定例記者会見(2019年10月18日)結果概要

掲載日:2019年10月18日

発表事項

台風第19 号の被害状況、県の対応について

 発表項目の前に、1件コメントさせていただきます。
 去る12日の午後から13日早朝にかけて、猛威を振るった台風19号は、箱根町で1,000mmを超えるなど、記録的な豪雨となり、浸水や土砂の流出などで県内各地に大きな被害をもたらしました。
 この災害により本県で亡くなられた方は現時点で7人です。川崎市東扇島沖で沈没したパナマ船籍の貨物船乗組員で亡くなられた7人を含めると、14人となります。
 また、行方不明が2人、負傷者が35人、住宅の被害も、全壊9棟、半壊8棟、一部破損370棟となっており、今後も被害の拡大が懸念されます。
 この災害で、お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
 県では、あらかじめ通常の3倍の職員を配備し、台風19号の接近に備えていましたが、大雨特別警報の発表前に、私を本部長とする災害対策本部を立ちあげ、現在、全庁一丸となって、災害対応に当たっています。
 行方不明者の捜索や、応急活動の妨げとなる土砂や倒木の除去などで、自衛隊に災害派遣を要請したほか、ライフライン事業者などと連携して、一刻も早い復旧に向けて取り組んでいます。
 また、県では、きめ細かな災害対応を行うため、台風が通過した13日から、県民の皆様から被害情報を寄せていただく、情報受付窓口を開設し、現在までに79件の意見をいただいています。
 県としては、引き続き一刻も早い被災者の生活再建と被災地の復旧に向けて、関係機関と連携し、総力をあげて取り組んでまいります。

シニア劇団の中間発表公演を上演します!

 それでは、本日の発表項目です。
 はじめに、「シニア劇団の中間発表公演を上演します!~劇団員は全員60歳以上!シニアが主役の演劇公演~」についてです。
 県は、「ともに生きる社会かながわ」の実現に寄与するため、文化芸術の分野においても、「ともに生きる ともに創る」を目標に、年齢や障がいなどにかかわらず、子どもから大人まで全ての人が、舞台芸術に参加し楽しめる「共生共創事業」を実施しています。
 このたび、その取組みの一つとして立ち上げた、横須賀市を拠点に活動する横須賀シニア劇団「よっしゃ!!」と、綾瀬市を拠点に活動する綾瀬シニア劇団「もろみ糀座」が、これまでの稽古の成果を発表する中間発表公演を行います。
 横須賀シニア劇団「よっしゃ!!」の公演は、11月2日土曜日、14時から「県民共済みらいホール」で行います。
 また、綾瀬シニア劇団「もろみ糀座」の公演は、12月19日木曜日、14時から、同じく「県民共済みらいホール」で行います。
 シニアの方たちが輝く舞台を、ぜひご覧ください。

令和元年度(第68回)「神奈川スポーツ賞」受賞者が決定しました!

 次に、令和元年度第68回「神奈川スポーツ賞」受賞者の決定についてです。
 「神奈川スポーツ賞」は、神奈川新聞社と共同で実施している表彰事業で、神奈川のスポーツの向上発展に尽力し、その功績が顕著な個人又は団体に贈呈されるものです。
 このたび、今年度の「神奈川スポーツ賞」個人3名、団体2団体の受賞が決まりましたので発表します。
 まず1人目は、陸上競技のクレイアーロン竜波選手です。この度、令和元年度全国高等学校総合体育大会男子800mにおいて見事2連覇を果たしました。
 現在、相洋高等学校3年生で、今年6月に開催された第103回日本陸上競技選手権大会では、男子800mで史上初となる高校生での優勝を成し遂げました。
 2人目も、陸上競技の髙島咲季選手です。この度、令和元年度全国高等学校総合体育大会女子400mにおいて、こちらも見事2連覇を果たしました。
 現在、相洋高等学校3年生で、6月の第103回日本陸上競技選手権大会では、女子400mで同タイムながら、惜しくも着差で2位でしたが、素晴らしいレースでした。
 3人目は、テニスの望月慎太郎選手です。7月に行われたウィンブルドン選手権2019ジュニアの部男子シングルスで日本人男子として初の優勝に輝きました。
 現在、アメリカフロリダ州のIMGアカデミーで腕を磨きつつ、今年度よりテニス4大大会・ジュニアの部に出場し、活躍しています。
 また、9月の男子16歳以下国別対抗戦ジュニアデビスカップ決勝大会では、開催国アメリカを破っての優勝に大きく貢献しました。
 次は、吉田愛選手、吉岡美帆選手のセーリングペアです。
 今年度の470級セーリング世界選手権で総合2位を獲得、東京2020オリンピック競技大会出場が内定しました。
 経験豊富な吉田選手と、近年めきめきと力をつけてきている吉岡選手のペアは、昨年度の470級セーリング世界選手権大会でも優勝しており、東京オリンピック競技大会での活躍が期待されます。
 最後は、車いすツインバスケットボールチームの神奈川JUNKSです。
 文部科学大臣杯争奪第32回日本車いすツインバスケットボール選手権大会で2連覇しました。
 車いすツインバスケットボールはその名のとおり、正規のゴールと低いゴールの2つが設けられており、脚だけでなく、腕や指に障がいがある選手でも、自身の障がいに応じ、それぞれの役割をもってゲームに貢献することができるように工夫された競技です。
 以上の皆様について、先週発表した神奈川文化賞とともに、11月3日文化の日に神奈川県民ホールで贈呈式を行います。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。

質疑

災害被害者氏名の公表について

記者: 今回の台風被害で亡くなられた方や、安否不明者の氏名の公表のあり方について、知事のお考えとその理由も併せて教えてもらえますか。

知事: これは、前もお話ししたところでありますけれども、安否不明者の氏名公表については、私が全国知事会の危機管理・防災特別委員会の委員長として、国が全国統一基準を作成するべきだ、課題であるということで、今、取り組んでいるところであります。私の個人的な考え方ということで言えば、かつて、報道に携わった者として、安否不明者の氏名公表は必要であると考えています。

記者: 関連してですけれども、今回、都道府県によって名前を出す、出さないの対応がまちまちですが、知事として、今後、知事会を通じて等、国に対して統一基準の作成を急いでもらうというお考えでしょうか。

知事: 県では、今、被害に遭われた方の氏名については把握していないのです。ですから、国による統一基準、これをやはり働き掛けていきたい。知事会の危機管理・防災特別委員会を通じて、そういうアクションはしていきたいと考えています。

記者: 今の質問の関連なのですけれども、弊社の県警への取材では、県警本部は亡くなった方のお名前、あと行方不明者のお名前は県に報告していると言っていますが、今、知事は、県は把握していないとおっしゃったのですが、間違いなく把握していないのでしょうか。

知事: 私は、把握していないと聞いていますが、どうですか。

災害対策課長: 県警からは、頂戴しておりません。

記者: 県警からは来ていないということでいいのですね。現時点では。

災害対策課長: はい。

知事: そうです。

記者: 私たちの取材では、県警は報告しているというふうに言っていますが。

災害対策課長: いただいておりません。

記者: 来ていないのですね。

災害対策課長: はい。

記者: では、県警にもう一度確認させていただきます。知事として、ルール作りを待っているということなのですけれども、今回の台風19号でも、一部の県は、独自の判断で氏名を公表しています。ルールを待たずに知事のお考えで公表するということもできるのではないかと思うのですが、そこはいかがですか。

知事: それは可能だと思います。しかし、私自身が全国知事会の危機管理・防災特別委員会の委員長という立場でもありますから、その合意をもって全国統一的に進めるということが、一番ふさわしいのではないかと思っているところです。

記者: 分かりました。質問を変えます。メールでの今回の情報受付窓口、現時点で79件のご意見をいただいたということなのですが、主な内容と、79件という数について、知事はどのようにお考えですか。

知事: 主な内容は、川崎市の中原区マンションを含む浸水・断水への対応については28件。停電及び停電の恐れに関する情報、これが8件。建物の倒損壊の情報及び撤去依頼、これが6件。その他37件となっております。その他のうち、山北町の自衛隊給水支援関係、これは20件となっています。これは前にお話しましたが、中身について、電線が切れそうだとかいう話があって対応したとか、未然に防ぐことができたということであります。その数ですけれども、今回、初めてやったことでありますから、どのくらいのボリュームになるのかというのはよく分かりませんでした。もっと来るかもしれない、と思っておりまして、6名の専属で職員を張り付けておりますけれども、79件という数は、一番マックスに想像していたものに比べれば少ないと感じています。

記者: 今、その他で、山北町の給水の件で20件というのは、これは自衛隊が、引き上げた件に関連しての20件ということでよろしいですか。

知事: そうです。

記者: これは、半ば厳しいご批判の、ご批判というものなのか、それともまだ引き上げる前に来ているという情報提供という感じのものなのですか。20件の中身については。

知事: これはどうですか。

広報戦略担当課長: 中身については、まず、記事を見てくださいというものと、後は記事に対するご意見。事実こういうことがあったのですが、県としてはどう考えているのかといったようなものが多くなっている内容でした。

記者: ということは、事後的なものと考えてよろしいでしょうか。

知事: そういうことです。

箱根町における台風被害

記者: 箱根町の箱根登山鉄道の線路が潰れてしまったりとか、観光への影響もたくさんあると思うのですけれども、その点についてはどのように考えますか。

知事: 私は、翌日に箱根町を見に行きました。1,000㎜以上のこれまでに経験したことのない雨が降ったといいますから、どれだけ大変なことが起きているのかと。なかなか情報が伝わってこないので、現場に飛んで行ったわけでありますけれども、大渋滞に巻き込まれて4時間半もかかって行きました。
 そして見たところ、湯本の駅前のところで、町長と県の職員ともいろいろ意見交換、情報交換をしたわけでありますけれども、湯本の駅前のところからずっと上に上がっていく道です、そこはもう道路があちらこちら寸断されている。国道1号、138号と箱根の非常に重要な道路があちこちつながらない状態になっているとか、あちらこちらで崖崩れのようなものがあるとか、箱根登山鉄道もかなりダメージを受けていて、いつ復旧するか分からないというそんな状態と聞いて、これは本当に観光面でいくと大変大きなダメージであると感じました。
 現在も、この赤いところが通行止めになっているということであります。
 ですから、行ける範囲も逆にたくさんあるわけです。大分そのときに比べれば復旧しましたけれども、一番大事なところがまだ行けない状態が続いているということです。箱根町に関してみれば、つい先日、箱根の火山噴火警戒レベルが2から1に下がったということで、この場でも紅葉シーズンに間に合ったということで、ほっとしたという話をしたところでありましたけれども、その直後にこういうことになったということは、非常に心を痛めているところであります。
 これは、1日も早く復旧できるように、町とそして県とで一体となって再生復興に向けて取り組んでいきたいと思っております。

記者: 今、箱根の話が出たので、それに関連して1件お願いします。16日に協議会が開催される予定で、そこで大涌谷の再開の日程について話し合われる予定だったのですけれども、それが延期となり、今後、大涌谷の再開については、どのようなスケジュール感を持っていらっしゃるのですか。

知事: これは、まだそういう状況ではないのではないでしょうか。今、ご覧いただいたように、まだ、道路があれだけ通行止めになっているということで、それが復旧になるという目途がたった上での話になってくると思うのですけれども。当面やはり復旧に向けて全力を挙げるということだと思います。

記者: 協議会自体は年内の開催というのは難しいのでしょうか。

知事: それは今の段階では分からないですけれども、なるべく早く再開できるようにしたいと思います。箱根登山鉄道はそんなすぐには復旧できないようでありますけれども、道路が復旧さえすれば、ある程度の観光は可能となると思いますから、そのような中で検討していくことだと思います。

災害被害者氏名の公表について

記者: 先程の被災された方の名前の公表に話が戻っちゃうのですけれども、知事は先程、ルールを待たずに公表を神奈川県独自の判断で発表するのは可能だと思うというようなお話をされていました。
 一方で合意を持って進めるのがふさわしいということもおっしゃっていて、ただ、やはり知事会の危機管理・防災特別委員会の委員長として、全国に2歩3歩先駆けて神奈川県が情報収集して公表することで、ある種の前例をつくるということも可能だとは思うのですけれども、それをしない理由、積極的じゃない理由というのはどうしてなのでしょうか。

知事: ご指摘のような選択肢もあるとは思いますけれども、私自身は、全国の委員会の委員長を引き受けている中では、ある程度フラットな形で皆さんの意見を取りまとめていくという形にしていきたいと思っています。

記者: 知事としては、公表する方がふさわしいというふうに考えられているということは間違いないですよね。

知事: 私自身は、ずっとメディアの中にいて、昔から議論がありました。匿名報道ということと氏名公表という。昔からありました。
 その議論の中で、極端な匿名報道というか、何が起きても全部人の名前を出さない、場所も指定しない。そうすると殺人事件が起きても、どこで起きた話なのか、誰が犯人なのか、誰に被害があったのか誰も分からない。あるところである人が殺されていましたみたいな話。それではニュースにならないわけでありまして、それはプライバシーに配慮しながら、何が起きたのかという事実を伝えていくというのが、やはり報道の在り方だろうと私自身は思っていましたから、報道はそうあるべきという流れの中で、行政という立場であってもやはり起きたことを正確に伝えていくということは基本だと私自身は思っています。

記者: 関連してなのですけれども、先程知事は、安否不明者の名前は原則公開していく方が望ましいとおっしゃっていたと思うのですが、お亡くなりになられた方も含めてということでよろしいでしょうか。

知事: そうです。

記者: 今回、県として公表していないと思うのですけども、災害時の氏名公表に関しては、地域防災計画ですとか、何か定められたものがあるのでしょうか。

災害対策課長: 特に定めはございません。

記者: 先程お尋ねしたのですが、やはり県警への取材で県に報告したと言っているのと、今課長がおっしゃった県警からは来ていないっていう矛盾がどうしても気になってしまうので、県が把握していないので発表できないのであれば理解はできるのですけれども、来ていないから発表したくてもできないっていうことも、今あると思うのですけれども、県警から、もし仮に県警から行方不明者、死者の名前が来るとしたらどういうルートで県に届くのですか。そのルートを教えてほしいのです。

災害対策課長: 現にいただいていませんので、どういったルートで来るか把握はできておりません。

記者: ルートははっきりしないのですか。県警からどういうルートで県に提供するのかっていうことも決まっていないのですか。

災害対策課長: はい。県が情報をいただく場合には市町村から主にいただいていますので、そちらから数は頂戴している状況です。

知事: 県警は市町村には情報を出しているのですか。

災害対策課長: 正確ではありませんが、市町村から話を聞くところによると、いただいている場合もあると聞いております。

記者: 県警は情報を持っているかもしれないが、県には来ていないと。県のルートとしては市町村からのルートのみが明確になっているのですか。

災害対策課長: はい。

記者: 市町村から来なければ県は把握できないということですか。

災害対策課長: 基本的にはそうです。

記者: そのあたりは明確にしておいた方がいいような。関係機関との情報共有は大事なことだと思いますけれども。

知事: そのとおりだと思います。私もそう思って県警の情報は何で入ってこないのかと私も正直違和感を持ったところです。ですから、これは神奈川県だけの問題ではないですから、国が統一基準をつくるべきだと思っています。

記者: 今の話で、県警が名前について公表せずに、県の方に任せていると、すでに報道各社3、4日前に取材に入っていて、その際に記者クラブとして幹事社入れてそういう話合いをしているなら、ちゃんと話合いをすべきだし、していないなら県警がそう言っているなら県警とコミュニケーションをとるべきだと、早急にお願いしますと幹事社から要請していただいているのですけれど、3、4日経ってまだ知らせが入っていなくてコミュニケーションとっていないというのはどういうことですか。

知事: その情報は、私は知らないです。

記者: 幹事社が要請しているはずですよ。

災害対策課長: 現在は申し訳ございませんが統制部の活動を優先しておりますので、県警とはまだ調整をとれておりません。申し訳ございません。

知事: 早急にさせます。

城山ダムの放流について

記者: 話は変わりますが、城山ダムの緊急放流の件で、一昨日ですか、議会でもでていましたけれども、10日と11日、台風が来る1日と2日前に流域の自治体に対して事前に緊急放流の可能性があると伝えていたと資料にでていましたけれども、市町村に話を聞くと危機感の伝わり方がそれぞればらついているようで、すぐに切迫した危機感をもった市町もあれば、想定の端っこの方はそんなに危機感をもっていなかったという自治体もあり、情報についての受け取り方もそれぞれだったのですけれども、どういうレベル感の方がどのような形で10、11日に伝えたかというのはご存知でしょうか。

知事: こちらが伝えた人物はある程度のポジションのメンバーですけれども、相手方がどうなのかというのは全部の市町村は把握していないです。私が報告を受けたのが事務方に連絡をしたということで聞いています。一人ひとりどこどこの何とかさん、何とかさんとは把握しているわけではないですが、事務方で連絡を取っています。

記者: 相手方の防災担当者ということでよいでしょうか。市町村に話を聞くと伝えられた部署も防災の担当の部署なのか河川の部署なのかバラバラだという話もあって、そこらあたりが統一した対応として、県として連絡先が統一できていたのか疑問に思ったのですが。

知事: 基本的には部署が違ったとしても、あれだけ大きな台風がやってくるという状況の中では、あるところに言えば当然庁内の中で情報を統一してくださると、われわれは理解しています。

記者: 受け取り方が違ったという、特に防災、危機感が迫ったような状況ですと、相手方の受け取り次第という状況を避けなければいけないと思うのですけれども、どのように伝えたかということは検証されるご予定はございますか。

河川課長: もちろん今回の相手方の受け取り方というのは、一つの課題として認識しています。それにつきましては、今後、市町村と意見交換会等で意見を聞いて、課題をしっかりと受け止めて、今後の対応につなげたいと思っております。

知事: これは、異例中の異例のことだと私は理解しています。私自身も、前日に緊急放流の可能性について聞いたわけです、担当者から。そんなことがあるのか、これ起きたら大変なことだなということで、それに対する問題意識が「ガーッ」と芽生えて、当日を迎えまして、「これ市町村に言ったのか」と言ったら、「全部言いました」と。普通こういうことはないです。緊急放流というのは、「今から緊急放流が始まりますよ」というのを3時間前に各市町村に連絡をする、というのが基本的なルールになっています。それを一日前倒しして、そういう可能があるという情報を伝えているというのは、私は、うちの事務方はずいぶん早く動いて、それは良かったと判断しています。そうするとやはり、それを聞いた自治体は、そういうこともあり得るという形でいろいろな、さまざまな準備を始められますから、急に今から「3時間後に緊急放流ですよ」と言われたら、それはバタバタするかもしれませんけど、一日余裕があったということは、それは非常に大きな効果だと思っています。しかも、3時間前に伝えるというルールなのですが、もっと早く、4時間半以上前から伝えていましたから、なるべく皆さんが避難できるような時間的猶予を、なるべくつくるということに全力を注いでいたということは、私は評価をしています。ただ、今、ご指摘いただいたように、それぞれの市町村で受け止め方が違ったということは、今、私もお話しした中で聞いて分かったので、そういうことがないようにしっかりと対応していきたいと考えています。

台風第19号の被害に関する補正予算について

記者: 別の話題なのですが、台風の関係ではありますが、先般台風15号の被害は、補正予算を素早く組まれたと思うのですが、19号の被害に関する復旧の関連予算については、急ぎ編成して11月に提出される予定はありますか。

知事: 早急に対応すべきものは、まずは既決予算において速やかに対応してまいります。そのうえで、現在、全体の被害状況を把握している最中でありますから、今後国の動向を注視しながら補正予算措置も含めて対応を検討していきたいと考えています。

台風第19 号の被害状況について

記者: その被害状況ですが、なかなかまだ全容が分からない状況にあると思いますが、知事のご感覚として今、全体のどれくらいまでがわかっていて、どれくらいがわかっていないというのはいかがでしょうか。

知事: なかなかそれは難しい質問です。きのうも相模原市に行って、相模原市長とも話をしましたけど、相模原市内だけで100か所以上が、崖崩れのようなものになっている。さらに、まだ2人の方が行方不明という話で、救出、救助活動をやっている最中ですから、今どこまでわかっているのかというのは、今ここで何%というのはなかなか分からないです。なるべく早く把握して、どれくらいの規模のもので対応すべきなのか、補正予算も含めて検討していきたいと考えています。

台風第19号による東京2020大会ロードレースへの影響について

記者: 併せて、相模原の話がでましたが、マター的には相模原市や国かもしれませんが、東京オリンピックでロードレースの会場といいますか、コースになるところが、かなり破損しているということで、これに対して知事のお考えなり、今後対応策とか頭に思い描いているものがあればお願いします。

知事: 今、まずは住民の生活のためにも早期に復旧することが何よりも大事だと考えています。現在は、被害の状況が見えてきたという状況にありまして、復旧までどれくらいかの時間がかかるか、相模原市と連携して情報共有してまいりたいと考えています。
 ロードレースの開催の可否については、最終的には組織委員会が決めることであります。県としましては市と連携して組織委員会に復旧の状況など正確な情報を伝えてまいりたい、そのように思っています。
 その中で基本的には、予定通り、このロードレースが予定されていたコースで行われることに心から期待しているということであります。

山北町における給水問題について

記者: 山北町の案件なのですが、その後山北町あるいは自衛隊の方から釈明なり何か県の方にリアクションあったのでしょうか。

知事: いや、特にないです。ないですね。

災害対策課長: ないです。

知事: 特にないです。

記者: 今、特にないということなのですが、今後する予定だったり、する意向というのはあるのでしょうか。自衛隊と。

知事: 誰が。

記者: 県が自衛隊と、その当時の流れについて。

知事: われわれの方から何か言うということは、特にありません。

記者: やはりあの、今回台風19号でひとつ課題、教訓が浮かんだとすれば、県と市町村との緊急情報の共有ではなかったかと、緊急情報をいかに統一するかということだったかなと思っております。その点であの、例えば、山北町の町役場に自衛隊の給水車が到着したとか、あるいはその城山ダムの緊急放流が30分、少しその10時予定から30分繰り上がるとか、そういう情報をいち早く共有できていたらまた少し状況も変わっていたのかなという気もします。そういう意味で、首長同士、知事と山北町長、あるいは知事と城山ダムの下流域の首長とのホットラインがですね、例えば、知事の方から積極的にお互いの携帯に電話するとかすればですね、あるいは防げたこともあったのかなと思うのですけれども、知事の方から今回の19号の中でですね、対応する中で、直接首長同士のやりとり、携帯電話のやりとりというのは結構なさったのでしょうか。

知事: それはやってないです。それはもう担当がしっかりやっていると。これを一人で、全部の33市町村の長、首長さんたちとやりとりするというのは、なかなか難しい話だと思います。ただご指摘のように、県と市町村がそういう緊急対応の中で、情報をしっかり共有しなければいけないという、まさにその通りだと思います。今回そのへんの問題点が見えたと私自身認識しています。一番典型的なのは、10時に緊急放流という、ある種仕切り直しをして10時となって、その1時間前に発表した直後に、9時半放流ということになったということです。これは、きのうも城山ダムの職員のところに行ってまいりましたけども、やむを得ざるという、相手が自然ですから、雨が急に強く降り始めたということでこれは危険だということで、やむを得ず30分繰り上げるとなったわけでありますけれど、それはやはりただちに、全員に、全市町村に報告するということは、これは必要だったと思いますけれど、それをどうやって伝えたのだといったら、ただちに伝わる形ではなかったと、1件1件、1件1件こう、やはりこの連絡をとっていたら、それだったらあっという間に時間が過ぎていきますから、そういう形では、これはだめだ。少なくとも、われわれ、この神奈川県の私も含めた幹部職員は、一瞬にして情報共有できるような、LINEを使った情報システムをつくりあげていますから、ですから私も今回の台風に関しては、一刻一刻着実な情報を把握していると思いますし、その都度その都度それを確認し指示も出したということもありましたけれども、これは県の中だけでやっている話ではなくて、各市町村ともそういう形のものを、何らかの形で作っていく必要があると、これが大きな課題だと受け止めています。

記者: もちろん担当の方々、事務方同士の連絡というのも大事なのですけれども、特に城山ダムの緊急放流というのは、万が一その人命にもかかわる事態だと思うのです。結果的に大規模な水害は発生しなかったから良かったのですけれども、人命がもし失われていたら取り返しがつかないことでしたので、やはりできることはすべてやるべきではないかという点で、下流域の市町村の数が多いというのは分かるのですけれども、首長として、トップとして、さらにその首長に連絡することによって更なる効果があるのではないかと思ってお尋ねしたのですが、ホットラインをこれからもう少し活かしたいという考えはないのでしょうか。

知事: それは重要なことだと思います。私は知事として、緊急放流はまさに、ご指摘の通り人の命にもかかわることでもありますから、なるべく早く多くの皆さんに緊急放流とは何なのか、それがどういうことがありうるのかということを、自分が知事のデスクのところからカメラを備えてずっと今の現状を伝え続けたということがあって、より多くの皆さんに知ってもらいたい。かなチャンTVという普段から動画における広報をやってきたわけですけれど、非常に短い時間の間に5万件を超える再生回数もあったということで、いろいろ見てみると多くの皆さんがそれをリツイートしてくださって、早く見てください、見てくださいということで一般の皆さんには伝わっていたということがかなりあったと思います。それを市町村長さん自らと、そういうラインを作っていくということは重要なことだと認識しております。

記者: 先日の会見で山北町の自衛隊の給水問題で、県としてなぜ自衛隊が山北町に着いていたのか把握されていなかった、そういった連絡がなかったという話だったと思うのですが、そこについてはなぜ自衛隊が来ていたかというのは自衛隊に確認すべきだと思うのですが、それをされない理由というのはどうしてなのでしょうか。

知事: そこのところはなかなかデリケートな問題であると思います。これはある程度時間がたってからのことではないでしょうか。

記者: デリケートというのはどういった意味でのことなのでしょうか。

知事: だからそのへんは非常に混乱している最中だと思います。自衛隊も災害復旧に全力をあげていただいている問題ですから、過去を振り返ってどうだこうだというよりも、今は現在進行形でありますから、今そのことをどうだったこうだったというのをわれわれがいうのはふさわしくないのではないかという意味で申し上げました。

記者: つまりこの先、確認するご意向はあるということですか。

知事: それは状況を見てです。

記者: 今回どうしても災害時ということで情報の錯綜っていうのが、どちらでも起きていたというのは、これはある程度あると思うのですけれども、16日の知事ぶらさがりの中で、自衛隊のLOに給水車を派遣したかLOに確認したところ、給水車を派遣していない、あり得ないという回答があったという一点についてと、給水車の到着を聞いた陸上自衛隊の師団長が激怒して引き上げ命令を出されたというこの二点について、当日BSフジの番組に河野太郎大臣が出演されたときに、事実でないと否定されました。この点についてはいかがなのでしょうか。

知事: それは、われわれは事実として把握しています。

記者: 県としてあくまでも事実として把握していると。そうすると、そこの事実関係の確認というのはこの先、絶対にやったほうがいいと思うのですけれども。

知事: ですから、デリケートな問題というのはそういう意味も含めてでしょう。

記者: 改めて確認ですが、その二つの話というのは、県としてどのように誰から入手した話であったのでしょうか。派遣していない、あり得ないというのを、LOから聞いたということと、陸上自衛隊の師団長が激怒して引き上げ命令を出されたっていうのは、県として誰から聞いた話だったのでしょうか。

知事: その情報のルーツということについては、ここでは控えさせていただきたいと思います。

記者: やはり今後、自然災害の脅威が増している中で、その災害時の情報共有のあり方について議論があると思うのです。県としてどうか分からないですけれども、他の自治体も含めて同様のことが起きる可能性というのは否定できないと思うのですけれども、より詳しい検証というのは県として必要なのではないかと思うのですが、そのあたりはいかがでしょう。

知事: それは、この事態が落ち着いてから振り返ることではないでしょうか。

記者: 分かりました。あと、すみません重ねてなのですが、同じく番組の中で防衛大臣が、防衛省として、一連のやりとりについて検証は必要がないと仰っていて、その理由について、県が自衛隊の給水車が山北町に着いた時点で県が災害派遣要請をすればよかった話なので防衛省として、検証の必要性はないと言い切られているのですが、その点については、黒岩知事の受け止めはいかがでしょうか。

知事: それを含めて、デリケートな問題といっているのは、そういう意味も含まれているとお考えいただきたいです。ただ、私が、この間申し上げたように、既に着いていたということであるならば、そこでせっかく住民の方が並んでいらっしゃるならば、柔軟な対応で水をお配りすることができたのではないのかと思っております。ですから、そこは柔軟に対応できなかったことについてはお詫びしている。コメントの冒頭からお詫びしていることはご承知いただいていると思います。本当に申し訳ないと思います。ただ、その裏側でどのようなことがあったのか細かく検証していくことはいろんなことが出てまいりますから、今、自衛隊の皆さん、一生懸命頑張ってもらっているときですから、そのことをどうだこうだと掘り下げて、それを検証するタイミングではないと思います。

記者: 更問になりますが、どういったタイミングであれば、検証する時期にふさわしいとか、条件みたいものがあれば、それを教えてもらいたいのですけれども。

知事: 条件はないですね。

記者: 条件はない。それは、知事が、ある種ご気分で判断されるということですね。

知事: 気分ではなくて、しっかり再発防止というか、これからそういったことがないようにするためにどうすればよいかを考えていけばいいと思います。

記者: 知事の所感を伺いたいのですが、山北の件で、2人の市町村連絡員が、いらっしゃったわけですけど、この間の取材では、お一方は、6時35分、もう一方は7時5分くらいに役場に着いているのですが、県の災害対策本部の情報の端末のほうに到着連絡がきたのが8時10分であったということで、1時間半くらい、もしくは後の方が着いてからも1時間くらい、県として連絡員が着いたことを把握できなかった、ここに問題があると思うのですが、もし、そこに8時前の時点で、連絡員が到着した時点において、災害対策本部の方で、連絡員が山北町の役場にいると把握していれば、もう少し確認の仕方が違ってきたのではないのかなと思うのですけど、この1時間半もしくは1時間の到着連絡の差というのは、先程状況報告が刻々一刻と変わるので、素早い対応が必要だと言われた中で、この事態が進展しているなかで1時間のラグっていうのはかなりだと思うのですが、このあたりいかがお考えでしょうか。

知事: 何時に着いてどうなったかという以前に、情報が錯綜しているということがあるなら、着いているか着いてないか別にして、連絡をとってきちんと確認すべきだったと私は思います。それができなかったということは反省材料だと思っています。そういったことを含めて、申し訳なかったと思います。だから、現場に自衛隊の給水車がいたわけですから、いろんな知恵が出せたと思うのです。だから、われわれは「帰れ」と言ったわけでもないし、「給水車ダメです」と言ったわけもなくて、どうなっているのだって、確認している間に引き上げてしまったということになったので、結果的には、皆さんから見れば、なんで給水車がいるのに帰っていくのだって、それはお怒りになるのは当然だと思います。そのことについて、裏で、ああだこうだと言っても、もう詮ないことでありますから、このことについてはお詫びして、二度と、こういうことがないようにしていきたいということです。
                                                                                                                       (以 上)

本文ここまで
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