定例記者会見(2018年4月26日)結果概要

掲載日:2018年5月1日

発表事項

県立がんセンター放射線治療について

 発表項目に入る前に、1件ご報告をいたします。
 県立がんセンターの放射線治療の体制についてであります。
 がんセンターの放射線治療科は、この4月から、常勤医師3名の体制で治療を行っていますが、5月から新たに常勤医師1名が着任することとなりました。これによりまして、常勤医師4名、非常勤医師9名の合計13名の体制となり、より充実した体制で治療を行ってまいります。

平成29年度も殺処分ゼロ!(犬5年、猫4年)

 それでは、本日の発表項目に入ります。まず、「平成29年度も殺処分ゼロ」についてです。
 県では、平成26年度に犬と猫の殺処分がゼロとなったことを機に、県動物保護センターを「動物を処分するための施設」から「生かすための施設」へと転換するために建て替えることとし、現在、建設工事を進めているところであります。
 こうした中、平成29年度も本県の動物保護センターに収容された犬と猫の殺処分がゼロになりまして、犬は25年度から5年間、猫は26年度から4年間、殺処分ゼロを継続しております。これは、動物保護センターに登録していただいているボランティアの皆さんが懸命に活動してくださっているおかげであります。県は、ボランティア活動を行う皆さんと連携し、引き続き、元の飼い主への返還や、新たな飼い主への譲渡を積極的に進め、犬と猫の殺処分ゼロを継続してまいります。
 また、県は殺処分ゼロからその先を目指し、県に保護された犬猫などのいのちを守り、希望者に譲渡する取組みを充実させるために、「かながわペットのいのち基金」を新たに創設しまして、今月から寄附募集を始めました。
 「かながわペットのいのち基金」は、県に保護された犬や猫のケガや病気の治療、人と暮らすためのしつけなどを行い、譲渡を推進していくための基金であります。
 このたび、「かながわペットのいのち基金」を紹介するリーフレットを作成しましたので、お知らせします。このリーフレットは、きょうから動物保護センターや保健福祉事務所のほか、イベントなどなどでも配布していく予定であります。ぜひ、皆さんのあたたかいご支援をよろしくお願いしたいと思います。
 さらに、ゴールデンウィークには、やむを得ない事情で、県の動物保護センターに保護された犬や猫の、新しい飼い主をさがすために、ボランティアによる犬猫の譲渡会を開催します。
 5月3日は、花菜(かな)ガーデンで犬の譲渡会、5月5日には、本庁舎公開にあわせて、犬と猫の譲渡会を開催します。今回は犬に加え、初めて本庁舎の駐車場にトレーラーハウスを設置し、大規模な猫の譲渡会も行う予定であります。
 多くの皆さんの来場をお待ちしています。なお、裏面に県民の皆さんへのお願いと、別紙として平成29年度の動物保護センターにおける、犬猫の保護や返還・譲渡の統計をお示ししていますので、後程ご覧いただきたいと思います。

来たれ2018「神奈川がんばる企業」!~成長している中小企業を募集します~

 次に、「来たれ2018「神奈川がんばる企業」!」についてです。
 県は、独自の工夫等を実施して成長している中小企業・小規模企業を認定し、県が積極的に情報を発信する「がんばる中小企業発信事業」を昨年度から実施しています。この度、4月27日金曜日から6月25日月曜日まで、2018年度の「神奈川がんばる企業」の募集を開始いたします。
 昨年度は、「神奈川がんばる企業」を46社認定しまして、その中から、ビジネスモデルの独創性などが特に優れた「神奈川がんばる企業エース」を10社認定いたしました。認定を受けるメリットですが、このスライドにあります、こちらの「神奈川がんばる企業」のシンボルマーク、これが使用できることになっております。また、県がホームページや県のたより等のパブリシティを活用して情報発信をいたします。
 「神奈川がんばる企業エース」に認定されますと、新聞等のマスメディアを活用して、さらに積極的に情報発信をいたします。加えて、今年度は認定時期を前倒しすることで、情報発信の期間を長くするとともに、新たにFacebook等のSNSを活用するなど、認定企業の情報発信を強化していきます。
 昨年度の認定企業の皆様からは、さまざまな喜びの声をいただいておりますので、その中からいくつかご紹介したいと思います。
 こちらの株式会社スリーハイからは、銀行や取引先からの信頼が厚くなるとともに、従業員の家族からもエールをもらい、モチベーションがグッとあがったという声をいただいております。
 こちらの株式会社マキシマム・テクノロジーからは、名刺や年賀状にシンボルマークを載せて認定を前面に打ち出した結果、多くの取引先から賞賛の言葉をもらい、ビジネスチャンスの拡大につながったと、そのような声もいただいております。
 株式会社若翔からは、ビジネスモデルが評価され、従業員の士気が高まると同時に、誇りを持って業務に邁進しているという声をいただいております。
 さらに、「神奈川がんばる企業エース」に認定した企業については新聞等に掲載するとともに、PR動画の作成も行います。ちなみに、昨年度作成したPR動画はこちらでありまして、この動画は県ホームページや展示会などで積極的に発信していきます。
 ということで、1社1社、10社を紹介していくのですけれども、この事業によりまして、中小企業・小規模企業の社会的認知度や従業員のモチベーションの向上を図り、更なる成長を促進したいと考えています。
 この事業が、県民や企業の皆様に親しまれ、中小企業・小規模企業の皆様の励みとなることを期待しております。これは、短くそれぞれの会社を説明していくのですけれども、それとはまた違ったバージョンで、1社1社丁寧に説明しているバージョンも用意してあります。

手首のリハビリをサポートするロボット「パワーアシストリスト」が商品化されます!

 次に、「手首のリハビリをサポートするロボット「パワーアシストリスト」が商品化されます!」についてです。
 このたび、「さがみロボット産業特区」の「ロボット実用化促進補助金」や、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所が実施している「生活支援ロボットデザイン支援事業」を活用して開発された「パワーアシストリストrewrist(リリスト)」が商品化されました。
 この商品の「機能」ですが、脳血管疾患により、手首が麻痺してしまった方などを対象に、空気圧を利用して、手首を曲げたり伸ばしたりする運動を、安全にサポートすることができます。
 また、グリップ部分を付け替えることで、左右の手首の運動が可能となります。これまでも、手の指関節のリハビリを目的とする機器などはありましたが、麻痺してしまった手首の運動補助機器がほしいという、ユーザーの声があり、商品化を目指したということであります。
 今回の商品化に向け、県では、開発費用や実証実験費用などの一部の補助を行い、産技総研では、商品戦略・企画から、3Dプリンターによる試作、製造監修まで一貫した支援を行いました。
 こちらが、「リリスト」になります。装置をこのように抱え込むようにして使用できるよう、体に沿わせたデザインとなっております。この「リリスト」のレンタル価格については、単体では月5,980円、制御ボックスとのセットでは月21,000円となります。なお、この制御ボックスは、これは本特区の商品化第1号として販売中の、パワーアシストハンド・レッグと共通であります。では、実際にこの「リリスト」を動かしてみたいと思います。
 ぐーっと、エアーで引っ張られるのですね。

 産業振興課職員: そうです。

 自分でやっているわけではないでしょう。パワーアシストハンドは、こういう手の硬直した人が動かしていましたけど、同じ原理で手首が硬直している人が、これによって動かしてリハビリになる、こういうことです。

 産業振興課職員: すごく自然に力がかかるので、空気の力というのはやっぱりやさしいので、すごく適度な力でリハビリができるなという印象です。

 このような動きで、脳卒中の片麻痺やパーキンソン病などの手首の運動補助を行うことで、リハビリができます。また、高齢者の握力維持にも効果が期待できます。
 今後、この商品は、AIを搭載することで、使用者個人の麻痺の度合いに応じて自動制御を行ったり、リハビリの進捗を数値化し、スマートフォンやタブレットで見られる機能を搭載する予定ということであります。
 ロボット特区1期目に商品化されたロボットが県民生活に浸透してきた結果、新たなニーズを発掘しまして、今回のロボットが開発・商品化されたということであります。
 今年度から2期目に入りまして、支援対象とするロボットの分野も、さらに拡充したところであります。今後も、さまざまな分野におけるロボットへのニーズに応え、普及を促進してまいります。

「さがみロボット産業特区」から「前腕筋電義手」が商品化~国産品として全国初の「補装具等完成用部品」に指定~

 次に、「「さがみロボット産業特区」から「前腕筋電義手」が商品化、国産品として全国初の「補装具等完成用部品」に指定」についてであります。
 このたび、特区の重点プロジェクトとして支援してきた「前腕筋電義手」が商品化され、厚生労働省による「補装具等完成用部品」に指定されました。国産の筋電義手としては、全国で初めての指定になります。
 私は、2年ほど前ですけれども、筋電義手のリハビリ訓練のために、わざわざ兵庫県まで出向いて行かないといけない状況であることを初めて知りました。
 そこで県では、神奈川リハビリテーション病院内に「かながわリハビリロボットクリニック」(KRRC)を設置しまして、ドイツ製の筋電義手を使ったリハビリ訓練を行うなど、筋電義手の普及や認知度向上へ向けた取組みを始めました。
 今回、神奈川から、国産の新たな筋電義手が商品化されたことによりまして、筋電義手の普及がさらに進むことになります。この製品の概要ですが、筋肉に伝わる神経活動を電気的に読み取り、掌の開閉だけでなく、親指を独立して動かせるなど、日常生活に必要な多くの動作が可能となっています。
 また、学習機能を持つため、個人に合わせた動きの設定が容易であり、3Dプリンターで製作することにより、安価に提供できる利点もあります。市販されている筋電義手は他にもありますが、この商品のように、安価で、軽く、可動部が多い、滑らかに動くものは、他にはありません。なお、価格は約50万円でありますけれども、公的負担制度によって、約3万7千円まで自己負担が軽減される場合もあります。
 では実際に、この「前腕筋電義手」を動かしてみたいと思います。
 ここで筋肉の動きをセンサーで読み取って、手を開こうと思ったら開く。今、左右でやっていますけれども、同じ向きでも当然できるわけです。自分で、動かそうという意思だけでは駄目なのですか。

 横浜国立大学職員: 筋肉が動けば動きます。僕は、手があるので一緒に動きますけど。

 わずかな遅れで動きますね。そして、これ持ってみると分かりますが、すごく軽い、非常に軽いです。動きも見ていただいたように滑らかでありまして、親指が独立して動く、そして爪がついているので小さなものもつかめそうです。それでは、握手をしてみましょう。非常にいい感じで、人間の手の感触に近い感じです。もう一回握手しましょう。とても滑らかな感じです。
 このプロジェクトでは、手と肘を同時に動かすことができる上腕用も開発されているようですので、開発が進むことで義手を必要とする方のQOL向上につながると良いなと考えております。
 今後、KRRCでは、利用希望者からのご相談への対応に向けて、医師や義肢装具士等が、障害の状況に応じた検証作業を行っていきます。こうした取組みを通じて、今後も筋電義手の普及を促進してまいります。
 「さがみロボット産業特区」では、今後も、こうした県民のニーズに応え、早期の実用化が期待できるものや、県民生活に大きなインパクトを与えるロボットを強力に後押しして、続々と世に送り出してまいりたいと考えています。
 これまで、兵庫県だけだったのですけれども、われわれ後から取り組みましたけれども、やはり特区を使ったということが非常に大きかったようです。特区を使ったことによって、一気に国で初めて国産品で認定まで漕ぎ着けたということでありました。

ゴールデンウィーク3日間 神奈川県庁本庁舎を公開!及び未病改善ヒーロー「ミビョーマン」が県庁にやってくる!

 次に、ゴールデンウィークの神奈川県庁本庁舎の公開についてです。
 ゴールデンウィークの5月3日から5日の3日間、連続で県庁本庁舎を公開します。時間は、午前10時から午後4時まで。私が普段仕事をしている知事室や、旧貴賓室、議場として使われていた大会議場、屋上などを公開いたします。
 当日は、県内外のマスコットキャラクターが大集合し、県内高校生による演奏・演技や、3つのワールドカップを体感できる特設ブースなど、多数のイベントを開催いたします。
 また、逗子特産の「あかもくうどん」や、三浦三崎の「ところてん」等の神奈川県の特産品販売や、キッチンカー等による出店も多数あります。
 そして、この庁舎公開の目玉イベントとして、未病改善ヒーロー「ミビョーマン」がやってまいります。きょうは、ミビョーマンがここに来てくれました。これが、ミビョーマンであります。
 このミビョーマンとは、本県が推進する未病改善の取組みを、子どもたちに分かりやすく伝えるヒーローであります。未病改善の取組みは、子どもの頃から進めることが重要であることから、子どもが未病改善に興味を持って取り組めるよう、庁内の若手職員によるプロジェクトチームが中心となりまして、新たなキャラクターを作ってアピールすることにしました。
 これまで、神奈川県の動画サイト「かなかなかぞく」で、ミビョーマンのアニメを配信しておりまして、今回、初めて実物が県庁に登場いたします。イベントは、5月3日午後2時から、県庁本庁舎正面玄関で行います。内容は、未病について分かりやすく伝えるトークショーや、観客の皆様と一緒に行う健康〇×クイズ、そして、観客の皆様と一緒に踊る「ミビョーマンの変」ダンスとなっています。
 これは「かなかなかぞく」の中でダンスが紹介されていますけれども、「ミビョーマンの変」ダンスをみんなで踊ることになります。
 また、ミビョーマンは、今後、さまざまなイベント等に出演予定でありますので、どうぞご期待ください。この機会にぜひ県庁へお越しいただければと思います。ミビョーマンどうもありがとう。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、2件コメントしておきます。
 まず、4月28日土曜日、9時から「未病バレー『ビオトピア』」のオープニングセレモニーに出席いたします。
 県、株式会社ブルックスホールディングス及び大井町、この三者で事業を進めている、「ビオトピア」がいよいよオープンします。
 「ビオトピア」は、未病をテーマとした、他に例のない施設でありまして、楽しみながら未病を知ることができるほか、約60ヘクタール、東京ドーム13個分もの広大な敷地を生かし、「食」「運動」「癒し」を通じたさまざまな未病改善の取組みを実践することができます。
 当日は、オープニングセレモニーのほか、オープニング記念として、4月のテーマであります「食」を中心としたイベントも行っておりますので、ぜひ取材にお越しいただきたいと思います。
 また、同じ日の28日土曜日、14時から、山下公園で開催するイベント、「ツナガリウォーク in ヨコハマ 2018」に参加いたします。
 このイベントは、ダウン症の方との出会いをきっかけに始まった、みんなで一緒に歩き、多様性を体感するイベントであります。「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の実現に向けた、大変有意義なイベントでありまして、県も共催しております。
 当日、県はチラシの配布やボッチャ体験を通じて、この「ともに生きる社会かながわ憲章」のPRを行うとともに、私も来場者などの参加者全員で写真撮影する「つながるフォト」にも参加いたします。だれもが参加できるイベントですので、多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。

質疑

平成29年度も殺処分ゼロ!(犬5年、猫4年)について

記者: まず、犬・猫殺処分ゼロの件で、この5年連続、4年連続というのは素晴らしいと思うのですが、一方、そのボランティアの方々が預かるというか、そういうのはかなり負担が大きいと思うのですが、そのあたりの支援、今回の基金もそうだとは思うのですけれども、改めて、今後どのようなフォローをしていきたいかというのは、知事お考えでしょうか。

知事: これは、私自身が動物保護センターへ見学に行きまして、そして、そこで収容されている犬・猫の状態を見てまいりました。その時に、ボランティアの皆さんと意見交換をしたのです。その時に、皆さん本当に一生懸命、引き取り手を探してくださっていることを聞いて、本当に頭が下がる思いだなというようなことを感じました。
 そして、譲渡会なんかでも、もっとみんなが沢山いるところでやってほしいというようなご要望を受けまして、県庁公開日に来ていただいて、譲渡会をやっているということでございます。
 その時に、いろいろ費用負担、例えば餌代だとか、病気した時にそういう治療代だとかさまざまなお金がかかるということがありましたので、動物保護センターの建設基金の募金ということは進めるという中で、そういうボランティアの皆さんへの具体の支援のために、県費を使った支援といったことをその場で決断をして、それを今始めているところであります。
 そういう流れの中で、今度は動物保護センターの建替資金の寄付集めは大体終わりますから、今年1年で終わりますから、その後、さっきご紹介しました「かながわペットのいのち基金」といったものを作って、そういう中で、そういったボランティアの皆さんに、少しでもお力になれるような、そういうお金の流れ、そういうものをしっかり作っていきたいなというように考えています。

記者: やっぱりお金というのは、すごく大事な部分だと思うのですけれども、何か他に支え方ってあるのかなと考えるのですが、どうでしょうか。

知事: お金だけで済む話ではないですよね。そうやって皆さんがやってくださっていることについて、われわれはいろいろなところでアピールをしています。きょうの記者会見でも、まず申し上げたのは、ボランティアの皆さんのおかげがあって、そういうことが実現できているのですよと、こういうことをより多くの皆さんに知っていただくということです。
 そういうことを知っていただく中で、ボランティアの皆さんの頑張ることに頼っていてはいけない。
 やはり、そもそも、そういう迷子になってしまうワンちゃん、猫ちゃんがいないようにしなければいけないということです。そこから始めなければいけない。
 ただ、動物を飼うということはどういうことなのか、飼い方です。皆さんが飼うということには責任が伴うんだ、飼ったら一生を懸けて面倒を見るんだという気持ちがないと、そう安々と飼うと、自分がもう対応できないとなったら、もう捨ててしまうということになると、こういう流れがなかなか直らないということですから、ですから、そういった飼い方のキャンペーンとか、それから、迷子になったときにもすぐに見つかるように、マイクロチップを入れたりとか、そういうさまざまな情報発信等々を行っている。そういうものを総合的に合わせて、こういう問題に向き合っていかなければいけないと思っています。

記者: 関連なのですけれども、県全体とか県ぐるみの取組みとする意味では、横浜、川崎、横須賀との連携というのが必要かと思うのですが、そのあたりについてはいかがでしょうか。

知事: それぞれ所管域が決まっているわけです。だから、神奈川県域でまず、われわれとしては、実現しているというところです。だから、他の地域もそういう流れ、実現できているところもあるようですけれども、そういう流れが広がってくるということは、われわれも大いに期待をしたいところであります。

記者: 特に、県の方で働き掛けをするですとか、そういったことは。

知事: 具体的に何かをということは、特にはないです。

裁決取消及び損害賠償請求訴訟の控訴審判決について

記者: 先日なのですけれども、懲戒処分を受けた元県職員の男性が、県人事委員会の裁決まで45年かかったのは違法だとした裁判の判決が出て、県の控訴は棄却されたということなのですが、こちらについて知事の受け止めをお聞かせください。

知事: 本件は、第一審判決に事実の誤認と、法律判断の誤りがあるとしまして控訴したものであります。そうした県の主張が認められず、人事委員会の裁決が一審と同様、東京高等裁判所の判決で取り消されたことについては残念です。
 判決内容を精査しまして、訴訟代理人の弁護士とも相談して、上告するか否かなど今後の対応を上告期限となります5月8日までに検討していきたいと考えています。

未病改善ヒーロー「ミビョーマン」が県庁に登場について

記者: ミビョーマンの実物が登場されましたけれど、どうでしょう知事の方で見て、ご感想としては。

知事: なかなかいい感じでできたのではないかと思っています。
 動画で今「ミビョーマンの変」ということで、本当の、エクスプロージョン、本物の人たちが歌ってくれているのです。「信長の変」ですか、「本能寺の変」ですか。あちらの方は、すごい視聴回数となっておりますけれども、「ミビョーマンの変」も今まで3万5千ビュー近くにきているのではないでしょうか。大変注目を浴びている。
 その中で、漫画に登場したのとほぼ同じようなイメージを持ったキャラクターが出来上がったと思います。非常にスッキリしている。さっき、見ていただくと分りますけれども、白・赤なのだけれども、ベルトのところとかが全部グラデーションになっている。ああいうミビョーマンは、たぶん子どもたちに大変人気が出るのではないかと思っています。
 いろいろなイベント等で、実際、ミビョーマンが出てきて、子どもたちがどのような反応を示してくれるかとても楽しみにしているところであります。

記者: ミビョーマンですけれども、こういうイメージキャラクターみたいなものというとすぐ、くまモンを思い出してしまうのですけれども。くまモン。くまモンは、たしか県の宣伝部長だったと思うのですけれども、ミビョウマンは何か、肩書きはないのですか。

知事: 今のところは、まだ、肩書はないです。仕事ぶりを見ながら評価していきたいと思います。

平成29年度も殺処分ゼロ!(犬5年、猫4年)について

記者: 殺処分ゼロの関係で、ボランティアの方々の中には、県として、もうちょっと自分たちで、ボランティアに任せるのではなくて、譲渡を県として開いて、県民に直接譲渡を、もっと広げていくべきではないかといった意見があるのですけれども、そのあたりについては、今後、県のセンターから直接譲渡をする数を増やすとか、そういった目標とかはあるのでしょうか。

知事: 今の話は、私は、直接は聞いていないです。私は、ボランティアの皆さんとお話をしたときに、そういうその譲渡会の場所、もっと人がたくさん集まるところでやってほしいというご要望をいただきました。
 やはり譲渡会というのは、私も横で見ていましたけれども、なるほどこうやってやるのかなという、非常によく分かった方がやっていらっしゃる。
 それは、その場でこのワンちゃんかわいいねと言って、それで、そのまま連れて帰るのかというと、それはさせないのですよね。それで、いいなとそのときの第一回目で思っても、ちゃんと登録して、そして本当に相性がいいかどうか、ちゃんと見極めてから、この人なら大丈夫だというところまで判断してからお渡しをする。そういうようなことまで丁寧にやっていただいているということです。
 そういった皆さんの善意というか好意というものを、われわれは何とかうまく支えていくということ、これをまず、第一に考えているところです。それ以上のことがあったら、それはそれで、考えていきたいと思っています。

記者: 例えば、そのボランティアの方々が、もう対応できませんというくらいパンクしちゃうとか、そういう状況になったら、県としても対応を考えるということですか。

知事: そこは、まだ先のことは分かりませんけれども、今、いろんな形で、なんとか殺処分ゼロを継続出来ているということがありますので、それとともに、先程申し上げたように、迷子になっちゃったワンちゃん猫ちゃんをどうするかだけではなくて、飼い方そのものに対するキャンペーン等々を進めていくということが、これはやはり県がしっかりやっていかなくてはいけないですから、それはやっていって、そもそも保護される犬・猫を減らすというところをしっかりとやっていきたいと思っています。

記者: 飼い方そのものに対するキャンペーンの関係なのですけれども、県として、いろいろ譲渡会、譲渡の場面ですとか、こういった譲渡会の場面で相性が合うかとか慎重にやられるのはいいのですけれども、一方で、ペットショップの問題があるという指摘が結構多くて、売ったら売りっぱなしとか、あるいは、売るときに飼ううえでの責任をあまり教えないで売ってしまうとかっていうのがあるのですけれども、業界の自主的な取組みに期待するだけじゃなくて、条例か何かで、あるいは決まりか何かで、神奈川県内のペットショップは、売る前に必ず、そういう講座っていうか座学で必ず教えましょうとか、そういったような規則みたいなものをつくるっていうようなご意思はございますか。

動物愛護担当課長: 法律の方で、販売をする前には、必ず対面をしなくてはいけない。そして、そのときに誓約書を書いていただいてから、誓約書にサインをしてから売るというようなことが決まっておりますので、責任ですとか、そういったところの確認をした上で、ペットショップからは売るような法律が決まっております。
 それ以上のことについては、まだ特に検討はしていません。

未病改善ヒーロー「ミビョーマン」が県庁に登場について

記者: ミビョーマンの件なのですけれども、たぶんヒーローなので、設定としては必殺技ですとか、ライバルですとか、そういうディテールが大事だと思うのですけれども、そのあたりは検討されているのですか。

知事: これからのお楽しみです。実際に登場してきて、何をするかお楽しみにしていただきたいと思います。

記者: 徐々に決まっていくだろうということですか。

知事: 謎めいていた方が良いでしょう。お楽しみにしていてください。

記者: さっきのくまモンじゃないですけれども、他の自治体で自分たちでやっているヒーローってあったりするのですけれども、それらとの連携っていいますか、共演とか、そういったのは構想としてありますでしょうか。

知事: うちにはキンタロウ君がいますから。キンタロウが一応メインの県のキャラクターになっています。ミビョーマンは、未病の改善という一つの使命を負ったスペシャルなヒーローでありますから、その中でこれからどういう展開をしていくのかということは、まさにお楽しみしていただきたいと思います。

記者: ミビョーマンを務める中の人なのですけれども、決まった方がやるんですか。

知事: 基本的にそうです。

記者: その方は未病ではないですか。

知事: それは分かりませんけれども。未病というのはグラデーションですから、グラデーションというのは全員未病なのです。完全に健康な人はいないでしょうということですから。

記者: ちょうどミビョーマンが登場する日というのは、横浜パレードが開かれている日だと思うのですけれども、パレードで歩くっていうご予定はないですね。

未病対策担当課長: パレードに参加して、若干歩いてアピールするということは考えております。

知事: では、県庁公開の前にパレードで歩いて、お披露目をして、庁舎公開でイベントを行うということです。

未病改善の具体策について

記者: 最後に、PRするのは非常に分かってもらうという意味で良いと思うのですけれども、先日確か県議会で指摘があったかに思うのですが、数値にできるっていうか、成果として未病の改善がどのくらい進んでいるとか、県民の健康状態がどれだけ良くなっているのかというところに対する成果が必要だと思うのですけれども、知事も後任期が1年となっている中、何か分かりやすい成果っていいますか、県民に説明できる未病改善がここまで進みましたっていうような成果を出さなければいけないと思うのですが、そのあたりについての具体策ですとか、おつもりみたいなところをお伺いできればと思います。

知事: 未病改善という中で、今、ご指摘の部分が非常に大事なポイントなのです。われわれは健康寿命という言い方をしていますが、健康寿命というのは非常に主観的な概念であって、健康と寿命を感じるか感じないか、これは数値化できるように見えて、なかなか実は本当は難しい話です。
 今、われわれが取り組んでいる「未病サミット」というのを去年の秋に2回目を行いました。そのときのまさにメインテーマになったのは、未病の指標化ということであったわけです。健康と病気の間はグラデーションで、グラデーションの一体どこにいるのかという、そういう指標化をすることが大事だろうということになりました。
 そして、今、その具体的な作業に入っています。これは適当な形で指標化しても意味がないわけです。これは科学的な根拠に基づいた、ある種国際的な枠組みの中で未病の指標化ができないかということで、今、WHO、それとスタンフォード大学医学部等とこの辺りの具体的な作業チームを作って、やっているところです。
 この未病指標というものが出来上がったら、皆さんに対して、皆さんの未病指標でここからここまで改善しましたと具体にお話し出来るようになるのではないかと思います。そこに向かって、一生懸命取り組んでいるところです。

記者: その指標化をして、具体的に県民の未病指標というのがどう改善したかっていうのが来年の知事の任期の末までには見られるようになるだろうということですか。

知事: そこは間に合うかどうかは、まだ分かりません。そういう国際的なかなりの大仕掛けできちっと今、やっていますから。
 こういうこと、こういう健康につながる問題というものは、やはり県民全員の悲願であると思っていますから、それは中長期的にしっかりと見据えながら取り組んでいかなければいけない課題である。今すぐ成果が出てくるようなものではないと思いますので、しっかりとやっていきたいと思います。

未病改善ヒーロー「ミビョーマン」が県庁に登場について

記者: ミビョーマンのことで、もうちょっと詳しくお伺いしたいのですけれども、これが未病を子どもたちに理解してもらう、それに役立つというのは、どういったところから優秀な職員さんたちが考えられたのか、もう少し教えてもらえますか。

知事: 未病を改善する上で何が大事なのかといった中で、食、運動、社会参加、こういう3つが非常に大事だということをいっています。
 まず、食の部分、それを子どもたちに正しい食生活を伝えるということが非常に重要な要素になってくると思います。そして、みんなで踊るということを含めて、運動習慣、そして社会参加、みんなで楽しく関わり合っていこうという、そういったことをミビョーマンが子どもたちと直接触れ合いながら、自然に楽しみながら伝えていく、教えていくという形になると考えています。

記者: ミビョーマンの関係で教えてもらいたいのですけれども、ミビョーマンが「かなかなかぞく」に登場するときに、特段何かお知らせみたいなのっていうのが特になかったと思うのですけれども、それを考えるとそんなにミビョーマンとして受けるかなとは思っていなかったのだけれども、意外とヒットしてしまったのでというような、そういう経緯が何かあるのでしょうか。

知事: そういうわけではなくて、前から全世代への未病対策といったことをいってまいりました。子どもへの対策が非常に大事だということは前からかなりいっていたのです。では、どうすれば未病という概念が子どもに伝わってくるかなといった中で、「かなかなかぞく」に出してみて反応を見ていた感じで、割と子どもたちに楽しんで受け入れられそうな雰囲気がしてきたということで、だったらここで、実物でやってみようかなということになってきたということです。
 県庁内の若手のプロジェクトチーム、瑞々しい若い感性でこういったことになってきたということです。やはり、食にしても運動にしても社会参加にしても習慣ですから、子どものときにしっかり根付かせておくということは非常に大事なことだと思っています。

記者: ミビョーマン誕生に関するコストはどれくらいですか。

未病担当課長: 衣装代で数十万円です。30万弱程度。

知事: 30万弱程度、衣装代だけで。

未病担当課長: そうです、衣装代だけで。

東京2020大会のセーリング競技の準備について

記者: 産経新聞です。五輪のことでちょっとお尋ねしたいのですけれども、先般、国際セーリング連盟から準備が遅れているという指摘があって、その上で、閣議後会見の五輪担当相から、これは組織委員会に対してですけれど、早急に状況を確認したいという発言があったと聞いています。
 神奈川県として、今後できることというのはどういったものか、具体的に教えていただきたいのですけど。

知事: 役割分担・費用負担という問題が昨年決着したという中で、神奈川県がやらなければいけない仕事というのは明確になっています。
 オリンピックの後も残るような施設については、これは神奈川県がやるのだということで、実際に今、江の島に渡る橋をしっかりと拡張する工事を進めているとかですとか、それから、船の移動です、一千艇にも及ぶ船を移動する、一人ひとり、一艇一艇に対して持ち主にきちんとご理解を得ていくという作業があります。
 それから漁業補償です。漁業関係者とレース海面を決める中で、基本的には組織委員会と漁業関係者が決めることでありますけれども、県も中に入って、皆さんがウィンウィンになるような形で動いていくと、これが県としてやるべきことですから、これをしっかりとやっていくということがあります。

記者: 漁業補償とか船の移動もそうかもしれませんが、後警備ですね、そういったことも含めて、やはり、その国際連盟の方が懸念を表されているという中で、それに関して知事としてはあまり遅れているという認識をお持ちでないということですが、国の方もそういう現地を確認したいということまで言っているわけで、今後、改善できる点というのは、何か具体にお持ちなのでしょうか。

知事: 遅れていることを国の方でチェックしたいとおっしゃったのですから、それはしっかりとわれわれも協力していきたいと思っています。われわれとしてみれば、前もここでお話しましたけれども、漁業関係者の皆さんに丁寧にご説明しながら、ご理解を得られるような形に進めているというところであります。
 それを見ていただいて、遅れているとか遅れてないのかというのは、国の方がどう判断されるかということを見極めたいと思っています。われわれとしては、手を抜いているつもりは全くないですし、しっかりと丁寧にやっていこうとしているということです。

記者: 難航しているというような認識はお持ちでしょうか。

知事: 特に難航しているとは思っていません。

記者: じゃ、順調に進んでいる。

知事: そうです。

受動喫煙防止条例について

記者: 五輪と関わってくるかとは思うのですけれども、先日、東京都の方はですね、受動喫煙防止条例の骨子案を公表しました。
 従業員がいる場合は、面積に関わらず屋内原則禁煙ということなのですけれど、また、先日、九都県市の会議でもですね、受動喫煙防止を進めていこうということが採択されたわけですが、県内の方でも、もちろん県条例がありましてですね、取り組んでいることは承知しているのですけれども、違反の方はなかなか減らない状況で、丁寧な周知や理解を進めていくことが大切だというご意見があることは重々承知しているのですけれども、こういう東京都の取組みですとか、九都県市の取組みですとかを受けましてですね、県の方針の方に変更の方はあるのでしょうか。また、知事のご所感をお伺いしたいです。

知事: 受動喫煙防止条例、まさに神奈川県は全国に先駆けてつくった。これは前松沢知事のご功績だと思います。そして、徹底してやってきた中で、国もようやくになって動き始めた。そして、東京都もその流れの中で、今、新たな提案をされてきたということになって、つまり、神奈川発でリードしてきたこの物語だと思っています。
 そのような中で、そういう流れが出来上がってきたというのは非常に歓迎すべきことだなと思っています。ただ、われわれも条例はつくってはいますけれど、本当にそれが充分に徹底されているかどうかといった問題、これはまだまだ余地があると思います。ですから、まずは、今ある条例といったものをしっかりと徹底していくと、周知徹底していくということです。
 そのような中で、これまで実際踏み込んだ対応はしていなかった部分があります。なるべく皆さんの自主的な対応に任せてきたというふうなところがある。それは誘導してきた部分がありますけども、いよいよ、もうラグビーワールドカップが近づいてきた、オリンピックも近づいてきたっていう中では、ある程度強い態度、強い姿勢で臨んでいくということが要求されているのではないかと、そのような認識ではあります

記者: 今の受動喫煙の話で、より強い姿勢で臨んでいくというのは、具体的に罰則を適用するようにするとか、どのようなものですか。

知事: しっかりと周知をしながら、どうしても徹底しない場合には、より踏み込んだそういったことも視野に入ってくるということだと私は思います。

旧優生保護法について

記者: 旧優生保護法の関係で、先日、「優生手術費補助規則」っていうのがあったということでしたけれども、その後調査の指示ということで知事もおっしゃっていましたが、その後何か分かったこととかあるのでしょうか。

知事: 公文書館に保存されていた歴史的公文書によりますと、昭和37年度と昭和38年度において、医療費に対する補助制度が実施されていたということを確認しています。そして、それを現在、調査をしているところです。

記者: その関連で、当然その当時の実態というのは、なかなか、例えば、職員の方ですとか、実際に、最近になっても私が手術を受けたっていうような人が、もちろん県内じゃないですけど全国で出てきているので、そういう何か聞き取りですとか、何か広げるようなお考えっていうのは今のところあるのでしょうか。

知事: 今は、基本的には文書はもうすでに残ってないです。先程申し上げたように、たまたま残ってる公文書館にあるものがあるっていうことでありますけども、それ以外のことについては、いろんな形で調べられるものは調べていきたいなと思っています。
 どこかに何かの形で記録が残っていることもあり得ますから、そしてそういう直接の申し出があるかもしれないし、そういったことについては誠実に対応していきたいと思っています。

平成29年度も殺処分ゼロ!(犬5年、猫4年)について

動物愛護担当課長: 1点修正がございます。先程ペットショップから動物を購入する際に、誓約書にサインをと私の方からご説明させておりましたが、正しくはペットショップの方から、販売をする方に説明を行い、販売された方が署名を行うということでして、誓約書というようなものがあるわけではないということの確認が取れましたので、ここで訂正させていただきます。

(以上)