第3回かながわ地球温暖化対策大賞受賞者の紹介

掲載日:2013年2月8日

かながわ地球温暖化対策大賞受賞者の紹介第3回かながわ地球温暖化対策大賞受賞者の紹介

「第3回かながわ地球温暖化対策大賞」は、平成24年7月3日から同年9月14日まで公募を行い、合計15件の応募をいただきました。同年11月28日に開催した「かながわ地球温暖化対策大賞審査会」(委員長:高村淑彦東京電機大学工学部教授)の審査を経て、次のとおり温室効果ガス削減実績部門4者、温室効果ガス削減技術開発部門3者の計7者を受賞者として決定しました。

 審査講評  受賞者紹介リーフレット

第3回(平成24年度)受賞者

  • 応募件数:15件
  • 受賞者:7者(温室効果ガス削減実績部門4者、温室効果ガス削減技術開発部門3者)
  • 表彰式の様子(平成25年2月4日)
                                                (部門別・五十音順)
応募部門No.事業者名
(カッコ内は実施場所)
取組みの名称
温室効果ガス削減実績部門1第一三共株式会社
(葉山町)
第一三共 「NEXUS HAYAMA」の建設
2第一生命保険株式会社
(大井町)
第一生命 新大井事業所の建設
3東京ガス株式会社
(横浜市)
東京ガス集合住宅版スマートハウス「磯子スマートハウス」の建設
4TOHOシネマズ株式会社
(県内5劇場)
空調のクラウド型遠隔監視/制御システム「GeM2」の導入
温室効果ガス削減技術開発部門5株式会社アマダ
(伊勢原市)
省エネ性、生産性に優れたエコプロダクツ(産業用金属加工機械)の開発
6富士ゼロックス株式会社
(横浜市)
スリープ状態からでも「待ち時間ゼロ」で利用できるイノベーティブな複合機システム技術の開発
7三菱ふそうトラック・バス株式会社
(川崎市)
小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」の開発

温室効果ガス削減実績部門(50音順)

第一三共株式会社
 第一三共 「NEXUS HAYAMA」の建設

 第一三共 受賞建物の写真 

平成23年1月に竣工した多目的滞在型交流施設「NEXUS HAYAMA」において、太陽熱利用システム(給湯、冷暖房)の導入や、アトリウムの自然換気システム、放射空調の採用など積極的に環境配慮型技術の導入に取り組んだ。また、クールヒートピットによる外気予熱のほか、屋上緑化、雨水の再利用も実施している。

この結果、神奈川県が提供する建築環境総合性能評価システム「CASBEEかながわ」において、最高のSランクであった。

 なお、竣工後は、BEMS(ビルエネルギー管理システム)による消費エネルギーの検証のほか、毎月1回アフターフォロー会議を開催し、事業者・運営者・設計者・施工者が協力して、持続的な運用改善を図っている。

第一生命保険株式会社
  第一生命 新大井事業所の建設

 第一生命 受賞建物の写真

 平成24年1月に竣工した第一生命「新大井事業所」において、奥行きのある高機能バルコニーの採用により、日射遮へい効果、外気冷房に適した空調機の屋外設置、緑の空間の確保を可能とした。また、トップライト(自然光利用)、ソーラーチムニー、太陽光発電設備(20kW)、昼光センサーによる照明制御などの導入により、再生可能エネルギーの積極的な利用を図っているほか、雨水利用や、エコマテリアルであるダンボールダクトの採用などを実施している。

 この結果、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)において、最高のSランクであった。なお、竣工後は、BEMS(ビルエネルギー管理システム)のデータ分析により、運用面での改善に取り組んでいる。

東京ガス株式会社
 東京ガス集合住宅版スマートハウス「磯子スマートハウス」の建設

東京ガス 受賞建物の写真

 「磯子スマートハウス」は平成24年3月に竣工した。自然の風と光を積極的に取り入れることで省エネ性と快適性を両立した「パッシブ設計」とし、再生可能エネルギー設備を最大限設置。具体的には、家庭用燃料電池(エネファーム)、太陽熱利用ガス温水システムSOLAMO(ソラモ)、太陽光発電設備(約25kW)を備えた分散型エネルギーを導入した。更に、集合住宅全体でエネルギー融通を行い統合制御 システムによる効率的な運用を実施、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)による居住者の省エネ行動促進という取組みにより、可能な限り「ゼロ・エネルギー住宅」を目指している。

この結果、横浜市建築物環境配慮制度における評価システム「CASBEE横浜」において最高のSランクであった。

 TOHOシネマズ株式会社
  空調のクラウド型遠隔監視/制御システム「GeM2」の導入

劇場の写真

 東日本大震災後の節電対策及び温室効果ガス削減のため、平成23年7月までに県内5劇場にクラウド環境で稼働する空調の遠隔監視/制御システム「GeM2」を導入した。本システムは、上映スケジュールに合わせて劇場内の空調運用をすべて自動化し、計測した室温 CO2濃度をもとに空調運転の最適化を自動的に実行することで、室内環境の快適性を損なわずにエネルギー使用量を削減するもので、本部では、全店舗の空調稼働状況やエネルギー削減効果等をリアルタイムに確認することが可能である。

これらの取組みとともに、ロビーや通路の一部照明のLED化にも 取り組んだことにより、システム導入前と比較して、年間1,000トン以上のCO2削減(削減率25%以上)を実現した。

 

温室効果ガス削減技術開発部門(50音順)

株式会社アマダ
 省エネ性、生産性に優れたエコプロダクツ(産業用金属加工機械)の開発

 受賞製品の写真                             

 平成23年に省エネ性、生産性に優れたファイバーレーザマシン(FOL-3015AJ)とパンチ・レーザ複合マシン(ACIESシリーズ)を開発し、販売を開始した。前者(FOL-3015AJ)は、レーザマシンメーカーとして世界で初めて自社開発したファイバーレーザ発振器を搭載しており、消費電力及びCO2排出量を従来機(CO2発振器搭載タイプ)比約80%削減している。

 後者(ACIESシリーズ)は、CO2発振器及びチラー(発振器冷却装置)の独自制御により、同従来機比約50%削減している。新製品の開発にあたっては、全て社内の製品アセスメント(省エネ・省資源など8項目評価)を通過させており、特に省エネ性、生産性に優れた機械を独自の「エコプロダクツ」として認定しているが、本製品群もその一つである。

 富士ゼロックス株式会社 
  スリープ状態からでも「待ち時間ゼロ」で利用できるイノベーティブな複合機システム技術の開発

 受賞製品の写真                            

平成23年にスリープ状態からでも体感上「待ち時間ゼロ」で利用できる複合機を開発し、販売を開始した。本技術は、「カタログ性能値が どんなに良くても、実際のオフィスでは使用上の利便性を優先して、 省エネ状態であるスリープモードが活用されていないケースが多い」と いう実態を踏まえて開発されたものであり、(1)独自の人感センサ技術(Smart WelcomEyes)、(2)使用する部分のみ通電する部分通電技術(スマート節電)、(3)スリープモードからの高速復帰技術の統合により、ストレスフリーで快適なエコの実現を図っている。

これらと、既に開発済みのトナー低融化技術、省エネ定着技術の組み合わせにより、1台当たりの消費電力及びCO2排出量を約87%削減できる見込みである。

三菱ふそうトラック・バス株式会社
 小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」の開発

 受賞製品の写真                            

 平成24年に燃費性能の飛躍的な向上を実現する新型ハイブリッドトラックを開発し、販売を開始した。本車種では、新たに開発した世界初の「ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション」を採用し、小型軽量なラミネートタイプリチウムイオン電池の採用による電池容量の増加、制御技術の高度化などにより、高性能なハイブリッドシステムを確立している。

 これによりクラストップの低燃費を実現し、 ディーゼル車比約20%、従来型ハイブリッド車比でも10%以上の燃費改善効果が見込めるほか、同時に、モータークリープ走行やアイドリングストップ&スタートシステム(停車時のエンジン自動停止)による低騒音化、低排出ガスも実現している。

審査講評

 ご紹介いただきました、「かながわ地球温暖化対策大賞審査会」の委員長をさせていただいております、東京電機大学の高村でございます。

 第3回かながわ地球温暖化対策大賞における講評を述べさせていただきます。

 「かながわ地球温暖化対策大賞」は、神奈川県地球温暖化対策推進条例に基づき、地球温暖化対策の推進を図ることを目的として、県内で温室効果ガスの排出削減に優れた取組みをされた企業などを表彰するために、平成22年度に創設され、今年度は第3回目の表彰となります。

 この「かながわ地球温暖化対策大賞」は、大きく2つの部門からなっており、事業活動の実施や、建築物の新築などにおける温室効果ガス削減の取組みを対象とする「温室効果ガス削減実績部門」と、地球温暖化対策に寄与する技術開発や製品・サービスの提供などを対象とする「温室効果ガス削減技術開発部門」で構成されております。

  昨年の7月3日から9月14日まで公募を行った結果、「温室効果ガス削減実績部門」に8件、「温室効果ガス削減技術開発部門」に7件の計15件のご応募をいただきました。

  11月28日に開催した「かながわ地球温暖化対策大賞審査会」において、ご応募いただいた15者について審査を行ったところ、いずれも意欲的なものであり、甲乙つけ難いものも多く、審査会としても大いに悩みましたが、議論の末、温室効果ガスの削減効果や、先進性・独自性などの面で特に優れた取組みをされた、「温室効果ガス削減実績部門」の4者、「温室効果ガス削減技術開発部門」の3者の計7者を受賞者として選考いたしました。

 それでは、個々の受賞者について、簡単にご紹介させていただきます。

 まず、「温室効果ガス削減実績部門」では、温室効果ガスの削減に寄与する建築物として選ばれた「第一三共株式会社」、「第一生命保険株式会社」、「東京ガス株式会社」の3者の建築物は、いずれも、建築環境総合性能評価システム「CASBEE(キャスビー)」で最高のSランクと、きわめて優れた環境性能を有しています。

 こうした高い環境性能に加え、第一三共株式会社の多目的滞在型交流施設「NEXUS(ネクサス)HAYAMA(ハヤマ)」では、太陽熱利用システムや自然換気システム、放射空調などにより自然エネルギーを積極的に活用しているほか、竣工後のアフターフォロー会議で持続的な運営改善を図っている点、

 第一生命保険株式会社の「新大井事業所」では、奥行きのある高機能バルコニーや外気冷房の採用など、郊外の立地や敷地・建物形状を活かした省エネルギー対策を実現している点、

 東京ガス株式会社の集合住宅版スマートハウス「磯子スマートハウス」では、家庭用燃料電池エネファームや、太陽熱利用ガス温水システムSOLAMO(ソラモ)などの分散型エネルギーを積極的に取り入れた点が、それぞれ高く評価されました。

 同じく「削減実績部門」において、事業活動の実施における優れた取組みを行った事案として、「TOHO(トーホー)シネマズ株式会社」が選ばれました。こちらは、県内の5劇場において、クラウド環境で稼働する空調の遠隔監視/制御システム「GeM2(ジェムツー)」を導入、室内環境の快適さを損なわずに25%以上の省エネを実現した点が、高く評価されました。

 次に、「温室効果ガス削減技術開発部門」では、神奈川県の特性である先進性を活かした技術や製品を開発した、「株式会社アマダ」、「富士ゼロックス株式会社」、「三菱ふそうトラック・バス株式会社」の3者が選ばれました。

 「株式会社アマダ」は、産業用金属加工機械メーカーとして、省エネ性、生産性に優れたファイバーレーザマシン及びパンチ・レーザ複合マシンを開発し、従来機器と比較して50%以上のCO2排出削減を実現しているほか、社内で独自のエコプロダクツ認定制度を有している点、

「富士ゼロックス株式会社」は、「使用時の利便性を優先するため、省エネ状態であるスリープモードがオフィスで活用されていない」実態を踏まえて、スリープ状態からでも体感上「待ち時間ゼロ」で利用できる複合機を開発し、ストレスフリーで快適なエコの実現を図っている点、

「三菱ふそうトラック・バス株式会社」は、世界初の「ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション」を採用した、新型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」を開発し、クラストップの低燃費を実現した点が、それぞれ高く評価されました。

 今回ご応募いただいたものについて、地球温暖化防止に向けて優れた取組みが県内で行われていることを、改めて知ることができました。今後とも、各受賞者の方々が地球温暖化防止に向けてより一層の取組みを進められるとともに、県民や他の事業者へと広がり、県内の地球温暖化対策の進展に貢献していくことを心より望みまして、講評とさせていただきます。

 平成25年2月4日
 かながわ地球温暖化対策大賞審査会
 委員長  高村 淑彦

 受賞者紹介リーフレット

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