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「リニア中央新幹線計画の説明会」概要


印刷用ページを表示する 掲載日:2012年10月12日

「リニア中央新幹線計画の説明会」概要

【日時】平成24年8月21日(火曜日)午後2時~午後4時30分
【場所】杜のホールはしもと(相模原市緑区)
【来場者数】約380名
【主催】リニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会(事務局:神奈川県交通企画課)
    東海旅客鉄道株式会社(JR東海)

1.説明内容について

JR東海による説明内容についてはこちらをご参照ください(JR東海ホームページへリンク)


 

2.質疑応答

Ⅰ.リニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会・県に対する主な質問

Q.何故、リニアの神奈川県駅を橋本に誘致するのか。
A.県は広域交通ネットワークの観点から、市はまちづくりの観点から検討し、神奈川県駅は橋本駅周辺が望ましいとした。またJR東海からは、橋本駅周辺は技術上駅の設置が可能であるという話を受けたので、総合的に判断して、橋本駅周辺に駅を誘致することにした。

Q.期成同盟会は、リニアが電力をかなり使うということを知っていて推進してきたのか。
A.ピーク時の消費電力量は、交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会中央新幹線小委員会の資料で初めて確認した。過去の委員会等の内容を確認した上で、県はリニアの推進活動を進めてきた。

Q.リニアが動いて大事故になったとき、リニアを推進している立場の期成同盟会は責任の一端を担う覚悟があるのか。
A.JR東海には引き続き、安全性の向上を要請していきたい。

Q.リニアの神奈川県駅を橋本駅南口に誘致するとなると、相原高校の問題があるが、県はどう考えているのか。
A.橋本駅北側は、再開発事業が完了しており、新たなまちづくりは土地利用の転換の可能性が高い南側で、既存の駅に近接したところが効果的であると、相模原市と確認している。相原高校の現在の教育環境を継続して確保していくためには、移転を検討せざるを得ないと考えている。

Q.期成同盟会の資料を見ると、停車本数を5本/時間を前提として数値を出しているが、過大予測ではないか。
A.県では、2045年・大阪開業の時点で、リニアの神奈川県駅に各駅型1本と、急行型4本の計5本の停車をお願いしている。

Q.相模線の複線化、さらには東海道新幹線新駅設置による南のゲートなど、本当に可能なのか。

A.神奈川県の総合計画では、南北のゲートを一体的に進め、それを結ぶさがみ縦貫道路、相模線の輸送力を増強していくというプロジェクトを掲げている。相模線複線化の期成同盟会も設置し、学識経験者などを交えながら、複線化に向けて着実に進めていきたい。

 

Ⅱ.相模原市に対する主な質問

Q.自治体は市民の暮らしと命を守ること、生活の質を高めることが一番の使命ではないか。市の財政が大変な中、駅周辺を整備するのにどれくらいの財政負担を強いられるのか。
A.財政負担については、今年度、来年度で作る基本計画の中で検討していく。広域交通網や、周辺の整備は、地域経済の活性化とか、都市の発展に繋がり、ひいては市の財政を潤し、それにより医療・福祉・環境といった生活の質を高めるものに振り向けられると考えている。

Q.相模原の都市計画だが、橋本駅の南側の再開発について、基本計画の前には基本方針があるはずだが、どのようなものか。
A.平成22年に、相模原市の都市計画マスタープランにおいて、橋本駅周辺、相模原駅周辺を広域交流拠点に位置づけた。一方で、広域的な都市圏をどう捉えていくか、どの様な都市機能を集積すればよいかなどについて、来年度までに基本計画を作っていきたい。

 

Ⅲ.JR東海に対する主な質問
(1)磁界等に対する質問

Q.磁場の単位をミリテスラで説明しているが、ガウスに換算してほしい。
A.10ガウスが1ミリテスラである。

Q.北欧では高圧線から半径300mは乳幼児に影響があるとしているという記事を見たことがあるが、説明のあった磁界の国際的基準とどの程度の差があるのか。
A.国際的なガイドラインにあるように、周波数が大きくなるほど、基準は厳しくなる。高圧線の50~60ヘルツに対し、超電導リニアは最大でも約12ヘルツと周波数はかなり違っており、12ヘルツの基準値は、50~60ヘルツのものより高い。超電導リニアの実測値はガイドラインを下回っているので安全と考えている。

Q.リニアの走行路に送電線が走るという計画もあるということだが、送電線が走った場合の電界・磁界の実測値はどうなのか。
A.沿線に敷設する送電ケーブルによる磁界・電界については、3つのケーブルで3相の電気を送ることになるため、電界・磁界は互いに打ち消しあうことから、発生は小さいということで、今回議論の対象としていない。

Q.ICNIRP(イクニルプ)のガイドラインは本当に安全なのか。
A.磁界については、WHOの見解では国際的なガイドライン(ICNIRP)以下であれば、健康には影響がないとしている。超電導リニアの磁界は、国の基準でICNIRPのガイドライン以下に管理することが定められており、これを遵守していくことで、健康への影響はないと考えている。

 

(2)騒音、振動に関する質問

Q.多摩川や相模川のトンネルを出たときと、入るときの騒音対策はどうなっているのか。
A.対策を要するところでは、構造物の上に半円形の明かりフードを設け、騒音を基準値以下にする。既存の新幹線でも経験している微気圧波、つまり「トンネルに入ると反対から出るドンという音」については、トンネルの出入口に緩衝工を設けることで、ドンという音を出さないように考えている。なお、多摩川は地下で通過する考えである。

Q.車両がタイヤで走るときには振動があると思うが、ボルトなどの落下物対策などは検討しているか。
A.既存新幹線と同じように、落下物が発生しないように車両等の検査を行う。

Q.リニアはどのくらい振動があるのか。
A.中央新幹線は超電導磁気浮上方式で、荷重が分散するので、もともと振動による影響は少ない。土被りが薄い部分に関しては、今回の環境影響評価で予測をして、必要に応じて保全措置を講じる。

 

(3)その他の質問

Q.建設資金9兆300億円だが、そんなお金があるのか。建設途中で足りなくなったら国の税金を使うつもりがあるのか。
A.長期試算の見通しは、当社ホームページでも公開しているとおり、これまでの収入実績の推移などを踏まえ、現在の収入をベースに算出している。これは所要時間の短縮効果による、航空機利用の需要の取り込みなども見込んだ想定であるが、当社が過去に経験した5兆円を借入金の上限とすると、十分に健全経営、安定配当ができるということで、自己資金で中央新幹線のプロジェクトを推進していくということを発表した。国に負担を回すことは、全く考えていない。

Q.新幹線の上の何m以下は移転という基準はあるのか。
A.現在進められている整備新幹線と同様、環境影響評価の手続きが終わった後、工事の実施計画を国土交通省に申請し、認可が下りると着工になる。認可が下りた後、地元の皆様に工事の内容や、用地全般について十分にご説明する。

Q.超電導コイルは、電流を最大限流した場合、どれくらいの耐用年数か。
A.超電導磁石は、15年で交換することを考えている。

Q.柏崎の原発から、100万ボルトの送電線が山梨に来ているが、どのように各駅の変電所に送られるのか。
A.中央新幹線の変電所に送電される電力は、電力会社が用意するものであり、その電力がどこから来ているのかは、当社では分からない。

Q.リニアはそもそも必要なのか。
A.超電導リニアによる中央新幹線の実現により、将来の経年劣化や大規模災害に対する抜本的な備えとして、東京・名古屋・大阪の日本の大動脈輸送を二重系化することが必要である。
その他にも、交通政策審議会の答申にあるとおり、「三大都市圏を非常に短い時間で行き来し、一大都市圏をつくる」、「地域振興」、「東海道新幹線の沿線の都市の再発展もできる」などの意義から、国土交通大臣が中央新幹線の整備計画を決定し、当社に対して、営業主体・建設主体の指名があった。

Q.地下から出てくる土砂はどこに持っていくのか。
A.発生土処理の計画は検討中である。環境影響評価の準備書までに策定できた計画は掲載する。基本的に、発生土は本計画内や他事業において、できる限り活用する。

Q.質問の残り時間も少ない。再度説明会を行うべき。
A.環境保全事務所に問い合わせていただければ、ご質問に対してお答えする。

Q.JR東海は安全が求められるが、そういった社会的使命をどう果たすのか。
A.鉄道事業者として安全は最大の使命である。安全は全てに優先される。これは運営中の東海道新幹線や在来線だけでなく、中央新幹線の計画、工事についても同じ考えである。

Q.JR東海は、リニア中央新幹線の中間駅の停車本数を、1本/時間としているのではないか。
A.ダイヤに関しては、開業が近づいた時点で、その時期の経済情勢等を踏まえて決定していく。

Q.冷却に使用するヘリウムは品川から、名古屋までしか持たないのではないか。
A.ヘリウムガスは車載冷凍機で冷却しながら循環して使用しているため、運搬中の補充は不要である。

Q.冷凍機は1車両、1列車に何台積まれているのか。
A.冷凍機は各台車の両側にそれぞれ1台、計2台搭載している。台車は1列車あたり17台車あるので、冷凍機は全部で34台である。

Q.事業計画では1期工事で東京~名古屋までということだが、できたところから部分開業していくという考えはあるのか。
A.部分開業といっても、そのために必要な指令施設や地下駅、車両基地などの整備に相当の時間がかかるので、考えていない。

(文責:リニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会事務局)