みを筆頭に使わせていただいたのは、37ページにもございますが、先ほどから何度か話題になっております、神奈川の戦略の筆頭にかかげている、ヘルスケア・ニューフロンティアの推進の取組みで、超高齢社会を迎えた中、新しい社会システムが必要ではないか、今までの仕組みが通用しなくなることから、その具体的な取組みとして、国家戦略等を活用して、最先端医療の追及と未病を治すという取組みの2つを融合して取り組む政策をヘルスケア・ニューフロンティアと言っていて、非常に力を入れて推進しています。そういったこともあり、最先端医療というところに重点をおいて取り組んでいるので、ここで筆頭に掲げさせていただいたという背景があります。最後に、まちづくりの話がありました。この戦略でも複合的に取り組むいくつものプロジェクト、代表格みたいなものをここに掲載しています。この中にもまちづくりの視点をおいたプロジェクトが掲げられているので、こういったかたちで、いろいろな取組みを複合的に取り組んでいきたいなと考えています。

 

 清家会長:ありがとうございます。それでは、できるだけ多くの委員のご意見を伺いたいと思いますので、先に進みたいと思います。他にご意見いかがでしょうか。

 

 角野委員:プロジェクト編を見せていただいて。従来から問題になっていたと思いますが、このプロジェクトすべてが県民一人ひとりのためであり、この計画を県民が見るということを予想して作っているということになっているのですけれども、先ほど未病という話も出ましたけれども、非常にわかりにくい言葉が多いです。どこかに言葉の説明のための索引のようなものを入れていただかないと、開いてみると私たちの専門家であっても、コグニサイズとか、防災のシェイクアウトなどすぐには分からないものがあります。また、非常にカタカナが多いです。カタカナをやめて、日本語に直せるものは、一般的に使われているものであれば、全部日本語に直していったほうが、すべての人が同じような解釈をしていくから、その方がいいのではないかと言われた時期もありましたので、それはお考えいただきたいと思います。それから、私も医療関係として、この未病というのが、先ほどのお話があったように、非常に分かりにくいし、取り組みにくいこともありますが、未病が本当に健康のねらいであれば、子どもの方にずっと入って行って、今一番問題になっている子どもたちの運動能力の低下など、そのような観点もいれていただいたらと思います。また、障がい者のところは、いつも雇用率というものなのですけれども、障がいのある方たちの就職を見ていると、雇用率というよりは、雇用はされるけれども、いかに持続していくか、続いていかないことが問題になってくることが多いので、雇用率ではなくて、そのあたりの数字が出てくればいいかなと思いました。あと先ほど再生医療に取り組むという形もあるのではないかという話がありましたが、再生医療といえば、メディカルイノベーションというところかもしれませんが、これは学校を作るということなので、現在の神奈川では医学部系の学校を作るという考え方よりは、一番必要なことは研究所です。研究していくものがなければやっていけないので、再生医療がこうなったからすぐに使えますというものではないので、膨大な研究の積み重ねがあってできることですから、そのあたりの再生医療などを特区などに組み込んでいくのであれば、研究体制を整える考えもこの中に入れていただけたらと思います。

 

 清家会長:他にご意見はございませんか。牛山副会長、今まで議論について、部会との関係で何かございますか。

 

 牛山副会長:部会でも同じような議論がございました。県民への分かりやすさや全体の流れといった、県民の皆様にしっかりと分かりやすい形にしたほうが良いといった、共通の課題をいただきましたので、また、部会でも色々と議論しながら検討していきたいと思います。

 

 清家会長:他にご意見はございませんか。

 

 八木委員:総合計画、実施計画は単なる行政計画という意味ではなく、やはり県民や各種団体あるいは企業など、様々な主体の皆様と共通の認識を持って進んでいかないと意味がないと思っています。そういった意味では、本日、様々なご意見が出て、全体の計画として少し分かりにくい部分があるという意見があるわけですので、当局としてもう一度整理をしていただき、部会の委員の皆様にもご苦労をおかけしますが、もう一度、その辺りを検討していただき、次の会議に議題としてあげていただくことが一番重要なことだと思いますので、その点だけ意見を言わせていただきます。

 

 松崎委員:総合計画は、特に神奈川県の未来をある意味決めていくような重要な計画だと思います。それゆえに、地域や現場で今何が起きているかということを、しっかりと見据えて、未来に向かってどう進んでいくのか。先ほど、金子委員からもご指摘がございましたが、現状の把握とどこに進んでいくのかということについて、きちんとしたひとつの見通しをしっかりと持って、計画を具体化させていくことが必要だと思います。海外との関係という意味でも、神奈川はそういった背景で成り立ってきたという歴史的な経緯もありますが、一方で医療の面で様々なイノベーションを促進していくひとつの役割を果たそうという意味合いも非常にこめられています。そのこと自体というよりは、それを普遍化していく中で、海外からたくさんのお客さんを呼び込んで、重粒子線の照射といったところで、医療ツアーといったものまで、県が取り組んでいくということになってくると、計画の具体化という側面では、分からなくもないが、県民の皆様からすると、貴重な税金を使って、そこまですることが果たしてどうなのかという、新たな疑問も呼びかねません。そういったものが表された具体的なものがあるとするならば、そういったこともこの場に出していただき、事前に論議しなければいけない、後から議論がまき起こるようでは、いささかどうかと思われるので、その点も含めて、次回もございますが、しっかりとした議論をしていきたいと思っておりますので、意見として言わせていただきます。

 

 大賀委員:難しい言葉ということで、カタカナ用語のことを何年か前に私から意見を言わせていただきました。本日まだ取り上げていなかった言葉として、「マグカル」という言葉があります。マスコミに精通している知事の思いなのか、新しい言葉を使うというのは、若い人あるいは、活力ある社会を作りたい、新しいものをどんどん引き付けていきたいという側面があり、こういった難しいカタカナ言葉の「マグカル」を使おうとしているのか。「未病」ならまだ多少は知っていましたが、「マグカル」は、今回はじめて知りました。どうして、「文化芸術活動」と分かりやすく言わないのかと思う一方で、少し考えていた意味は、私は年寄りなので、新しい社会の活力を生み出していくようなことをやる計画の中で、このような言葉を使うのだから、年寄りがあまり水をさしてはいけないのかとも思いました。一方で思うのは社会全体が老齢化していって、私みたいなことを考える人たちは出てくると思います。つまりお年寄りが、自分たちも社会の一員だという気持ちを削ぐことも、こういった言葉の使い方にあるのかと感じています。私は反対しているということではありませんが、難しいカタカナ言葉を使うという社会的影響まで良く考えて、真剣に新しい言葉をこういったところで使うという意味合いをよく考えていただくことが非常に大事だと思います。標語的な新しい用語というのは、こういった計画などの特徴を浮き立たせるという側面を持っていますので、非常の大事なことだと思いますが、この計画に出てくる新しい言葉の使い方については、真剣に考えた上で、格好がよいだけでは、ことがすまないような問題だと思いましたので、一言申し上げます。

 

 金子委員:神奈川の戦略のことで、ヘルスケア・ニューフロンティアがありますが、神戸の国際フロンティアメディカルセンターの先例もありますし、国内には400余り国家戦略特区がありますが、事業の推進にあたっては、もう少しリアリティーのある現実的な、地域包括ケアの話もしましたが、根っこがしっかりあって、実現可能なものとして、下の二つがあると揃えたほうがいいと思っています。その辺を検証していただきながら、やったほうがよいのではないかと思いました。

 

 佐々木委員:プロジェクト編の中で、医療と高齢者福祉、一部障害者も含まれますが、現場で相談をうける、地域を回っていて一番問題になっていると私が思っているひとつに、医療と介護の連携の強化が必要だと非常に感じています。医療プロジェクトを見ると、最先端医療の推進など、先進的な取組みを書いていただいて結構ですが、医療と介護の連携について、高齢者福祉の地域包括ケアシステムの構築のところで、医療、介護、生活支援などのサービスの一体的提供といった、ここぐらいにしか記載がありません。介護側に押し付けてしまうようになってはいけないので、医療側でもっと、医療と介護の連携を理解してもらっているのでしょうが、保険の違いがあるにしても、もう少し将来を見据えると、医療と介護の連携の強化というところを強調したように実施計画に盛り込んでいただくようなことができないのかということを感じています。様々な計画がある中でも、そういった視点でも今後強く要望させていただきたいと思います。

 

 清家会長:それでは、これまでのところで、事務局から何かございますか。

 

 二見政策局長:大賀委員よりご意見のありました「マグカル」ですが、県議会からも同様のご指摘をいただきました。この言葉につきましては、少し意味が深いことからご説明をさせていただきます。この言葉が普及していると知事も事務局も考えてはおりません。それとは逆に「マグカル」という言葉をこの計画の中に使うことで普及させていきたいと考えています。それは、ひとつの戦略として、この計画書に載せることで普及させていきたいという思いがあり、ここに記載したからには、その言葉を広めていかなければならないという二重の意味を持たせながら、戦略的にこの言葉を使用しております。カタカナ用語として捉えていただくのではなく、柱の言葉はよく吟味した上で戦略のもとに使用しているということをご理解いただきたいと思います。よって、「未病」という言葉の分かりにくさと「マグカル」という言葉は位置づけが違うということはご理解をいただければと思います。

 

 中谷総合政策課長:角野委員からの子どもにも未病をというご意見をいただきましたが、ご意見を受けとめて検討させていただきたいと思います。雇用の関係については、持続させることが大切とのご意見をいただきました。合致した回答ではないかも知れませんが、数値目標において、持続性という視点は重視したいと考えており、職業技術校終了3ヶ月後の就職率を意識していくような数値目標も掲げているところですが、ご意見としては承りたいと思います。また、最先端医療については、研究が重要とのご発言でしたが、私どももそのように考えておりまして、医療のプロジェクトで臨床研究機能の強化というものを位置づけております。その他、八木委員と松崎委員からご意見をいただきましたが、計画策定にあたってのご意見としてしっかりと受け止めていきたいと考えております。そして、佐々木委員からは、医療と介護の連携についてもう少し検討してほしいとのご意見でしたので、所管局に伝えて検討したいと思います。

 

 清家会長:他にご意見はございますか。特にご意見が無いようでしたら、本議題の審議はここまでとさせていただきます。本日は、色々なご意見をいただきました。言葉の問題や実施計画の構成にかかわる問題、また、内容のポイントの置き方についてのご意見もいただきました。それらのご意見を踏まえまして、事務局において素案の内容を修正いただき、実施計画案としてとりまとめをいただきたいと思います。その他、事務局から何かございますか。

 

 二見政策局長:本日は、大変ご熱心にご議論をいただきまして、誠にありがとうございました。ただいま会長からもご発言いただきましたとおり、本日皆様からいただいきましたご意見や部会でのご意見、また、県議会、県民意見募集の結果を踏まえまして、この素案を次回は実施計画案としてご覧をいただきたいと思っています。また、計画書のつくりとしましても、現在、新しいデザインでの構成を進めております。本日ご審議をいただきました素案は、前回の計画にそった形式で作成をしておりますが、新しい計画では、もう少し見やすいものとしたいと考えデザインを変えていく予定でおります。その中で、本日も全体に関わる意見をいただきましたので、その辺りを解消するように取り組んでいきたいと思っておりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。本日は遅い時間までありがとうございました。

 

 清家会長:それでは、以上をもちまして本日の審議会を閉会いたします。本日はご熱心な討議をありがとうございました。
会議資料

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