第3回審議会結果

掲載日:2015年10月23日

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第7期第3回神奈川県男女共同参画審議会

開催日時平成27年9月4日(金曜日)  10時00分から12時00分
開催場所かながわ男女共同参画センター 男女共同参画支援室A、B
出席者

岩田喜美枝(会長)、遠藤惠子、太田啓子、大石慶之、神尾真知子、五島陽子、戸山 孝、松田正樹(副会長)、吉田洋子

次回開催予定日未定
問い合わせ先

人権男女共同参画課男女共同参画グループ 担当者名 岡崎

電話番号 045-210-3640(直通)
ファックス番号 045-210-8832
フォームメール(以下をクリックすると、問い合わせフォームがご利用いただけます。)

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  • 発言記録
要約した理由
審議経過

・委員数12名に対し、過半数を超える9名の出席により、会が成立する旨を確認。

・渡邉くらし県民部長の挨拶、今回初参加の委員の紹介の後、議事を行った。

 

<岩田会長>

 おはようございます。皆様よろしくお願いいたします。それではまず報告事項として、「かながわグランドデザイン第2期実施計画について」、事務局から説明をお願いします。

 

<事務局>

[「かながわグランドデザイン第2期実施計画について」を説明]

 

<岩田会長>

 ありがとうございました。それでは議事に入ります。4の(1)、(2)について、続けて事務局からご説明いただきたいと思います。

 

<事務局>

[「平成27年版神奈川県の男女共同参画 年次報告書(平成26年度事業実績及び

平成27年度事業計画 編)」、「平成27年度男女共同参画施策関連事業及び今後の方向性について」を説明]

 

<岩田会長>

 ありがとうございました。それではご説明いただきました(1)と(2)について、今年度の事業計画、事業方針ですが、皆さんのご意見をいただきたいと思います。今日の審議会では、この部分が一番大事なパートになりますので、ご意見が多く出るようでしたら、予定時間を若干延ばしたいと思っております。

 

<遠藤委員>

 教育の部分で話させていただきますが、前回2月のときには、大学生を対象にということで5校程度挙がっていましたが、今回11校と増えていますし、以前カリキュラムの一覧を見せていただいたとき、具体的にはどうするのかと思っていたんですが、今回高校1年生、3年生、大学生向けに、インパクトのあるパンフレットやワークシートを作っていただき、大分具体的に取り組んでいただけるということで、若年層のライフプランは大事だと思っていましたので、とてもありがたいと思いました。ただ、高校などの現場では他の授業にも忙しいので、予算をたくさん使って配布して、ただ配るだけにならないように、側面からのサポートも大事かなと思いました。

 それから「17歳(セブンティーン)ミーティング」というのも、とてもいい取組みだと思って、たくさんの高校生が集まって、白熱した討論ができると楽しいかなと思い、次回結果の報告をいただければありがたいと思います。2月からさらに一歩進んでいるのが伝わってきたので、嬉しく感じました。

 

<岩田会長>

 今おっしゃっていただいた、大学や高校で、せっかくいい教材ができても授業時間が確保できるかどうか、そのあたりはいかがでしょうか。

 

<事務局>

 ライフキャリア教育については、高校2年生用の副読本を作っていて、県の教育委員会とも連携して、相談しながらやっているところです。ライフキャリアについては、高校の教育課程で言うと、家庭科、公民、保健体育、その中でライフキャリアに絡むような単元があります。そこでうまく使っていただけるような副読本を作ろうということで、指導主事の先生方にもご協力いただいているところです。もちろん先生方にお送りして、どの授業でどのように使っていただけるかというのは、今の段階ではなんとか使っていただけるよう用意はするのですが、最終的に各校にアンケートをお願いして、どういうふうに使ったか、使いにくかったか、どうすればもっと使いやすいのかというのを回答いただいた上で、また次に繋げて行きたいと思っています。

 

<戸山委員>

 ライフキャリア教育で、私が実施した内容を報告させていただきます。7月13日に横浜市立大学で、「労働に関する法律や制度を知る」というテーマでやらせていただきました。必修科目ではないんですが、非常に履修者が多くて、全学部対象にしているというのもありますが、600人程集まり満員状態でした。大学1、2年生向けに、専門的な話をしてもなかなか通じにくいと思ったので、実際に会社に入ると、上司と部下の立場によって、こんなふうに見方が違って悩むというような例を交えながら、そういうときに法律ではこうなっている、この制度はこういう背景があって生まれてきた、というような話をしながらやりました。さすがに大講堂の中で、学生は恥ずかしがって手を上げて質問するということは無かったんですが、授業が終了後、6、7人くらいから個別に質問はいただきました。まだ授業のレポートの内容は見ていないのですが、いずれ拝見したいですし、ご報告できればと思っています。

 もう1つの報告としては、高校生向けの方ですが、こちらの委託事業を任されている業者と、先月打合せをさせていただきました。10月にイベントを企画されているということで、大学生のNPOなどを巻き込んで、大人が企画しても高校生にとってはとてもつまらないものになってしまうので、どうやって高校生が面白いと感じてもらえるものを作るかというのを練っているということで、私も本当に途中経過を伺ったという感じですが、ディスカッションをさせていただきました。10月11日に予定していると聞いております。

 

<岩田会長>

 非常に関わっていただいているというのが良くわかりました。

 

<神尾委員>

 最初に質問ですが、「かながわグランドデザイン」と「男女共同参画年次報告書」の関係性はどうなっているのでしょうか。

 

<事務局>

 「かながわグランドデザイン」は神奈川県の総合計画になりまして、「男女共同参画年次報告書」は「かながわ男女共同参画推進プラン」に基づいて作成しているものです。神奈川県には総合計画以外に個別の計画がいくつもあるわけですが、男女プランは総合計画の分野ごとの個別プランという位置付けになっています。策定時期がずれておりまして、男女プランについては一昨年改定しており、総合計画の実施計画はこの7月に改定しております。そういうわけで、基本的には男女プランに基づいて施策を進めていますが、その中で今の時点での実施状況などを年次報告としてまとめております。

 数値目標についても、男女プランとグランドデザインでは若干変わっています。2年経った現時点の数値というのも変わっておりますし、社会状況の中で目指すべきものというのも含めた形で、目標をさらに強化しています。

 

<神尾委員>

 「かながわ女性の活躍応援団」というのは、非常にいいムーブメントだと思いますが、団員の構成メンバーは男性に限るというのはいかがかなと思います。日本の社会では、結果的に男性だけになってしまうというのはあるかもしれませんが、限定することは男女共同参画の点からどうなのかと疑問に思いました。

 戸山委員がライフキャリア教育の労働分野を担当されたということで、労働法教育が非常に重要だと各界でもテーマとなっているんですが、労働法は中学、高校では必修科目ではありませんし、大学に行っても多くの人は学ばず卒業してしまう状況です。ですからこの中に労働分野があるというのは、とてもいいと思うんですが、労働法に関する法律、制度を教える時間を増やしたほうがいいかなと思います。大学で就職指導委員をやっていて、個別に相談に学生が来ることがありますが、労働法を取っていないと育児休業法があることすら知らないです。子どもを生んでも働き続けられるんだろうかと思ってしまっているので、そういった制度が整っていて安心ですよというのを、例えば高校生の時点で教えられるといいと思います。

<岩田会長>

 今のご意見の中の、応援団が男性に限られているということについて、何かご説明はありますか。

 

<事務局>

 昨日記者発表をして、記者からもなぜ男性だけなのか、女性はだめなのかと聞かれました。知事から記者会見で説明させていただいた中では、まずは男性とするということで、今回の構成にあたりましては、県内に本社または事業所のある著名な企業ということで、結果的にも男性になっています。これまで男性の経営者の方に、いろいろとお願いや説明をしてきているんですけども、世の中の状況が変わりにくい中で、男性経営者の方には、男性からのお話の方が聞き入れやすいのかなというのがありまして、まずは男性ということです。今後さらに団員の拡大を図って、29年度以降は中小企業のトップの方にも声をかけさせていただく中では、女性のトップの方もいらっしゃいますので、そういう意味では女性がだめだというわけではないです。まずは効果を狙って、男性からスタートしたということです。

 

<岩田会長>

 女性を入れると性格が変わってしまうんです。先程戸山委員が、若者には若者から話した方がいいとおっしゃったのと繋がることで、男性経営者には男性が話した方がいいという理屈です。グローバルに言うと、まずオーストラリアでこの動きができて、「メ-ル・チャンピオンズ・オブ・チェンジ(Male Champions of Change)」という産業界の男性リーダーだけのチームができて、その男性リーダーが男性経営者の意識改革に動くというものが生まれたんです。同じようなものがイギリスにも生まれ、そして日本でも内閣府に「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」というのができました。そういう位置付けで、今回は男性に限っているわけです。これに女性を入れて、県内の女性の活躍を広げていくというのも、もうひとつのやり方ですが、女性を入れるとこの応援団の性格は変わってしまう。変えることがいいとか悪いとかいうわけではなく、ぜひ議論したらいいと思うんです。でも、発足にあたっては、今申し上げたような考えで、男性に限るということを旗印にしています。

 

<神尾委員>

 それでしたら「女性の活躍男性応援団」などとはっきりしたほうが、まだ納得できる気がします。

 

<岩田会長>

 オーストラリアは「メ-ル・チャンピオンズ・オブ・チェンジ」、内閣府も「男性リーダーの会」なんですね。ですから、そういう性格でこの応援団も行くんだったら、男性と入れた方がいいし、県下の経営者を広く束ねるということなら、女性の経営者を排除するのはおかしいということになりますので、次年度以降どうするかというのは、もう一度議論したらいいと思います。

 

<事務局>

 11月5日に結成式を予定していますので、それを県民の皆様にお知らせするときにも、きちんと趣旨が伝わるような形にしたいと思っております。

 ライフキャリア教育については、リーフレットでご覧いただいた15の単元ですが、こちらは大学でぜひこういう形でやっていただきたいと、お願いはしておりますけれども、必ず全部できるとは限りませんし、この中から取捨選択していただく、あるいは組み立てを変えていただくというのは、大学にお任せしているわけです。必要であれば、労働の部分を膨らませていただくこともあるかと思っています。

 それから高校生のことですが、今副読本を作っており、そのエキスをどうするかというところでございまして、神尾委員がおっしゃったように、高校生にも育児休業、介護休業など、両立するための制度がちゃんとあるんだというのを、きちんと伝えることが重要だと思っています。副読本にはあまりたくさんのことは書けないし、どういうことをコンパクトに書けば伝わるかというのを、今練っているところですが、その中には必ずそういう要素は入れたいと思っています。

 

<岩田会長>

 神尾委員が最初にお聞きになった「グランドデザイン」ですが、知事選挙のたびに作り変えるわけですね。知事の任期が4年ですから4年計画になるわけです。一方男女プランは5年計画、そして国の男女計画も5年なんですが、今検討していて来年から新しい計画になります。その国の計画と県の計画が2年もずれているというのがあります。ですから期間はどうするのか、時期はどうするのかという、県は課題を抱えているのかなという感じを受けます。次の計画を作るときに考えられた方がいいですね。

 

<太田委員>

 ライフキャリア教育の関係で、労働法等に関する教育は非常に意義深いと思っています。働いている方が、自分にどんな権利があるかということ自体を知らないということもありますし、経営者の方も、会社を設立するときや役員就任時に、労働法を知っていることは条件ではないので、驚くほど無知でもできるわけです。いずれ彼らが経営者側になったときも、きっと生きてくると思いますので、時間などに制限があるかもしれませんが、ぜひ息長く続けて欲しい取組みだと思っております。まだ今は、学校も任意参加かと思いますけど、最低限のことは絶対に勉強するようになればいいなと思っています。

 女性が妊娠できる年齢を知るということについては、賛否はありますが、私は知ったほうがいいと思っているので賛成でして、また機会があったらどこかに話をしたいと思っているのが、男性の妊娠させる能力も実は落ちてくるということです。男性の問題でもあるという、当事者意識を持った方がいいということを申し上げておきたいと思います。

 DV被害の男性相談に関して、これも意義深いと思っているんですが、弁護士が警戒することが一点ございまして、こういう教育を受けたから、もう自分は生まれ変わって大丈夫だという、大義名分に使われることに警戒をいたします。もちろんこの意義を否定するものではないんですが、変な大義名分に使いたいというモチベーションがある方もいるので、それに対する警戒心もあるということをお伝えしたいと思います。

 最後にひとり親家庭、特に母子家庭と高齢単身女性の貧困について、どうしてもこぼれ落ちがちでもありますし、引き続き非常に深刻です。特に高齢単身者は死別、離別、もしくは安い賃金で単身のまま高齢になってしまった方の貧困状況はかなりすさまじいものがあります。こういう問題もあると思いますので、ぜひご支援をお願い申し上げたいと思います。

 

<吉田委員>

 この審議会にはかながわ女性会議の立場で参加させていただいていますが、現在、神奈川大学の非常勤講師として、ジェンダーや男女共同参画の授業などのお手伝いもしているので、両方の立場でお話しさせていただきます。

 神奈川大学では、昨年度からジェンダーという授業を進めています。また、女性会議では、学生向けの教科書を作って一般にも販売するようにして、この問題を広げていけないだろうかということで、ジェンダーブックレットを作りました。大学では前期の授業が終わって後期の準備をしているところですが、その中で気づいたことがありまして、意見として言わせていただきます。

 できるだけ大学生自らが考える授業ということで、グループワークなどの主体的な授業をやっているんですが、教える側としては、何回かの授業の中で男女共同参画のことが身についていけばいいんですけど、今までの小さい頃からの家庭、小学校、中学校、高校ときた流れの中で、男らしく女らしくと植えつけられたものが相当あるようで、何回やってもまた話が戻るんですね。違った論文などもインターネットで検索すると出てきまして、やはり女性と男性の脳は違うというようなものを見て、そう考えなきゃいけないんじゃないかと言い出すので、私達はちょっと疲れてしまっていて、大学生ですから自分の立場で考えるだけではなく、もう少し学問領域としてもこの問題を考えていった方がいいというところに、反省も含めて来ています。この辺を考えますと、小学校、中学校、高校の子どもが成長する時期は非常に大事なので、先生向けのことももう少し考えなければいけないのかなと思っていて、先生向けの研修会に行って話をするのもいいかなと思います。この夏休みは、ジェンダーを考えるような子ども向けの工作教室をやったんですが、女性会議としてはそれよりも子ども達を教えているような人達を集めて、先生向けの講座をやるのも必要かと感じています。

 もうひとつ、女性会議では防災寸劇をやっております。被災したときなどの非常時に、男女の問題がリアルに出るんですね。地域社会における男女の役割分担についてもはっきり出ていて、例えば、横浜でも女性の町内会長はずいぶん増えてきておりますが、連合町内会といういくつかの町内会がまとまった会がありまして、そこが主に行政とやりとりをするんですが、そこの長には女性は全然なれていなくて、一人もいないんです。その辺も意識して基本計画を読ませていただいて、意見を出していきたいと思いました。

 

<岩田会長>

 学校の先生への研修ということについて何かございますか。

 

<事務局>

 先生方も男女共同参画という言葉はもちろんご存知ですけれども、学生さんがすぐに戻ってしまうというお話がありましたが、1回講義で聞いたから意識が変わるというものではないと思いますので、いろいろな方法で伝え続けなければいけないと思っています。

 参考までにですが、県全体の人権男女共同参画施策の推進体制といたしまして、すべての所属に人権男女の主任者がおりまして、これは教育局も含めてですが、その方達を対象に研修を毎年行っています。今年はテーマとして「女性も男性も活躍できる社会へ」ということで、コヂカラニッポンの代表の川島さんという方に講師をお願いして、今年から県立高校の主任者も必ず出席することになりました。女性も男性もすべての人が制約を持っているので、そういう中でどうやって活かしていくのかという、かなり具体的な研修をしてくださいまして、好評でした。これを1回やったから意識が変わるということではないんですが、いろいろな形で働きかけをして、そういう機会を作ることを繰り返しながら、少しでも先生方の意識が変わるといいと思っております。

 

<吉田委員>

 五島委員がいる藤沢市では、各地区から男女共同参画を考える委員を出していて、そこで講座を1つやらせていただいたんですが、ああいう仕組みはすごくいいなと感じましたので、神奈川県内の市町村で広がるといいと思いました。

 

<五島委員>

 私どもの方では、「男女共同参画ネットワーク協力員」という、地域からご推薦いただいた方達に男女共同参画についての知識と認識を深めていただいて、それを地域に持ち帰って広めていただくという活動をしております。藤沢市では13地区が行政の基本的な単位となっておりますので、そこの民生委員さんや地域のサークル活動をされている方などから各地区3名ずつ委員になっていただき、その方達に地域の会議や公民館祭りなどで男女共同参画に関する啓発活動をしていただいております。13地区からは、地域では活動しているけれど、男女共同参画推進に関する活動はしていない方も含めて、熱意のある方をご推薦いただいています。1期2年で、男女共同参画の知識を深めていただき、持ち帰って、地域に広めていただくということを繰り返しており、地道な活動ではありますけど、重要な取組みだと思っております。

 

<岩田会長>

 他の市町村ではやっていない取組みですか。

 

<五島委員>

 藤沢市独自の取組みかと思います。

 

<松田副会長>

 最初にご説明いただいた「かながわグランドデザイン」ですが、男女共同参画が大きな柱の1つではなくて、23の具体的内容の一つにしか挙げられていないというのは、ちょっと寂しい気がしました。柱の1つに男女共同参画があって、その中に「子ども・青少年」や「教育」、「スポーツ」を位置付けるという方が、私は嬉しかったです。

 次に、資料3-1にある「大学生等向けイベント等の実施」で、「ライフキャリア道場」や「ライフキャリアサミット」を開催するというのは、面白い試みだと思っています。特に将来のビジョンや夢を持つ大学生が、高校生や、場合によっては中学生や小学生に、直接自分の夢を語りかける場所、機会があってほしいなと思います。先生経由だと時間もかかるし、大人の言葉が入ってしまうので、今回は「ライフキャリアサミット」を開催されるということで、そこでの優秀者が、先程のパンフレットを配った高校生のところに行ったり、「17歳(セブンティーン)ミーティング」のワールドカフェで話したりとか、そういうことがいいのかなと思います。日本の多くの子ども達は、保護者の世代のジェンダーバイアス、ジェンダーの偏見に影響されることが非常に多いので、それを打ち破るには、直接大学生が子ども達に話すのがいいかなと感じています。

 最後に、私も男性だけで応援団を作るのは違和感があるんですが、神奈川県の特殊性、例えば47都道府県で一番夫達の通勤時間が長いのが神奈川県で、大体1時間半ぐらいです。それから夫達の睡眠時間が7時間37分で、全国一短いんです。こういった神奈川県の男性の特殊性を踏まえた上での応援団になってくれると嬉しいと思っています。

 神奈川県では「グランドデザイン」の他に、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」というものを作っていて、そこでも男女共同参画は大きな4本柱にはならなくて、その他具体的施策の12本のうちの一つにしか位置付けられていません。でも、今申したとおり男達の実情を踏まえると、男女共同参画の視点を持った男性施策が必要だと思っていますので、ぜひそういったことを、この男女共同参画審議会でも発信して行けたらと思っています。

 

<岩田会長>

 今の発言に対して何かコメントはありますか。

 

<事務局>

 ライフキャリア教育の関係については、おっしゃるとおりだと思いまして、大学生同士、大学生から高校生にという発信の場ができればいいなというのは、日頃から考えているところです。

 今、全国の自治体で地方創生の計画を作っておりますが、その中で4本の柱の中に男女共同参画というのはなかなか難しいんですけれども、昨日県の地方創生推進会議が行われて、私も陪席をしたのですが、やはり働き方、先程おっしゃった通勤時間の問題などが非常に大きく影響しているというのは皆さん意識を持っていらっしゃって、その中で神奈川の地方創生をどうしていくかというのは、かなり議論の要素になっているというのはお伝えしたいと思います。

 

<大石委員>

 高校生のライフキャリアプランですが、こういった取組みはすごく大事だと思いますし、いい取組みだと思います。資料は非常に素晴らしいものだと思いますが、授業の中で、先生方がどのようにファシリテーションしていくかというのがポイントなのかと思います。指導者用の冊子を作られるということですので、その中でいろいろな先生方が均一的にできるように、難しいところだとは思うんですが、ひと工夫必要かなと思います。資料を配って終わりみたいだと狙いが実現できないと思いますので、その辺りが課題になってくるかなと感じています。

 もう一点は、経営者の応援団がスタートしまして、私どももメンバーに入れていただきましたが、企業のトップがこういう形でリーダーシップを取って旗を振るというのは、非常に重要だと思います。今委員の方からいろいろご意見があって、課題というか考え方を整理していく必要があるかと思いますが、一生懸命やらせていただきたいと思っています。

 

<岩田会長>

 ありがとうございました。委員全員の皆様から貴重なご意見を頂戴したと思います。先程遠藤委員もおっしゃいましたように、前回からいろいろな取組みが進んだなという印象を受けました。特に若者対策と経営者に向けた対策は、具体的な歩みが感じられて大変心強く思いました。今日いただいたご意見を、またこれからの行政に活かしていただくようお願いいたします。

 それでは次に4の(3)「女性保護事業について」ということで、ご説明をお願いいたします。

 

<事務局>

[「女性保護事業について」を説明]

 

<岩田会長>

 ありがとうございました。それではご意見、ご質問がある方はお願いいたします。

 

<神尾委員>

 質問ですが、女性相談員は何名いらっしゃるんでしょうか。

 

<事務局>

 県では19名です。

 

<神尾委員>

 以前このテーマについて研究したことがあって、保護施設を見学させてもらったんですが、非常に重要な仕事をされていると思うんです。女性が置かれている状況で、一番苦しいところを全部引き受けているところで、昨年のジェンダー法学会でも保護施設のことが議論になったんですが、いろいろな人がいて、現在はDV被害者が多いけれど、それ以外の人もいるわけです。全く対応を異ならせなければいけないんだけれども、それがうまくいかないという問題点があるので、その辺りをきちんと認識されているということは素晴らしいと思いますし、現状の法制度の中でできることをがんばっていただきたいと思います。お話を伺った女性相談員の方がおっしゃったんですが、そこに来られる方は言葉を発せられないんです。発する術もないし発する気力もない。では誰がこの問題を社会に提示して、訴えてくれるんだろうかとおっしゃったのがすごく心に残っていて、それで昨年のジェンダー法学会でテーマにしてもらったんですが、県としていろいろな問題点を国に発信していくということを、ぜひやっていただければと思います。引き続きがんばっていただきたいと思います。

 

<事務局>

 女性保護事業の根拠法となる売春防止法が、昭和31年からほとんど変わらないまま、対象を広げて現在の状態になっています。あらゆる方がここに保護されて、支援せざるを得ないという状況につきまして、現場でも非常に問題意識を持って、国にも働きかけをしております。県議会でも7月13日に、法改正もしくは女性の自立を支援するための新しい法整備などを検討して欲しいということを国に提案しておりまして、県としても、昨日はくらし県民部長が厚生労働省に行っており、また他の省庁にも要望に行っております。非常に大きな課題だと思っておりまして、時間はかかるかもしれませんが、いい方向に進むように働きかけを続けていきたいと考えております。

 

<遠藤委員>

 質問ですが、一時保護をしていろいろな支援をされて社会に戻っても、また一時保護される方というのはいらっしゃるんでしょうか。

 

<事務局>

 いろいろな方がいますので、一概には言いきれないところがありますが、例としては、一時保護した後に別の安全な地域で生活を始めたけれど、やはり母子で生活するのは寂しくて家に帰ってしまい、また被害にあって保護されるという方もおりますし、保護されてすぐに帰るということを繰り返しながら、3回目には本当に自立しようと思われる方もおります。そこのところは人それぞれですが、つきあい続けることが必要であると職員には言っているところです。今年は20代の方が非常に多くて、今日話題のあった教育の関係では、女性相談所に入ってくる方は中卒、高校中退の方もいらして、自分を考えるという機会がすごく少なかった方が多いので、中学生から始める必要があると感じます。自立ということと、女性保護事業は大きく繋がっているなと思います。

 

<松田副会長>

 来月から住民票の所在地に、個人番号、マイナンバーが送られることになって、現住所に送って欲しい人の申請締め切りが、今月の25日と伺っているんですが、そのときに一時保護されて県に来た人の情報の漏洩などには、大変だとは思いますが充分ご注意いただければと思います。

 

<岩田会長>

 今日はこのテーマを議題に挙げていただいて、本当に良かったと思います。法制度の問題ですとか、相談員の皆さんの専門性や処遇の問題など、いろいろ大きな課題があるということがわかりました。女性の究極のセーフティネットですから、大変だと思いますけれどもよろしくお願いします。

 それでは次の議題、(4)の「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律について」ご説明をお願いします。

 

<事務局>

[「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律について」を説明]

 

<岩田会長>

 新しい法律についてご説明がありました。ご意見、ご質問はございますか。

 

<五島委員>

 藤沢市は説明会にも出席をさせていただいたんですが、特定事業主である市町村のスケジュールも非常にタイトになっております。県では努力義務の推進計画については、男女プランの改定に含めてというお話がありましたが、いつぐらいになるかという予定については、もう話し合っていらっしゃいますでしょうか。

 

<事務局>

 こちらにつきましては、法律が成立したのがつい先日ということで、またこれから基本方針が9月中に出されるということですので、基本方針を待って庁内で方向を固めるということを考えております。男女プランの改定に留めるのか、その時期はいつかなど、詳細はまだ決まっておりません。

 

<五島委員>

 市町村としては県の状況も見ながらの策定となりますので、方針が決まり次第、市町村にも教えていただけると大変ありがたいと思っております。

 

<岩田会長>

 県がやらなければならないことは3つありますね。

 まず特定事業主として、公務員を雇用する立場としての目標を立て、行動計画を作るということ。これは義務ですから必ずやらなければならないことです。

 残りの2つは努力義務になりますが、1つは推進計画ですね。これは私個人の私人としての意見ですが、男女共同参画の基本計画の中に溶け込ませて、1つの方がいいと思います。男女共同参画基本計画があり、女性活躍の推進計画がありだと、中身は相当重なるわけですから、行政として推進しにくいし、県民から見ても分かりにくいんじゃないかと思います。幸いにも努力義務ですので、来年4月1日の時点で計画ができていなければいけないということではないと思いますので、次の計画の改定を少し前倒しして1年早めにやって、国の計画が年末に決まりますのでそれも参考にしていただいて、来年次の計画を作るときに1本化するのがいいんじゃないかと思います。

 3つ目にこれも努力義務ですが、地域に女性活躍推進を促すための協議会を設置するというのがあります。中小企業をどうするかということについては、これだと思うんですね。中小企業にどうやって努力義務の計画を作っていただくか、もちろん補助金などがあるかもしれませんが、この協議会をそのために使うというのはいいかなと思います。

 最後に非正規雇用のことですが、最初にこの法案の議論をしていたときは、非正規雇用はあまり念頭に無かったと思いますけれど、国会での審議や衆参両方で付いた付帯決議を見てみると、非正規雇用もこの中でちゃんと入れていこうという流れになっていると思いますので、それは事業主をよく指導していただき、情報提供していただいて、事業主が現状分析をしたり行動計画を作ったりするときに、正規社員の問題だけでなく、非正規のことも念頭においてやるということができる政策ツールですから、そう使っていただくというのがいいかと思います。

この議題については他によろしいでしょうか。計画を作られたり、協議会を作られたりするときは、この審議会にご報告をいただけるのではないかと思います。

 それでは「5 その他」ということで、「第4次男女共同参画基本計画の策定について」ですが、これは私から簡単にご報告したいと思います。資料として「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」をお配りしています。

 まず、「基本的な考え方」がどういったものかお話ししたいんですが、男女共同参画社会基本法という法律がありまして、この法律に基づいて、国は基本計画を作るということになっています。5年計画ですが、現在第3次の計画がございます。この第3次の計画が今年で終了しますので、来年からは第4次の計画となります。計画は政府が作るんですが、計画に何を盛り込んでもらいたいか、どういった視点で作ってほしいかということについて、男女共同参画会議が意見を言うことになっています。私もその会議の委員をしておりまして、会議の中には意見を言うために議論をする専門調査会というのができて、専門調査会にも入って議論させていただきました。そして、7月にまとめたのがこの「基本的な考え方(素案)」というものです。素案としているのは、今パブリックコメントにかけています。それから全国6カ所で公聴会を開くんですね。そこでいろいろなご意見を頂戴できると思いますので、そのご意見を踏まえて素案を見直して、最終的なものとして男女共同参画会議から答申をすることになると思います。それを受けて政府が第4次計画を作るというものです。

 概要がまとめられた資料に基づいて説明いたしますが、第1部の基本的な方針というところで、①から④までありますが、どんな社会を目指すかという、目指すべき社会を4点挙げております。第2部では政策領域を3つに分けています。それを基に12の分野の政策課題を整理しています。    

 今回の第4次の特徴というのを挙げるとすれば、「① 男性中心型労働慣行等の変革と女性の活躍」というところです。女性が活躍しにくい、男女共同参画が進みにくいということの大きな障害となっているのが、伝統的な男性中心型の働き方やそれを良しとする意識だという問題意識を掲げ、これは横断的に②から⑫まで関わってくる視点として掲げています。次の特徴は「⑪ 男女共同参画の視点に立った防災・復興体制の確立」ということで、東日本大震災を経験しまして、その経験を踏まえた上での防災と復興のプロセスにおける男女共同参画という問題です。この部分を独立した章にするというのも大きな特徴です。

 それ以外は、②で「 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大」ということで、「202030」と言われている、2020年までに指導的立場の人の30%以上を女性にするという目標が、この第4次計画の期間中に期限が来てしまうのでどうするかということです。おそらくすべての分野で到達することは難しいと思われていますが、それでもなんとか目標に近づけるように努力しようということで、最終的な30%という目標の手前に、指導者のウェイトを増やすためには人材のプールを厚くしなければいけないということを挙げています。基本的な考え方を受けて政府が作る計画で目標が作られますが、「202030」は降ろしません。それに少しでも近づけるように、例えば雇用の分野だと採用に占める女性比率とか、課長の手前の課長補佐に占める女性比率とか、そういうようなところも目標を立てていくことになるのではないかと思います。次に「③ 雇用等における男女共同参画の推進と仕事と生活の調和」、ここでM字カーブの解消や非正規雇用の問題も取り上げています。④は「 地域・農山漁村、環境分野における男女共同参画の推進」です。⑤はいわゆるリケジョの問題で、「科学技術・学術における男女共同参画の推進」ということで、女性の研究者、技術者をいかに育成して登用していくか。また、その卵である女子学生の理系進路の支援の問題です。⑥はいわゆるリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題ですが、「生涯を通じた女性の健康支援」ということです。⑦が「女性に対するあらゆる暴力の根絶」ということで、今日の議題とも関係がありますが、最悪の人権侵害だと思いますので、そういったことが無いように予防と根絶のために、配偶者からの暴力だけでなく取り組んでいこうというものです。⑧が「貧困、高齢、障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備」で、いわば複合的な要因で困難を抱えている女性達の問題です。⑨が「男女共同参画の視点に立った各種制度等の整備」で、例えば税制、社会保障制度の問題、今は妻の就業が抑制的になっていますので、それを中立的なものに直すという長年の課題ですが、ようやく少し動きが見えています。家族に関する法制、選択的夫婦別姓の問題などがそうですが、後は育児、介護についての社会的制度、サービスの問題です。⑩が「教育・メディア等を通じた意識改革、理解の促進」ということで、固定的な役割分担意識をどう直していくかとか、女性の能力や適性についての偏見の問題を直していこうということです。⑫は「男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献」で、女子差別撤廃条約等の国際的な規範がありますので、それにしっかり対応するということと、国際的にもこの分野で日本がリーダーシップを取れるようにということです。

 最後に「推進体制の整備・強化」ですが、国内本部機構の強化ということで、ジェンダー予算といわれるものなんですが、今年から新しい仕組みが動き始めています。各省庁が予算要求をまとめる前に、男女共同参画会議から意見を出しまして、こういうものを予算に盛り込むようにとお願いすることを始めています。そういった予算編成や男女別のデータの収集などの問題がここに含まれています。最後に地方公共団体、民間団体の取組みを、国としてどう支援するかということが盛り込まれています。以上で私からのご報告を終えたいと思います。

 これで本日の議事は終わりになりますが、事務局から何かございますでしょうか。

<事務局>

 次回の審議会の予定ですが、1月から2月頃に予定しておりまして、改めて皆様と日程調整をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

<岩田会長>

 それでは以上を持ちまして審議会を終了いたします。皆様ありがとうございました。

会議資料

資料1 かながわグランドデザイン第2期実施計画について [PDFファイル/1.41MB]

資料2 平成27年版神奈川県の男女共同参画 男女共同参画年次報告書(平成26年度事業実績及び平成27年度事業計画 編) [PDFファイル/2.61MB]

資料3-1 ライフキャリア教育推進事業について [PDFファイル/115KB]

資料3-2 かながわ女性の活躍応援団について [PDFファイル/271KB]

資料3-3 未来創造 17歳ミーティング@かなテラス [PDFファイル/733KB]

資料3-4 かながわ男女共同参画センター(かなテラス)における男性相談事業について [PDFファイル/143KB]

資料4 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の概要 [PDFファイル/1.23MB]

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神奈川県

このページの所管所属は 県民局 くらし県民部 人権男女共同参画課 です。