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更新日:2022年10月20日

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写真で見る!「黒岩日記」 2022年10月20日

令和4年10月20日(木曜)知事の米国訪問(3日目:メリーランド州)

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 訪米3日目は、メリーランド州にある米国国立衛生研究所(NIH)傘下の国立老化研究所(NIA)を訪問しました。NIAは健康寿命の延伸を目的として、高齢化や高齢者の健康及び福祉に関する研究を行う研究施設です。NIAでは、アルツハイマー病・認知症の専門家であるマダブ・サムビセッティ上級調査官と面談しました。
 認知症は、どの時点で発症と言えるかは難しい病気です。そのため、日々の未病データを分析することが重要であるなど、未病コンセプトが大きな役割を果たすという点で意見が一致しました。また、同調査官は神奈川県との連携にも積極的で、今日の議論によって、声による診断や血液検査による診断など、県とNIAによる様々な連携の実現への期待が高まりました。

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(写真撮影時のみマスクを外しています。)

 次に、メリーランド大学ボルチモア校(UMB)のフラビウス・リリー副学長(写真中央)とそのチームの皆さんとの意見交換を行いました。リリー副学長らは、今年7月に本県を訪れ、県内の研究機関や自治体、高齢者関連の施設を視察されています。未病への理解も驚くほどに深く、来年には超高齢社会への日本の取組を学ぶ大学院教育プログラムを創設されるとのことで、県との連携についても有意義な議論を行うことができました。
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 午後には、メリーランド大学ボルチモアカウンティ校とライフサイエンスセミナーを共催しました。メリーランド大学の教授の皆さんや国立老化研究所のサムビセッティ上級調査官と共に登壇し、未病のコンセプトや県のヘルスケア・ニューフロンティアについてプレゼンを行いました。
 パネルディスカッションでは、超高齢社会に対処するためには、「いのち輝く」社会の実現を目指すことが重要であり、その結果として医療費などが減少するのであって、最初にコスト削減を目指すこととは違うということを指摘し、参加者からの賛同を得ました。
 メリーランド州は350以上の研究機関や約60の大学・大学院が立地する米国最大のライフサイエンスクラスターの1つです。県との覚書に基づく強固な連携関係に基づき、今後もさらなるネットワークの強化を図り、ヘルスケア・ニューフロンティアの国際展開を進めていきます。

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